現代日本語文法②第3部 格と構文 第3章【名詞をつなぐ助詞】第4章【補助動詞構文】第5章【さまざまな構文】を分かりやすく解説

試験対策のおすすめ本

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  2. 本日の問題
  3. 第3章 名詞をつなぐ助詞 第1節【連体助詞】
    1. 1.連体助詞とは
    2. 2.修飾名詞が被修飾名詞の所属先や性質、基準点を表すもの
      1. 2.1 修飾名詞が被修飾名詞の所属先にあたるもの
      2. 2.2 修飾名詞が被修飾名詞の性質を表すもの
      3. 2.3 修飾名詞が被修飾名詞の基準点にあたるもの
    3. 3.修飾名詞が事態を構成する補語にあたるもの
      1. 3.1 被修飾名詞が事態を表す名詞のもの
      2. 3.2 被修飾名詞が事態を表す名詞でないもの
  4. 第3章 名詞をつなぐ助詞 第2節【並列助詞】
    1. 1.並列助詞とは
    2. 2.全部列挙型
      1. 2.1 全部列挙型とは
      2. 2.2「と」
    3. 3.一部列挙型
      1. 3.1 一部列挙型とは
      2. 3.2「や」
      3. 3.3「やら」
      4. 3.4「だの」
      5. 3.5「とか」
    4. 4.選択列挙型
      1. 4.1 選択列挙型とは
      2. 4.2「か」
      3. 4.3「なり」
    5. 5.累加列挙型
      1. 5.1 累加列挙型とは
      2. 5.2「に」
  5. 第4章 補助動詞構文 第1節【補助動詞構文とは】
    1. 1.補助動詞とは
    2. 2.補助動詞の形式
  6. 第4章 補助動詞構文 第2節「てある」
    1. 1.「てある」の基本的特徴
    2. 2.結果の残存
      1. 2.1 結果の残存を表す「てある」の特徴
      2. 2.2 結果の残存を表す「てある」と「ている」の比較
    3. 3.効力の残存
    4. 4.意思性のない動詞による「てある」
  7. 第4章 補助動詞構文 第3節「てあげる」「てくれる」「てもらう」
    1. 1.「てあげる」「てくれる」「てもらう」の基本的特徴
    2. 2.格表示と方向性
    3. 3.待遇度が異なる形式
    4. 4.非恩恵
    5. 5.受身文や使役文との関係
  8. 第4章 補助動詞構文 第4節「てくる」「ていく」
    1. 1.「てくる」「ていく」の基本的特徴
    2. 2.空間的移動
      1. 2.1 継起
      2. 2.2 方向明示
      3. 2.3 移動様態
    3. 3.時間的移動
    4. 4.慣用的な表現
  9. 第4章 補助動詞構文 第5節「てしまう」
    1. 1.「てしまう」の基本的特徴
    2. 2.意思的な実現を表す用法
      1. 2.1 動きの完遂
      2. 2.2 最終局面の実現
    3. 3.無意思的な実現を表す用法
      1. 3.1 無意識のうちの実現
      2. 3.2 予測に反する事態の実現
      3. 3.3 望まない事態の実現
  10. 第4章 補助動詞構文 第6節「てみる」
    1. 1.「てみる」の基本的特徴
    2. 2.「てみる」の意味
      1. 2.1 試行を表す「てみる」
      2. 2.2 事態出現への気づきを表す「てみる」
  11. 第4章 補助動詞構文 第7節「てみせる」
    1. 1.「てみせる」の基本的特徴
    2. 2.「てみせる」の用法
  12. 第4章 補助動詞構文 第8節「ておく」
    1. 1.「ておく」の基本的特徴
    2. 2.「ておく」の用法
      1. 2.1 結果の維持
      2. 2.2 事前の処置
  13. 第5章 さまざまな構文 第1節【さまざまな構文とは】
  14. 第5章 さまざまな構文 第2節【難易構文】
    1. 1.難易構文とは
    2. 2.「(し)にくい」
      1. 2.1 変化の主体が変化完結の困難さという性質をもつ場合
      2. 2.2 受身形によって表される事態が成立する可能性が低い場合
      3. 2.3動作の対象や道具などが動作達成の困難さという性質をもつ場合
      4. 2.4 動作の主体が動作の実行に内的困難さを感じている場合
      5. 2.5 自発的な感覚が十分に成立しないことを表す場合
    3. 3.「(し)づらい」
    4. 4.「(し)がたい」
    5. 5.困難さを表すそのほかの表現
    6. 6.「(し)やすい」
    7. 7.容易さを表すそのほかの表現
  15. 第5章 さまざまな構文 第3節【比較・程度構文】
    1. 1.比較・程度構文とは
    2. 2.比較構文
      1. 2.1 比較構文の規定
      2. 2.2 文型
      3. 2.3 意味的特徴
      4. 2.4 用法
          1. [比較]
          2. [選択]
          3. [相対的関係]
