【過去問解説】平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅱ聴解問題5

H26試験Ⅱ
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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題5は【日本語学習者向けの聴解教材】です。
毎年出るこの問題で最も大事なのは音声が流れる前に選択肢を頭に入れることですが、次に大事なのは、チャイムの後にすぐ出てくる「聴解教材の質問」を確実に聴くことです。選択肢を読むことに集中するあまり、ここを聴き逃さないよう気をつけてください。「聴解教材の質問」を聞けば、それだけで答えがわかる(あるいは予測できる)ことが多いです。わからなくてもその後の音声を聞くポイントになりますので、とても重要です。

1番
問1
チャイムの後にすぐに流れる聴解教材の質問「男の人と女の人が仕事の不満について話をしています。女の人は何が不満だと感じていますか」を聞けば、問1の答えはcであろうと予測できます。
高コンテクスト文化である日本においては、不満があってもはっきり言葉にはしません。だから、不満に関する「省略された情報から発話意図を推測する技能」が必要だろうなとわかります。実際、その後の音声を聞いても、女の人は、「上司がねー」とやはり省略しています。

よって、正解はcです。

問2
倒置文は使われていません。

よって、正解はbです。

2番
問1
チャイムの後にすぐ流れる質問「人間関係に関する調査結果について話しています。話し手にとって予想通りだったのはどれですか」をきくと、「話し手にとって予想通り」などという、答えが絞りにくそうな質問なので、cが正解だろうな、と予測できます。実際、その後の音声を聞くと、「予想通りともいえる数字だったんですが」という台詞が出てくるものの、数字がどうだったのが予想通りだったのかは述べられていません。

よって正解はcです。

問2「この聴解素材に含まれる情報の範囲で出題できるのは、次のうちどれですか」という問題文を見れば、本来の出題は「情報の範囲に問題があった」→「答えが絞れなかった」という問1の答えが再確認できます。
本問の答え自体は、「大いに気にする」人が年代が上がるにつれて増えていることがわかります。

よって、正解はcです。

3番
問1
チャイムの後にすぐ流れる質問「女の人と男の人が話しています。女の人はことあとどうしますか」を聞くだけでは、本問は答えが予測できません。そこで「女の人はこのあとどうするか」注意しながら、その後の音声も聞いてみると、「先行ってて」「俺の持ってっといて」という発言が出てきます。

よって、正解はaです。

問2
「教室」「体育館」という言葉が選択肢でいきなり出てくるので戸惑いました。

よって、正解はcです。

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