【過去問解説】令和元年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題2【2019】言語の発音と規範意識

R1試験Ⅲ
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問1の解き方

1.東京方言(標準語)の音韻現象

①連濁

②母音の無声化

③促音化

④ガ行鼻濁音

⑤連母音が融合して[e(ː)]

①連濁とは

川→ナイル川

橋→日本橋

複合語の後ろの語の最初の音が濁音化

ただし、後ろの語に元から濁音がある場合は連濁が起こりにくい(ライマンの法則)

例)風→つむじ風

②母音の無声化とは

「き・く・し・す・ち・つ・ひ・ふ・ぴ・ぷ・しゅ」が

終わりか、カサタハパ行の前にあるとき、

母音(i,ɯ)を発音しない。

例)「です」:「desɯ]じゃなくて[des]

関西の人は苦手

③促音化とは

「せんたくき」じゃなくて「せんたっき」

「さんかくけー」じゃなくて「さんかっけー」

母音の無声化によって無声子音が促音に

④ガ行鼻濁音とは

「がぎぐげご」を鼻に通す。

最近の若い人は使わなくなっている。

冒頭やオノマトペには使わない

「学校」「ガラガラ」

⑤連母音とは

若い[wakai]の[ai]のように2つ続く母音のこと。

英語の二重母音は切れ目がない。連母音は切れ目がある。

⑤東京方言:連母音が[e(ː)]

わかい→わけえ

くさい→くせえ

ださい→だせえ

たかい→たけえ

1.「ゴミ箱」「弁当箱」

2.「白い」→「しろう」×東京で言わない

〇白くなった  ×白うなった。

3.母音の無声化 [kta] 

4.わけえ

答えは2

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問2の解き方

2.今、変化している日本語

ら抜き言葉

例)見られる(可能形?受身形?)

→見られる(受身形)

  見れる(可能形)

昔、変化した日本語

昔のハ行は[p]説

奈良時代は [ɸ] ふぁ

今は[h]

唇音退化(しんおんたいか)

昔、変化した日本語

イ列・エ列に二種の仮名

い、ゐ

え、ゑ

1.未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形

2.唇音退化は合拗音「クヮ」→「カ」

3.ら抜き言葉

4.今はない。

答えは3

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問3の解き方

3.調音:音を発するための動き

母音と子音で異なる。

母音:声帯を振動させる(有声音)

    口の中で妨害せず、

    共鳴させる。

①唇の丸めの有無

②舌の前後③舌の上下(開口度)

子音:口の中で呼気を妨害。

    有声音と無声音がある。

①発声:有声・無声(声帯振動の有無)

②調音法:どうやって妨害する?

③調音点:どこで妨害する?

無声音:濁音がある子音の濁音じゃないほう(カサタハパ)。

有声音:母音、濁音がある子音の濁音、濁音がない子音(ナマヤラワ)

調音法

破裂音:ぱぴぷぺぽ

摩擦音:さしすせそ

破擦音:ちつ

鼻音:なにぬねの

1.ひ[ç] 無声 硬口蓋 摩擦音

2.や[j] 有声 硬口蓋 接近音

3.く [k] 無声 軟口蓋 破裂音

4.ち[tɕ] 無声 歯茎硬口蓋 破擦音

答えは1

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問4の解き方

4.言語転移とは

すでに習得している言語の規則を学習中の言語にも適用すること。

正の転移:いい影響

例)韓国人にとって日本語の文法は簡単

負の転移:悪い影響

例)韓国人にとってザ行の発音は難しい。

1.英語は歯茎破擦音

  (ザズゼゾツ)が語頭に来ない

the(ðə)は:ザではなく「ザァ」

       歯茎摩擦音

答えは1

2.音声記号 しち[ʃit͡ʃ ]

     しし[ʃiʃi ]

「し」は摩擦音

「ち」は破擦音

しの音声記号2つ

ɕ:歯茎硬口蓋

ʃ:後部歯茎(硬口蓋歯茎)

試験ではʃが「し」の発音歯・歯茎(歯茎・後部歯茎)・歯茎硬口蓋・硬口蓋

韓国語にも破擦音と摩擦音はある

有声無声がない。

かわりに有気無気がある。

平音・激音・濃音がある。

3.スペイン語の母音は

「a」「e」「i」「o」「u」

日本語の同じ5

英語は16

4.

せ[se]:歯茎摩擦音

しぇ[ʃe]:後部歯茎摩擦音

答えは1

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問5の解き方

5.学習者が自分で発音の違いに気づけるように手がかりを示す!

1)表(ひょう)を費用(ひよう)と発音

→手をたたいて拍子をとらせる。

 ひょう:2

 ひよう:3

2)美容(びよう)を費用(ひよう)と発音

→喉に手を当てて声帯振動のタイミングを感じてもらう。

びよう:「び」から震える。

ひよう:「よ」から震える。

3)船を[ɸɯne] ではなく[xɯne]と発音

→鏡で唇の形を観察してもらう。

4)砂の発音練習で[sɯna]と[sɯda]の違いを理解してもらうには?

→鼻をつまんだときと話した時の発音のしやすさを比べてもらう。

すだ:鼻つまんでもOK

すな:鼻つまむと変になる。

1.どちらも3拍

し:歯茎硬口蓋摩擦音

ち:歯茎硬口蓋破擦音

舌が上につくかつかないか

2.ひょう2拍

  ひよう3拍

手で拍子を取らせる。

3.船を[ɸɯne]ではなく[xɯne]と発音

→鏡で唇の形を観察してもらう。

答えは3

4.

[u]円唇  :関西の「う」

[ɯ]非円唇:東京の「う」

鏡で唇の形を確認

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