      5. 2.5 そのほかの比較構文
          1. [XよりY]
          2. [XというよりY]
          3. [XはY以上にP]
          4. [XするくらいならYする方がP]
    3. 3.程度構文
      1. 3.1 程度構文の規定
      2. 3.2 文型
      3. 3.3 用法
          1. [述語が表す程度のはなはだしさを表す用法]
          2. [基準に及ばないことを表す用法]
      4. 3.4 そのほかの程度構文
          1. [XすればXするほどP]
          2. [ほどだ]
          3. [XくらいP]
  16. 第5章 さまざまな構文 第4節【認識動詞構文】
    1. 1.認識動詞構文とは
    2. 2.認識動詞構文の特徴
      1. 2.1 ヲ格名詞をとることに付随するニュアンス
      2. 2.2 属性述語の意味的・文法的特徴
      3. 2.3 語順の制限
    3. 3.ヲ格名詞に「のこと」がつく場合
  17. 第5章 さまざまな構文 第5節【変化構文】
    1. 1.変化構文とは
    2. 2.「なる」による構文
      1. 2.1「ことになる」
          1. 事態レベルの用法[行為の決定]
          2. 事態レベルの用法[事態の展開]
          3. 判断レベルの用法[結論]
          4. 判断レベルの用法[反実認識の既決性]
      2. 2.2「ようになる」
    3. 3.「する」による変化構文
      1. 3.1「ことにする」
          1. [行為の決定]
          2. [反実認識の既決性(反実認識の形成)]
      2. 3.2「ようにする」
          1. 主体が同一
          2. 主体が異なっている
      3. 3.3「(し)ようとする」
          1. 主体が動きの実現をめざして行動を起こす
          2. 事態が実現する直前
  18. 第5章 さまざまな構文 第6節【所在構文】
    1. 1.存在型構文
      1. 1.1 [場所]には[主体]が{ある/いる}
          1. 存在
          2. 所有
      2. 1.2 [場所]には[主体]が{V +てある/V +ている/V +られ+ている}
          1. [場所]には[主体]が[他動詞+てある]
          2. [場所]には[主体]が[自動詞+ている]
          3. [場所]には[主体]が[他動詞+られ+ている]
    2. 2.所在型構文
      1. 2.1 [主体]は[場所]に{ある/いる}
      2. 2.2 [主体]は[場所]に{V +てある/V +ている/V +られ+ている}
      3. 2.3 [主体]は[場所]だ
  19. 第5章 さまざまな構文 第7節【付帯状況構文】
    1. 1.付帯状況構文とは
    2. 2.「XをYに」型付帯状況構文の文法的特徴
    3. 3.付帯状況を表す「XをYに」部分の例
      1. 外的な状況を表す[XをYに]
          1. 時間
          2. 空間
          3. 限界・焦点
          4. 基準・根拠
          5. 理由
          6. 目的
      2. 付加的な状況を表す[XをYに]
          1. 資格
          2. 所持
      3. 手段・相手・内容を表す[XをYに]
          1. 手段
          2. 相手
          3. 内容
      4. そのほかの[XをYに]
    4. 4.X、Y、Sのあいだの関係
    5. 5.名詞Yのもつ帰属性
  20. 第5章 さまざまな構文 第8節【数量構文】
    1. 1.数量構文とは
    2. 2.動詞修飾型
      1. 2.1 構文
      2. 2.2 特徴
          1. [述語の種類]
          2. [名詞の格]
          3. [名詞の種類]
      3. 2.3 意味
          1. [動詞修飾型の基本的意味]
          2. [総数解釈と部分解釈]
          3. [「1」の数量表現]
    3. 3.名詞修飾型
      1. 3.1 構文
      2. 3.2 特徴
          1. [述語の種類]
          2. [名詞の格]
          3. [名詞の種類]
      3. 3.3 意味
          1. [意味のまとまりの解釈が文内で成り立つ場合]
          2. [意味のまとまりの解釈が談話的に成り立つ場合]
    4. 4.添加型
      1. 4.1 構文
      2. 4.2 特徴
          1. [述語の種類]
          2. [名詞の格]
          3. [名詞の種類]
      3. 4.3 意味
  21. 本日の問題の答え

