【過去問解説】平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3D

H27試験Ⅰ

平成27年度(2015年度)日本語教育能力検定試験Ⅰの問題3Dは【文体】です。

⒃ 実際に「デアル体」を試してみます。
名詞…猫である○
イ形容詞…美しいである× 美しい○(ダ体と同じ形)
ナ形容詞…綺麗である○
動詞…歩くである× 歩く(ダ体と同じ形)
よって、正解は3です。

⒄ 
出来事をそのまま描写する場合、聞き手との心的距離を近づけようとする場合、話し手の心情を表明する場合は、普通体になることがあります。
一方で、依頼や勧誘をする場合は、逆に丁寧になることが多いのではないでしょうか。
よって、正解は2です。


1,コードスイッチングとは、異なる言語に切り替えること。『日本語教育能力検定試験に合格するための社会言語学10』72頁によると、バイリンガル、マルチリンガルがコミュニケーションで用いる言語をコードを呼び、相手や場面、話題に応じて言語を使い分けることを「コードスイッチング(言語切り替え)」という。方言も含まれる。家庭では方言を使っていても外部の人が会話に参加すると共通語を使う場合は、方言語と共通語のコードスイッチングが行われる。同一場面・文脈で使われると「コードミキシング(コード混合)」と呼ばれる。J-POPの歌詞に英語が混じっているのもコードミキシングである。
2,アコモデーションとは、相手によって話し方が変わること。フォリナートーク、ベビートークなど。
3,スピーチレベルシフトとは、一つの場面において、普通体と丁寧体を切り替え・混用すること。
4,レジスターとは、言語使用域。ある特定の場面で、常識的に使われる話し方。
例…店員が顧客に対して使う「いらっしゃいませ」
よって、正解は3です。

⒆ 実際に試してみます。
1,(普通体)美人だし、性格もいいです。(丁寧体)美人ですし、性格もいいです。
2,(普通体)美人だけれども、性格はわるいです。(丁寧体)美人ですけれども、性格は悪いです。
3,(普通体)美人だと思います。(丁寧体)美人ですと思います。×
4,(普通体)美人なので、性格もいいです。(丁寧体)美人ですので、性格もいいです。

以上から、問題文のとおり「従属節内の述語は普通体が用いられることが多い。文末が丁寧体の文では、従属節内も丁寧体になることがある」ことが分かります。
しかし、思考の内容を表す「と」は「従属節の従属度が高い」ので、普通体になります。
よって、正解は3です。


なお、従属度が高ければ丁寧形から普通形に変更されることについては、日本語教育能力検定試験に合格するための文法73頁に記載があります。


4,「歩くか?」「食べるか?」女性はあまり使いません。
よって、正解は4です。

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