サイトアイコン 日本語教師のはま

ら抜き言葉とは【見分け方の練習問題つき】

スポンサーリンク
LINE友だち募集中!
はまをフォローする

ら抜き言葉は何が悪い?

ら抜き言葉とは、2グループ(一段活用)の動詞と「来る」の可能形「ーられる」が「ーれる」になること。1グループ(五段活用)の可能形のようになる。

1グループの可能形 読む→読める

2グループのら抜き言葉 見る→見れる(見られる)

ら抜き言葉の具体例

・明日は来れますか?

本来は「来れる」なのに「ら」が抜けて「来れる」になっているのがら抜き言葉

どうして「ら抜き言葉」は生まれたの?

2グループの動詞(&来る)は可能形、受身形、尊敬形の形が同じでわかりにくいから。

例)

先生は鬼に食べられた(受身形)

先生は鬼を食べられた(可能形or尊敬形)

・「ら抜き言葉」の発生は、一段動詞の可能動詞化として捉えられる(平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題1問3)。

スポンサーリンク

ら抜き言葉は使う人が初めて過半数を超えました【平成27年度国語に関する世論調査】

ら抜き言葉は違和感がある、嫌い、ビジネスでは使うべきではないという人もいれば

ら抜き言葉は間違いではないという人もいます。

書き言葉では使わない人が多いかも。

また動詞によっても違います。

文化庁が平成27年度(2015年)に行った国語に関する世論調査で初めて「ら抜き言葉」が多数派になる例が出ました。

平成 27 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要p16より

「見る」「出る」は「見れる」「出れる」よりも、ら抜き言葉である「見れる」「出れる」を使う人の方が多いです。

「食べる」「考える」は「食べれる」「考えれる」よりも、ら抜き言葉である「食べれる」「考えれる」を使う人は少ないです。

スポンサーリンク

「ら抜き言葉」で日本語は美しくなった【ゆる言語学ラジオ】

ら抜き言葉は驚くべき言葉の進化です。

下の動画はわかりやすいので一度見ておいてください。

5:28~からです。

スポンサーリンク

ら抜き言葉が登場した日本語教育能力検定試験の過去問

令和4年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題11問3【ら抜き言葉】

令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題7問5【「何も考えれません」と言うべきところを「何も考えれません」と言う】

令和元年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題2問2【現在も進行中である長期的な歴史的変化は?】→動詞における受身形と可能形の分化

令和元年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題7問4選択肢1と2【言語現象「ら抜き言葉の使用」】

平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅱ問題6の8番c【ら抜き言葉の使用】

平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題11問1【ら抜き言葉の例】

平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題1問3【ら抜き言葉に関する記述】

・平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅱ問題4の3番問1選択肢d【ラ抜き言葉】

モバイルバージョンを終了