ハマが解説した講義動画はこちらから見ることができます。

【文法を極める会】現代日本語文法06第3部 格と構文 第3章【名詞をつなぐ助詞】第4章【補助動詞構文】第5章【さまざまな構文】 by 日本語教師のハマゼミコミュニティ
【文法を極める会】では①日本語教育能力検定試験合格や②日本語を教える時に役立つ文法を勉強しています。ここでは【文法を極める会】の動画を500円で購入してダウンロードすることができます。今回は現代日本語文法06第3部 格と構文 第3章【名詞をつなぐ助詞】第4章【補助動詞構文】第5章【さまざまな構文】の解説です。本...
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本日の問題

【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを1つ選べ。

(6)【 「てくる」の用法】

1 桜の花が開いてきた。

2 外国人が増えてきた。

3 物価が上昇してきた。

4 猫が近づいてきた。

5 ずっと勉強してきた。

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第3章 名詞をつなぐ助詞 第1節【連体助詞】

p107~

1.連体助詞とは

連体助詞とは、名詞と名詞の間の「の」

・私の猫(所属先

・猫の雌(性質

・駅の前(基準点

・山田の加入(修飾名詞が補語)山田が加入する

2.修飾名詞が被修飾名詞の所属先や性質、基準点を表すもの

p108~

2.1 修飾名詞が被修飾名詞の所属先にあたるもの

修飾名詞(前の名詞)が広い意味での所属先の関係

・私の猫(「猫」が「私」に所属している)

2.2 修飾名詞が被修飾名詞の性質を表すもの

・40歳男(「男」は「40歳」という性質

2.3 修飾名詞が被修飾名詞の基準点にあたるもの

・駅の前(「前」の基準点が「駅」)

3.修飾名詞が事態を構成する補語にあたるもの

p110~

3.1 被修飾名詞が事態を表す名詞のもの

被修飾名詞(後ろの名詞)が動作名詞のとき、修飾名詞(前の名詞)と被修飾名詞(後ろの名詞)が格関係になっているものがある。

・山田の参加←山田参加する(ガ格の関係)

3.2 被修飾名詞が事態を表す名詞でないもの

p112

被修飾名詞(後ろの名詞)が動作名詞でなくても、「電車」「手紙」などが被修飾名詞のときは格助詞+「」の形になれる。

・北からの電車

・弟への手紙

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第3章 名詞をつなぐ助詞 第2節【並列助詞】

p112~

1.並列助詞とは

並列助詞とは、名詞と名詞を対等な関係で結ぶ助詞

連体助詞の例)

・私

「猫」が「私」に所属している。「猫」と「私」は対等な関係じゃない。

並列助詞の例)

・私

「猫」と「私」は対等な関係

2.全部列挙型

p114~

2.1 全部列挙型とは

全部列挙型とは、すべて列挙するもの。

2.2「と」

「と」は全部列挙の並列助詞

・昨日のパーティには猫犬が来た。(来た人を全て列挙)

「と」は疑問詞がつけられる。

・どこどこに行ったの?

3.一部列挙型

p115~

3.1 一部列挙型とは

一部列挙型とは、一部を列挙するもの。

3.2「や」

p116

・昨日のパーティには猫犬が来た。(来た人の一部を列挙)

「や」は疑問詞がつけられない。

・どこどこに行ったの? ×

3.3「やら」

ややくだけた話し言葉的。

・昨日のパーティには猫やらやらが来た。(来た人の一部を列挙)

3.4「だの」

話し言葉的。

・昨日のパーティには猫だのだのが来た。(来た人の一部を列挙)

3.5「とか」

例として一部を挙げる。

・昨日のパーティには猫とかとかが来た。(来た人の一部を列挙)

4.選択列挙型

p118~

4.1 選択列挙型とは

選択列挙型とは、同じグループのものをいくつか列挙し選ぶもの。

4.2「か」

・昨日のパーティには猫犬が来た。(来たのは猫か犬のどちらか選択

4.3「なり」

・明日のパーティには猫なりなりを呼ぼう。(パーティに呼ぶ可能性のあるものとして「猫」や「犬」を選択

具体化するために「なり」を使うことも

・寿司なり天ぷらなり好きなものを食べてください。(「好きなもの」の具体例として「寿司」「天ぷら」を「なり」で表示)

5.累加列挙型

p119~

5.1 累加列挙型とは

累加列挙型とは、同じグループのものを次々と列挙。「に」を使う。

5.2「に」

・昨日のパーティには犬ネズミが来た。

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第4章 補助動詞構文 第1節【補助動詞構文とは】

p121~

1.補助動詞とは

補助動詞とは、動詞のテ形にくっついていろいろな意味を加える動詞・

・本が机の上にある。(本動詞「ある」)

・本が机の上に置いてある。(補助動詞「てある」)

2.補助動詞の形式

p122

アスペクトに関係するものは現代日本語文法③p42~参照

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第4章 補助動詞構文 第2節「てある」

p122~

1.「てある」の基本的特徴

「てある」は、目的を持った動作の結果、対象が一定の状態にあることを表す。「一定の状態」には、結果の残存と効力の残存がある。

2.結果の残存

結果の残存とは、五感で感知できるものが残っていること。特に視覚でとらえた情報が多い。

2.1 結果の残存を表す「てある」の特徴

・本が机の上に置いてある。(見て知る)

・部屋にはクラシック音楽がかけてある。(聴いて知る)

動作の対象である「本」や「音楽」の状態が変化していることが、見たり聴いたりしてわかる。

1.「てある」は対象の状態を表す。主体がだれかは重要でなく明示されない。

・電気がつけてある。(誰がつけたかは明示されていない)

