令和2年度の日本語教育能力検定試験で解答が割れた問題を検討

令和2年度日本語教育能力検定試験、難問令和2年度 日本語教育能力検定試験の解説

本日は12月25日

何の日でしょうか?

そうです。

日本語教育能力検定試験の合否結果通知発送の日です。

合否通知発送の日には公式の正答も公開されます。

そこで今回は、本試験直後に各校から出された解答速報の割れた問題を

公式の正答と照らし合わせて検討したいと思います。

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令和2年度の解答速報をウェブサイトで確認できる学校

下の文字をクリックすると解答速報に飛べるようにしていますが、学校によっては公開期限がありますのでご注意ください。

アルク

ヒューマンアカデミー

東京明生日本語学院

アルファ国際学院

千駄ヶ谷日本語教育研究所

令和2年度日本語教育能力検定試験解答速報の違いをまとめたスプレッドシート

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試験Ⅰ問題1(12)【条件節の意味】

答えは1と3がありました(公式は1)。

選択肢1だけは必ず起こる条件(確定条件)

なので答えは1

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試験Ⅰ問題1(15)【直示表現(ダイクシス)】

答えは1と3がありました(公式は3)

選択肢3の「そこ」だけは、「駅」を指しているのでダイクシスではない

なので答えは3

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試験Ⅰ問題3C(15)

答えは2と4がありました(公式は4)

私もこの問題は2か4で迷いました。

今も悩んでおります。

公式にはぜひ解説してほしいですね。

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試験Ⅰ問題4問5

答えは1と3がありました(公式は1)

タスク中心の教授法というのは、まずは何らかのタスク(課題)があって、それを達成するためにはどうすればいいか、その中で言語を学んでいくというものです。

選択肢3の「台本の読み合わせ」はタスクではありません。

例えば、「学園祭で劇を発表する」とかであればタスクになりますが。

一方、選択肢1は「必需品の優先順位をつける」というタスクです。

なので、答えは1

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試験Ⅰ問題6問5

答えは2と3がありました(公式は3)

語用論的転移というのは、その国ではOKな言い方かもしれないけど日本では言わないよね、というもの。

例えば学生が「先生、チョコ、欲しいですか」と言ってチョコを差し出してきます。

学生の国ではOKかもしれませんが、日本語ではこういうときは「いかがですか」とか「どうぞ」を使いますよね。

これが語用論的転移です。

選択肢2はそもそも「驚愕」という単語が不適切。

選択肢3は単語は変じゃないですけど、日本語では断る時はあまり直接的に言いません。

「すみません、ちょっと…」※初級でよく習う言い方

など、ぼやかします。

だから外国人に日本人はNoがわかりにくい、と言われますよね。

なので、答えは3

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試験Ⅰ問題7問4

答えは2と4がありました(公式は4)

スペイン語母語話者は「や」が「じゃ」になることがあるようです。

なので答えは4かと。

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試験Ⅰ問題8問2

答えは1と4がありました(公式は1)

私は1と考えていました。

Uカーブモデルは「精神的満足度」を表したものではなく「心理的適応度」を表したものだろうと思っていました。

どうして1なのか。

これから勉強していきます。

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試験Ⅰ問題9問1

答えは3と4がありました(公式は4)

私は3と考えていました。

臨界期仮説とは、ある年齢を過ぎると言語の習得が困難になるという仮説。

これそのものの選択肢はありません。

ただ、「ある年齢を過ぎると」という観点から、3を選びました。

ただ、いま改めて考えると

「臨界期」というのは、「時期」の話であって「習得速度」の話ではない

と考えられそうです。

なので答えは4なのかと納得しました。

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試験Ⅰ問題9問5

答えは1と3がありました(公式は1)

二言語基底共有説というには、母語と学習言語では「共有」しているものがあるということ。

たとえば、中学1年から3年までの数学を日本語で学んでいれば、英語で新たに公式などを学び直す必要はないですよね(英単語は学ぶ必要がありますが)。

まあ、暗記の仕方などの学習ストラテジーも、今までの経験値を新しい言語学習で生かすことができます。

なので答えは1かと。

選択肢3は「共有」の話ではないですね。

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試験Ⅰ問題10問2

答えは2と4がありました(公式は4)

