現代日本語文法⑦第12部談話第6章【談話における文法カテゴリーの概観】第7章【文体とジャンル】を分かりやすく解説

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現代日本語文法は日本語の文法を網羅した本としては最高の本です。

だから皆さんに読んでほしい!

ですが難しすぎて挫折する人ばかりでした。

そこでこのブログでは初めて勉強する人でも現代日本語文法が読めるように

できるだけ日常的な言葉を使って分かりやすさを優先した解説をしています。

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ハマが解説した講義動画はここからダウンロードして見ることができます。

【文法を極める会29】現代日本語文法⑦第12部談話第6章【談話における文法カテゴリーの概観】第7章【文体とジャンル】 by ハマゼミコミュニティ
【文法を極める会】では①日本語教育能力検定試験合格や②日本語を教える時に役立つ文法を勉強しています。ここでは【文法を極め...
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本日の問題

【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを1つ選べ。

(29)【話し言葉と書き言葉の違い】p194

1 言語依存性

2 縮約性

3 即興性

4 冗長性

5 対面性

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第6章談話における文法カテゴリー 第1節【談話における文法カテゴリーの概観】

p183~

談話は文よりも大きな言語単位。複数の文が1つのまとまりになる。

複数の文をまとめるのに、ヴォイス、アスペクト・テンス、モダリティ、主題が関係してくる。

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第6章談話における文法カテゴリー 第2節【談話におけるヴォイス】

p184~

ヴォイスは、受身や使役など動詞が表す動的な事態をどのような名詞と格表示によって表現するかに関わる文法カテゴリー。

直接受身文を用いて複数の文の主語を一貫させることで、一まとまりの談話を作る。

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第6章談話における文法カテゴリー 第3節【談話におけるアスペクト・テンス】

p186~

アスペクトは、動きの時間的局面の取り上げ方を表す文法カテゴリー。

テンスは、文が表す事態を時間軸上に位置づける文法カテゴリー。過去・現在・未来

談話では、テンスで舞台となる時間を設定して、アスペクトで事態と事態のあいだの時間的関係を表示する。

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第6章談話における文法カテゴリー 第4節【談話におけるモダリティ】

p187~

説明のモダリティ伝達のモダリティは談話を1つにまとめることに関わる。

説明のモダリティは、文と先行文脈との関係づけを表すので、複数の文をまとめあげる働きをすることがある。

伝達のモダリティは、聞き手に対する伝え方を表す。丁寧さのモダリティ伝達態度のモダリティがある。

丁寧さのモダリティは、普通体か丁寧か選択する。

伝達態度のモダリティは、終助詞によって表す。

どちらも談話の状況や聞き手との関係を話し手がどのようにとらえているかに応じて使われるので談話と深く関係している。

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第6章談話における文法カテゴリー 第5節【談話における主題】

p189~

主題は、その文が何について述べるのかを示す。

聞き手が特定できると話し手が想定するものは主題として「は」で示すことができる。

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第7章文体とジャンル 第1節【文体とジャンルとは】

p193~

文体とは、誰が話すのか書くのか、どこで何の目的で、誰に対して、どのような伝達手段で、などによって生じる談話の言語的特徴の偏り。

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第7章文体とジャンル 第2節【媒体による文体差】

p194~

話しことばは①場面依存性縮約性即興性冗長性対面性の5つの面で書きことばと異なる。

①場面依存性

話しことばは、場面を共有しているので分かることは省略する。

②縮約性

話しことばでは、助詞の省略や音の脱落が多くみられる。

③即興性

話しことばは目の前の聞き手に対して考えてすぐ話さなければならない。書き言葉は推敲できる時間がある。

④冗長性

話しことばは、前に言ったことが残らないため忘れられないよう大事なことは何度も言うので長くなる。

⑤対面性

話しことばは、聞き手を前にしているのが普通。書きことばは読み手が目の前にいないのが普通。

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第7章文体とジャンル 第3節【話し手の属性による文体差】

p203~

話し手の属性によって、男性語・女性語・幼児語・若者語・老人語などがある。

p205の表をチェック

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第7章文体とジャンル 第4節【ジャンルによる文体差】

p208~

本でさまざまな文体を確認

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第7章文体とジャンル 第5節【さまざまな文体における文法形式の使い分け】

p214~

特定の文体で表れやすい文法形式があることを本で確認

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本日の問題の答え

【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを1つ選べ。

(29)【話し言葉と書き言葉の違い】p194

1 言語依存性×

「言語依存性」とは私が作った造語です。

正しくは「場面依存性」です。

2 縮約性○

3 即興性○

4 冗長性○

5 対面性○

よって、答えは1

話しことばは①場面依存性縮約性即興性冗長性対面性の5つの面で書きことばと異なる。

詳しくはp194~参照

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