2.受身文+「ている」でも表せる。

・本が机の上に置かれている

・部屋にはクラシック音楽がかけられている

・電気がつけられている

2.2 結果の残存を表す「てある」と「ている」の比較

「てある」:行為に着目

「ている」:結果に着目

電気がつけてある

電気がついている

3.効力の残存

p125

効力の残存とは、五感で感知できないものが残っていること。

・連絡先を伝えてある

「伝える」という動作の対象である「連絡先」に変化はない

「連絡先」を伝えた効力は「相手が連絡先を知っており連絡可能」という状態でっている。

4.意思性のない動詞による「てある」

p126

意思性がなくても、その行為の結果が今の状態といえるとき「てある」の文が使われる。

・エアコンがつけっぱなしにしてある

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第4章 補助動詞構文 第3節「てあげる」「てくれる」「てもらう」

p126~

1.「てあげる」「てくれる」「てもらう」の基本的特徴

「てあげる」:→自分から遠くの人へ(遠心的

・私が彼に日本語を教えてあげる

「てくれる」「てもらう」:←遠くから自分へ(求心的

・彼が日本語を教えてくれる

・彼に日本語を教えてもらう

2.格表示と方向性

p127~

「てあげる」

・私(のために)日本語を教えてあげる。

「てくれる」

・彼(のために)日本語を教えてくれる。

「てもらう」

・私(から)日本語を教えてもらう

3.待遇度が異なる形式

p128~

「てあげる」の低待遇「てやる」

・私が彼に日本語を教えてやる

「てあげる」の高待遇「てさしあげる」

・私が彼に日本語を教えてさしあげる

「てくれる」の主体を高待遇「てくださる」

・彼が私に日本語を教えてくださる

「てもらう」の与え手を高待遇「ていただく」

・私が彼に日本語を教えていただく

4.非恩恵

p129

・ぶっとばしてやる

・ぶっとばしてくれるわ。

5.受身文や使役文との関係

p129~

「てもらう」と受身

・兄にほめてもらった

・兄にほめられた

「てもらう」と使役

・兄にマッサージしてもらった

・兄にマッサージさせた

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第4章 補助動詞構文 第4節「てくる」「ていく」

p130~

1.「てくる」「ていく」の基本的特徴

「てくる」:近づく

・猫が走ってきた

「ていく」:遠ざかる

・猫が走っていった

2.空間的移動

p131~

2.1 継起

継起とは、ある動作に続いて「来る」「行く」が起きること

・弟がプリンを買ってきた

・ラーメンを食べていこう

2.2 方向明示

方向明示とは、「近づく」「向かう」「歩み寄る」などの移動の主体が話し手から近づくのか遠ざかるのか明示する用法

・猫が向かってきた

2.3 移動様態

p132

移動様態とは、どんな様子で「来る」「行く」のか表す用法

・弟が歩いてきた

・兄が飛んでいった

3.時間的移動

・これまで日本語の勉強を続けてきた

・これからも日本語の勉強を続けていく

4.慣用的な表現

p133

「ついてくる」「やってくる」「かかってくる」はいつも「てくる」と一緒

・猫がついてきた

・猫がやってきた

・猫が飛びかかってきた

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第4章 補助動詞構文 第5節「てしまう」

p133~

1.「てしまう」の基本的特徴

「てしまう」:実現・解決、喪失・消滅

話し言葉は「ちゃう」

・食べてしまう

・食べちゃう

2.意思的な実現を表す用法

p134~

2.1 動きの完遂

動きの完遂とは、ある課題の解決のために終わらせること

・彼は宿題を1分でやってしまった

2.2 最終局面の実現

最終局面の実現とは、課題の解決という意味はなく、最終局面としてある事態が実現すること

・猫はどこかに行ってしまった

3.無意思的な実現を表す用法

p135~

3.1 無意識のうちの実現

無意識のうちの実現とは、意思的な動作が無意識のうちに実現したこと

・1杯でやめるつもりだったのに、つい10杯も飲んでしまった

3.2 予測に反する事態の実現

p136

予測に反する事態の実現とは、話し手の予測に反してある事態が実現すること

・勉強していないのに合格してしまった

3.3 望まない事態の実現

望まない事態の実現とは、残念、望ましくないという気持ちを強く表す用法

・夏休みが終わってしまった

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第4章 補助動詞構文 第6節「てみる」

p137~

1.「てみる」の基本的特徴

「てみる」は、結果・影響が明確でないまま試しに行う動作

・公園に生えていたキノコを食べてみた

2.「てみる」の意味

2.1 試行を表す「てみる」

・日本語教育能力検定試験に申し込んでみた

2.2 事態出現への気づきを表す「てみる」

・一緒に住んでみれば、彼のすごさがわかるよ。

・病気になってみないと、健康のありがたみは分からない。

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第4章 補助動詞構文 第7節「てみせる」

p139~

1.「てみせる」の基本的特徴

「てみせる」は、動作を他者に明らかに示す。

・1分でラーメンを作ってみせる

2.「てみせる」の用法

・1分でラーメンを作った

・1分でラーメンを作ってみせた…みんなに示した

