平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題9は【文章理解と予測の役割】です。
問1
予測は、文章を理解するための過程の中で自動的に行われることが多いです。
よって、正解は2です。
問2
スキーマとは、抽象的な知識構造。形式スキーマ(formal schema)と内容スキーマ(content schema)にわけられる。
・形式スキーマ…言語形式の体系的構造に関する知識。
・内容スキーマ…社会や文化に関する知識。
よって、正解は1です。
問3
橋渡し推論とは、明示的でない部分を埋める推論。
3,抽象的な内容を具体的にする推論ではありません。
よって、正解は3です。
問4 文章理解を支える、一貫性ある心的表象の形成過程に関する問題です。
心的表象は、読んだり聞いたりして記憶に残ったもの。心的表象の形成においては、表層形式、テキストベース、状況モデルの三つのレベルがある。
表層形式は、表層的な言語表現を記憶。
テキストベースは、テキストの意味を記憶。
状況モデルは、テキストの内容を記憶。
よって、正解は1です。