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【過去問解説】平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題10

平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題10は【留学生アドバイジング】です。

問1 これは「問題対応の流れ」に関する問題です。 
異文化問題にかかわらず、国際問題、法律問題、男女関係など、あらゆる揉め事は、当初、問題が発生してから解決しようとします。後手の対応です。
しかし、経験を積むと、そもそも問題が発生しないように予防しようとします。先手の対策です。
例えば、法律問題であれば、労働者と揉めてから弁護士を雇っていた(解決)企業が、顧問弁護士を雇い、労働者と揉める前に先手を打って揉めそうな事項を契約書にします(予防)。
例えば、男女関係であれば、 機嫌が悪そうな妻に頼み事をして怒られて謝っていた(解決)夫が、今は機嫌が悪そうだから頼みごとは後にしようと考えます(予防)。
よって、正解は1です。

問2 
「特別なトレーニングは必要とされない」などという断定は、明らかに誤りだと主張しています。
よって、正解は4です。

問3
ソーシャル・サポートには、情動的サポート(情緒的サポート)道具的サポートがあると言われています。
情動的サポート(情緒的サポート)とは、共感したり勇気づけること。肯定的な評価を与えて励ます評価的サポートなどがある。
道具的サポートとは、問題解決のための具体的援助。アドバイスや情報提供を行う情報的サポートなどがある。という。
よって、正解は4です。

問4
「周囲の人々とのネットワーク」を限定すべきではありません。

よって、正解は2です。

問5
1,何度も出題されたように、人の話を理解するにはパラ言語情報や顔の表情なども重要になりますので、関心を向ける必要があります。
2,話を遮るのは、「人の話を聴くためのスキル」ではありません。
3,その話題に関連した質問をすれば、相手は話しやすくなりますので、「人の話を聴くためのスキル」といえます。
4,「自分のことを話」すために「話題を転換」するのは、「人の話を聴くためのスキル」ではありません。
よって、正解は3です。

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