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第4章 補助動詞構文 第8節「ておく」

p140~

1.「ておく」の基本的特徴

「ておく」は、その行為の結果を維持することを表す。

・ビールを冷やしておく…「冷やす」という行為の結果を維持

話し言葉では縮約形の「とく」

・ビールを冷やしとく

2.「ておく」の用法

2.1 結果の維持

結果の維持とは、ある状態になるように働きかけて、その状態を一定期間維持すること

・窓を開けておく…「窓を開けた」状態を一定期間維持

2.2 事前の処置

p142

事前の処置とは、そのために前もってやること

・テストのために勉強しておく…「テスト」のために前もって勉強

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第5章 さまざまな構文 第1節【さまざまな構文とは】

p143~

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第5章 さまざまな構文 第2節【難易構文】

p144~

1.難易構文とは

難易構文とは、話し手がどのくらい困難と考えているかを表す表現

「にくい」←→「やすい」

・治りにくい←→治りやすい

「づらい」←→「やすい」

・いづらい←→いやすい

2.「(し)にくい」

p146~

「(し)にくい」は、動詞の語基について、イ形容詞型の活用

「食べる」の「食べ」が語基

「食べ」+「にくい」=「食べにく

2.1 変化の主体が変化完結の困難さという性質をもつ場合

・この袋はとても破れにくい…変化の主体「この袋」は「破れる」という事態が生じにくい性質をもっている。

2.2 受身形によって表される事態が成立する可能性が低い場合

・この傘はとても大きいので盗まれにくい…「この傘」は「盗まれる」が可能性が低い。

2.3動作の対象や道具などが動作達成の困難さという性質をもつ場合

・この肉はかたくて食べにくい…動作の対象「この肉」は「食べる」ことが困難であるという性質をもっている。

2.4 動作の主体が動作の実行に内的困難さを感じている場合

p148~

この人が困難と感じている。

・歯医者で麻酔をしたので食べにくい…主体が「食べる」のが困難だと感じている。

2.5 自発的な感覚が十分に成立しないことを表す場合

・明るいところだと画面が見えにくい…「見える」という感覚が十分じゃない。

3.「(し)づらい」

p148~

「(し)づらい」は、心情や身体など内的な理由で困難

動詞の語基について、イ形容詞型の活用

「食べ」+「づらい」=「食べづら

4.「(し)がたい」

・プーチン氏の行いは許しがたい…「許す」のがきわめて困難

5.困難さを表すそのほかの表現

p150

動作の実現が不可能に近いことを表す「(し)かねる」「(し)ようがない」

・ご提示の案は致しかねます

・問いがあいまいで答えようがない

6.「(し)やすい」

・この肉は食べやすい…動作の対象「この肉」は「食べる」ことが容易であるという性質をもっている。

・この靴はすべりやすい…「この靴」は「すべる」頻度が高い。

7.容易さを表すそのほかの表現

「(し)がちだ」は、高い頻度で実現することを表す。

・彼は最近、遅刻しがちだ

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第5章 さまざまな構文 第3節【比較・程度構文】

p151~

1.比較・程度構文とは

比較構文とは、基準となる事物と比較することで、述語が表す程度が相対的に上であることを述べる構文。

程度構文とは、同程度の別のものをひきあいに出すことで、述語が表す性質について述べる構文。

2.比較構文

p152~

2.1 比較構文の規定

比較の表現には①2者の比較と②複数の中の最上がある。

①2者の比較

・今年は去年より寒い。

②複数の中の最上

・今年は今までで一番寒い。

2.2 文型

XよりY(の方)がP:2つの要素を同列に並べて比較

・犬より(の方)がかわいいです。

YはXよりP:主体(Y)を中心とした述べ方

・猫よりかわいいです。

2.3 意味的特徴

p153

・あの店はこの店より安い。

→「安い」というテーマで「あの店」が「この店」より上

一般的に見て「安い」かどうかは分からない。

2.4 用法

[比較]

p154

比較構文の基本用法。典型的な述語は形容詞。述語は「どの程度?」か言える必要。

程度性とは、「どの程度」か言えるか。

・去年は今年より寒い。

「どの程度寒い?」か言えるので「寒い」は程度性をもっている。

・去年は今年より冬だ。

「どの程度冬?」か言えないので「冬」は程度性をもっていない。

[選択]

「選ぶ」「選択する」「とる」のような動詞のとき、単なる比較ではなく、そのうち1つを選択するという意味を持つことがある。

・私はイケメンよりもお金持ちを選んだ。

選択の意味の場合、語順は固定される。

・お金持ちをイケメンよりも選んだ×

・イケメンよりもお金持ちを選んだ○

[相対的関係]

p155

「前」「後」「左」「右」「北」「南」「東」「西」「先」「上」「下」のような相対名詞を使って、比較ではなく、ある基準に対する位置的、時間的な関係を表す。

・沖縄は東京より南に位置する。

2.5 そのほかの比較構文

[XよりY]

微妙な心理状態を述べるために適切な表現を選択する。

・私は彼の施しを感謝するより屈辱に感じた。

[XというよりY]

p156

言い表すのにどちらの表現が適切か比較

・彼は小説家というより政治家だ。

[XはY以上にP]

典型的な比較構文と同様の性質

・犬もかわいいが、猫以上にかわいい。

[XするくらいならYする方がP]

