【過去問解説】平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(7)

H25試験Ⅰ
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(7)【「のだ」の用法】

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新解説

試験Ⅰ問題1をやる上で気をつけなきゃいけないのは【】内の観点から見て、他と性質が異なるものを選ぶ問題です。

1つだけ違うものを選べばいいのではありません。

【】内の観点から違うものを選ばないといけません。

【】内のことをよく考えないといけません。

今回だと 【「のだ」の用法】です。

つまり、「のだ」にはどんな使い方があるかという観点から考えないといけません。

「のだ」の用法についてよくまとめられているのは現代日本語文法④p195~

「のだ」は説明を表します。会話では「んだ(んです)」になります。

選択肢の文を「んだ」で言い換えてみます。

1 この傘は学校のだってさ→この傘は学校んだってさ×

2 もうすぐ3年経つのだなあ→もうすぐ3年経つんだなあ○

3 例の話はどうなっているのだ→例の話はどうなっているんだ

4 来週あたりが満開なのだそうです→来週あたりが満開なんだそうです○

5 その土地は国のものなのだね→その土地は国のものなんだね○

1だけ「んだ」で言い換えられません。

1は連体助詞の「の」だからです(連体助詞について詳しくは現代日本語文法②p107〜)

連体助詞とは、体言(名詞)に連なる助詞。つまり、名詞と名詞をつなぐ助詞です。

①その車は私車だ。

②その車は私だ。

①も②も連体助詞の「の」です。ただし②は「車」が省略されています。

選択肢1はこれと同じです。

①この傘は学校傘だってさ

②この傘は学校だってさ。

選択肢1のみ連体助詞の「の」

よって、答えは1

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旧解説

1だけ「の」が「のもの」の意を表しています。

2から5はいわゆる「ノダ文」です。詳しくは『増補版 日本語教育能力検定試験 合格するための問題集』317頁をご参照ください。

よって、正解は1です。

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