私は2と考えていました。

推論とは、知っていることから知らないことを推測すること。

推論といえば、橋渡し推論と精緻化推論があります。

橋渡し推論は、「花瓶を落としたので弁償することになった」のように、

花瓶を落とした→弁償することなった、の間に「花瓶が割れた」という事実を推論します。

このように「花瓶を落とした」と「弁償することになった」という2つの間を仲立ちする事実を推論するのが橋渡し推論です。

一方、精緻化推論は、文章を読んだ後に、イメージを膨らませて、書かれていないことを推測すること。

例えば、「今日はクリスマスだから、僕はセブンイレブンでケーキを買って帰って一人で食べた」という文章を読んだ人が、「ああ、この人には彼女あるいは彼氏がいないのかな」と推測すること。

なので、答えは4なのかと。

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試験Ⅲ問題1問3

答えは、1と2と4がありました(公式は2)

問題文を見ると「通常の過去・完了の用法とは異なる」と書かれていますが、

選択肢2は「過去の「た」」です。

なので、答えは2かと。

なお、ムードとは、話し手の感情など主観的なものを表す言葉です。

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試験Ⅲ問題2問4

答えは1と3がありました(公式は3)

プロソディーとは、1音ではなく複数の音で考える特徴のこと。

選択肢1のピッチパターンがだんだん下がっていく傾向にあると言うのはその通りですね。

音声を教える』などのテキストにものっていたかと。

選択肢3で「おとうとは」のアクセント核は、2つめの「と」ですが、このモーラ(拍)でピッチが大きく上昇する印象はありません。

なので、答えは3かと。

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試験Ⅲ問題3問4

答えは2と4がありました(公式は2)

選択肢2はよく言われることです。

例えば、日本では「結婚することになりました」なんて表現がありますが、

いや、「結婚する」のは君じゃないか! 「なりました」って他人事みたいだな!

とよく考えたら思いませんか。

「する」を使うと、「自分がしようとしてした!」という意思が全面に出るので、自分の意思を間接的にするために「なる」を多用する傾向があるのではないかと。

なので答えは2かと。

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試験Ⅲ問題4問3

答えは2と4がありました(公式は4)

選択肢2

「ジャイアンが悪いはずなのに、僕が怒られた」

と「のに」には、状況判断の「はずだ」を用いることができますが、「くせに」には使えなそうです。

選択肢4

「雨なのに行くの?」

「のびたのくぜに100点とったの?」

問いかけではどちらも「の」が必要そうです。

ここから「の」をとると

「雨なのに行く?」

「のびたのくぜに100点とった?」

これは「問いかけ」ではなくて、驚いている感じがします。

なので、答えは4かと。

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試験Ⅲ問題12問2

答えは2と3がありました(公式は2)

選択肢3の「保護者と地域住民」はそこにいるので本来の聞き手かと。

一方、

選択肢2では、本来の聞き手は、インタビュアーですが、そこにいない本来の聞き手以外である「地元の聴衆」を意識しています。

なので、答えは2かと。

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試験Ⅲ問題13問3

会話的コード・スイッチングは、平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題12問3で問われていますね。問4では、隠喩的コード・スイッチングも問われていました。

答えは1と4がありました(公式は1)

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試験Ⅲ問題13問5

答えは1と3がありました(公式は3)

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YouTubeで難問・奇問を検討

YouTube動画でも令和2年度日本語教育能力検定試験の難問・奇問を解説しています。

このブログではスパム対策の関係上、コメントができませんので、何かご意見、ご質問等ある方は、YouTubeのコメント欄からお願いします。

クリスマスのため、トナカイがクリスマスケーキを食べています。

ご理解いただけましたら幸いです。

令和2年度の日本語教育能力検定試験で解答が割れた問題を検討します。
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