どちらも微妙だが、どちらかと言えばYのほうが上

・勉強するぐらいなら掃除する方がましだ。

3.程度構文

p157~

3.1 程度構文の規定

程度構文とは、同程度の別のものをひきあいに出すことで、その程度や量について述べる構文。

3.2 文型

「ほど」については現代日本語文法⑥p246~

XほどP

X:程度の基準

P:程度性をもつ述語

・驚くほど安い

3.3 用法

p158

XほどP

・死ぬほど腹が減った○

・いつもほど腹が減った×

Xが普通の状態じゃないことを表す必要がある。

[述語が表す程度のはなはだしさを表す用法]

p158~

極端を表す。名詞につかない。

・私は死ぬほど腹が減った○

・私は犬ほど腹が減った×

[基準に及ばないことを表す用法]

p159~

話し手の予想や一般的な想定に及ばない。名詞にもつく。文末は否定

・私はみんなが思っているほど金持ちではない。

・私は兄ほど頭が良くない。

3.4 そのほかの程度構文

p160~

[XすればXするほどP]

「ほど」節で表される過程の進行と一緒に、ある状態変化が進行していく。

・勉強すればするほど分からなくなる。

・会えば会うほど好きになる。

[ほどだ]

・お腹が減った。死ぬほどだ

[XくらいP]

p161

「XほどP」と似ている。話しことば的。

・震えるくらい会いたい。

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第5章 さまざまな構文 第4節【認識動詞構文】

p161~

1.認識動詞構文とは

認識動詞構文とは、「思う」「考える」「信じる」「感じる」「みる」「みなす」「判断する」のような認識動詞を使った構文。

・私は弟を天才だと思う

2.認識動詞構文の特徴

p162~

2.1 ヲ格名詞をとることに付随するニュアンス

・弟は日本のどこか天国だと信じている…日本のどこかは特定されていないニュアンス

・弟は日本のどこか天国だと信じている…日本のどこか特定しているニュアンス

2.2 属性述語の意味的・文法的特徴

名詞述語の場合、引用の「だ」が省かれることも。

・私は弟を天才と思っている。

・私は弟を天才と思っている。

2.3 語順の制限

ヲ格名詞属性述語の語順を入れ替えると不自然。

・私は弟を天才だと思っている○

・私は天才だと弟を思っている×

3.ヲ格名詞に「のこと」がつく場合

・私はのこと天才だと思っている○

・私は天才だとのこと思っている○

「のこと」がつく場合、語順の制限がゆるくなる。

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第5章 さまざまな構文 第5節【変化構文】

p164~

1.変化構文とは

変化構文とは、状態変化を表す構文。「ことになる」「ようになる」が代表的。

2.「なる」による構文

p165~

2.1「ことになる」

事態レベルの用法[行為の決定]

この決定は動作の主体が行なったものではない。

・東京に転勤することになった

事態レベルの用法[事態の展開]

p166

話し手が知っている過去の事態の展開を表す。

・弟は高校生の時、毎日メイドカフェに通っていた。この弟の経験が後に私を助けることになるなった

判断レベルの用法[結論]

p166~

それまでの文のまとめとして結論を表す。

・今日も勉強した。これで100日連続して勉強したことになる

判断レベルの用法[反実認識の既決性]

p167

事実に反する認識(反実認識)が受け入れられていることを表す。

・弟は学校では彼女持ちということになっているらしい。

2.2「ようになる」

p167~

動作動詞につく場合には習慣傾向が定着していくことを表す。

・最近は納豆を食べるようになった

1回の変化では「ようになる」構文を使えない。

・私は今日は納豆を食べるようになった×

・私は窓を開けて、風が入るようになった×

3.「する」による変化構文

p168~

3.1「ことにする」

[行為の決定]

「ことになる」:決定の主体を明示しない。

「ことにする」:主体が決定を行う。

・東京に転勤することになった

・東京に引っ越すことにした…決めたのは主体の私

[反実認識の既決性(反実認識の形成)]

p169

事実と違うことを第三者に信じさせようとする。

・私は風邪をひいたことにして、学校を休んだ。

3.2「ようにする」

p169~

「ようにする」は主体的に変化を引き起こすことを表す。

・最近は納豆を食べるようになった

・最近は納豆を食べるようにしている

主体が同一

「ようにする」の「ように」で表される結果状態の主体と「する」で表される行為の主体が同一の場合は、その事態の実現に向けて努力することを表す。

・(私は)最近は納豆を食べるようにしている

「食べる」の主体は「私」

「ようにしている」の主体も「私」

主体が同一

主体が異なっている

「ようにする」の「ように」で表される結果状態の主体と「する」で表される行為の主体が異なっている場合は、結果状態の実現を意図して何らかの行為を行うことを表す。

・私は窓を開けて、風が入るようにした

「入る」の主体は「風」

「ようにした」の主体は「私」

主体が異なっている

3.3「(し)ようとする」

p171~

「(し)ようとする」には、①主体が動きの実現をめざして行動を起こしていることを表す用法と②事態が実現する直前を表す用法がある。

主体が動きの実現をめざして行動を起こす

・YouTubeを見ようとしたら、パソコンが壊れた。

「YouTubeを見る」ことをめざして行動を起こした結果、パソコンが壊れた。

事態が実現する直前

・空が暗い。今にも雨が降ろうとしている

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第5章 さまざまな構文 第6節【所在構文】

p172~

1.存在型構文

存在型構文は、どこに何があるかを表す。

1.1 庭にはがいる

1.2 庭にはひまわり咲いている

1.1 [場所]には[主体]が{ある/いる}

無情物:ある

有情物:いる

存在

・庭にはがいる

・庭にはベッドがある

所有

・弟には息子3人いる

・弟には3台ある

1.2 [場所]には[主体]が{V +てある/V +ている/V +られ+ている}

事物がどのように存在しているかを表すには以下のいずれかを用いる。

①[場所]には[主体]が[他動詞+てある]

②[場所]には[主体]が[自動詞+ている]

③[場所]には[主体]が[他動詞+られ+ている]

[場所]には[主体]が[他動詞+てある]

・庭には犬小屋がある。

・庭には犬小屋建ててある

[場所]には[主体]が[自動詞+ている]

・庭にはひまわりがある。

・庭にはひまわり咲いている

[場所]には[主体]が[他動詞+られ+ている]

・庭には犬小屋がある。

・庭には犬小屋建てられている

2.所在型構文

p174~

所在型構文は、主体がどこにあるか表す。

・[主体]は[場所]に{ある/いる}

・[主体]は[場所]に{V +てある/V +ている/V +られ+ている}

・[主体]は[場所]だ

2.1 [主体]は[場所]に{ある/いる}

p174

無情物:ある

有情物:いる

・ベッドにある

・猫にいる

2.2 [主体]は[場所]に{V +てある/V +ている/V +られ+ている}

・犬小屋建ててある

・ひまわり咲いている

・犬小屋建てられている

2.3 [主体]は[場所]だ

p175

簡略型

・スマホバッグの中

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第5章 さまざまな構文 第7節【付帯状況構文】

p175~

1.付帯状況構文とは

p176

付帯状況構文とは、何かの付帯的な状況を表す構文

・タイ移住をきっかけに日本語教師になった。

「日本語教師になった」ときの付帯的な状況として「タイ移住がきっかけ」であることを表している。

2.「XをYに」型付帯状況構文の文法的特徴

1.「して」を加えてもあまり意味が変わらない。

・タイ移住をきっかけにして日本語教師になった○

2.語順を入れ替えることはできない。

・きっかけにタイ移住を日本語教師になった×

3.付帯状況を表す「XをYに」部分の例

p177~

外的な状況を表す[XをYに]

時間

タイ移住をきっかけに日本語教師になった。

空間

・初めて学生を前に授業する。

限界・焦点

・私のYouTubeチャンネルは11月を頂点に再生が減りはじめた。

基準・根拠

過去問を手がかりに本試験問題を予想する。

理由

散歩を口実に外へ出る。

目的

勉強を目的に日本へ来た。

付加的な状況を表す[XをYに]

p178~

資格

「XがYの資格において」という意味

X=Y

・この映画は1匹の猫を主人公に東京の生きづらさを描いている。

所持

Yが身体部分を表す。

・落ちていた棒を手に立ち上がった。

希望を胸に日本へ来た。

手段・相手・内容を表す[XをYに]

手段

・業務スーパーは安さを武器に業績を伸ばした。

相手

・彼は子どもを相手に喧嘩した。

内容

SNSによる日本語教育をテーマにセミナーを開催します。

そのほかの[XをYに]

p179

分類の難しい慣用的な例も。

親の心配をよそに遊び歩く。

4.X、Y、Sのあいだの関係

付帯状況構文の多くは「SのYがXだ」という関係

タイ移住をきっかけに日本語教師になった。

X:タイ移住を

Y:きっかけに

S:日本語教師になった

「SのYがXだ」

「日本語教師になったきっかけがタイ移住だ」

5.名詞Yのもつ帰属性

p180

・日本語学習者を対象にYouTubeを始める。

名詞Y「対象」とは「YouTubeの対象」である。

つまり名詞Y「対象」は「YouTube」という後ろの後に帰属している。

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第5章 さまざまな構文 第8節【数量構文】

p180~

1.数量構文とは

数量構文とは、文中の名詞の数量を限定する構文

・おにぎりを2つ食べた。

「おにぎり」を「2つ」に限定

数量構文は、数量表現の位置から3つに分けられる。

被限定名詞+格助詞の後動詞修飾型

・おにぎりを3つ食べた

被限定名詞「おにぎり」+格助詞「を」の後に「3つ」

被限定名詞の前名詞修飾型

・3つのおにぎりを食べた。

被限定名詞「おにぎり」の前に「3つ」

被限定名詞の直後添加型

・おにぎり3つを食べた。

被限定名詞「おにぎり」の直後に「3つ」

2.動詞修飾型

p181~

2.1 構文

動詞修飾型は副詞のように動詞を修飾することで名詞の数量を限定

・おにぎりを3つ食べた。

「食べた」という動詞を「3つ」が修飾

2.2 特徴

[述語の種類]

動詞修飾型は動詞述語文のみ。形容詞述語文と名詞述語文では成り立たない。

○おにぎりを3つ食べた動詞述語文

×ねこは3匹かわいい(形容詞述語文)

×ねこは3匹天使だ(名詞述語文)

[名詞の格]

ガ格名詞ヲ格名詞と対象のニ格名詞(ちょっと不自然)のみ。

○猫3匹いる(ガ格名詞)

○おにぎり3つ食べる(ヲ格名詞)

△クラスメート3人会った(対象のニ格名詞)

→3人のクラスメートに会った。

×花火大会は会場3カ所行われます。(手段のデ格)

→花火大会は3カ所の会場で行われます。

×会議ではテーマについて3つ話します(複合格助詞「について」)

→会議では3つのテーマについて話します。

[名詞の種類]

p183

固有名詞はそれしかないので数量の限定ができない。

×村上春樹たちが3人いる

代名詞も動詞修飾型が使えない。

×彼らが3人いる

2.3 意味

[動詞修飾型の基本的意味]

・おにぎりを3つ食べた。

「食べた」のは前提としてそれが「3つ」であることを表している。

[総数解釈と部分解釈]

p184

基本的に総数解釈だがまれに部分解釈

総数解釈とは、数量表現が被限定名詞の総数を表す。

・おにぎりを3つ食べた。

→「食べた」おにぎりの総数は3つ

部分解釈とは、数量表現が被限定名詞の部分を表す。

・昨日買ったおにぎりを3つ食べた。

→昨日買ったおにぎりのうち「食べた」部分は3つ

[「1」の数量表現]

・難問に皆が苦戦する中、彼が1人合格した

限定を表す「だけ」のようなとりたて助詞の機能に近い

3.名詞修飾型

p185~

3.1 構文

名詞修飾型は、連体助詞「の」で名詞とつなぐ。

・3つおにぎりを食べた。

3.2 特徴

名詞修飾型は他の2つのタイプより使いやすい。

[述語の種類]

名詞修飾型は動詞述語文にも形容詞述語文にも名詞述語文にも使える。

3つのおにぎりを食べた(動詞述語文)

3匹のねこがかわいい(形容詞述語文)

3匹のねこが天使だ(名詞述語文)

[名詞の格]

名詞修飾型は名詞に直接つくので、その後の格助詞は何でもOK

・3匹の猫いる(ガ格)

・3匹の猫飼う(ヲ格)

・3匹の猫会う(二格)

・3匹の猫遊ぶ(ト格)

[名詞の種類]

p186

固有名詞は×

×3人のハマ先生たち

代名詞も×

×3人の彼女ら

3.3 意味

p186~

[意味のまとまりの解釈が文内で成り立つ場合]

・3匹の猫が私の家にやってきた。

「3匹の猫」は一緒に来ている1つのグループといえる。

[意味のまとまりの解釈が談話的に成り立つ場合]

①実際のグループではないが話し手が1つのまとまりとして認識しているパターン

・今日は町で3匹の猫を見た。

→バラバラに見ていても「3匹の猫」と表現。これらは実際のグループではないが、話し手が「今日町で見た猫」として1つのまとまりとして認識している。

②前の話に出てきた名詞を指すパターン

・弟は子猫に「ヤマダ」「タナカ」「サトウ」という名前をつけた。この3匹の子猫たちは…

③話し手が思い浮かべている特定の名詞を談話に導入するパターン

・実家の近所には3匹の猫がいた。

4.添加型

p188~

4.1 構文

添加型は、被限定名詞に数量表現をすぐ付け加えて同列にする。

・猫3匹がやってきた。

4.2 特徴

p189~

[述語の種類]

添加型は動詞述語文にも形容詞述語文にも名詞述語文にも使える。

○おにぎり3つを食べた(動詞述語文)

○ねこ3匹がかわいい(形容詞述語文)

○ねこ3匹が天使だ(名詞述語文)

[名詞の格]

添加型は名詞に直接つくので、その後の格助詞は何でもOK

・猫3匹いる(ガ格)

・猫3匹飼う(ヲ格)

・猫3匹会う(二格)

・猫3匹遊ぶ(ト格)

[名詞の種類]

固有名詞もOK

×3人のハマ先生たちが来た。

○ハマ先生たち3人が来た。

4.3 意味

p190~

・添加型は数量的な情報を補足・追加するもの

・添加型は1つの複合名詞ではなく、2つの名詞。それぞれにアクセントがある。

・添加型は書き言葉でよく使われる。

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本日の問題の答え

【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを1つ選べ。

(6)【 「てくる」の用法】

1 桜の花が開いてきた。

2 外国人が増えてきた。

3 物価が上昇してきた。

4 猫が近づいてきた。

5 ずっと勉強してきた。


p131~参照

1 桜の花が開いてきた…時間的移動

2 外国人が増えてきた…時間的移動

3 物価が上昇してきた…時間的移動

4 猫が近づいてきた…空間的移動

5 ずっと勉強してきた…時間的移動

よって、答えは4

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