【過去問解説】平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題9

H24試験Ⅰ
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平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題9は【第二言語習得と記憶能力】です。

問1 
記憶の仕組みは、情報のインプット→符号化転送貯蔵検索→アウトプット、という流れです。
下線部Aは情報のインプットについてなので、関連する概念は符号化になります。
よって、正解は3です。

問2 情報を努力なしに思い出せることに関連する概念を選ぶ問題です。
長期記憶には、宣言的記憶手続き的記憶があります。自転車の乗り方などの運動技術や言語を実際に運用する技能が手続き的記憶です。宣言的記憶が手続き的記憶に移行し、迅速に処理できるようになった状態を自動化といいます。
よって、正解は4です。

問3 ワーキングメモリに関する記述を選ぶ問題です。
1,20秒というのは短期記憶の保持時間でしょうか。ワーキングメモリといえばマジカルナンバー7±2ですね。
2,ワーキングメモリには個人差があります。
3,言語情報に限りません。
4,容量に制限がありますので、情報処理に使いすぎるとメモリ不足となり、保持ができません。
よって、正解は4です。

問4 
長期記憶は言語化できない手続き的記憶と言語化できる宣言的記憶に分けられます。宣言的記憶は、個人的経験に関するエピソード記憶(思い出など)と、一般的な知識の記憶である意味記憶(クジラは哺乳類など)に分けられます。
よって、正解は3です。

問5 文章を読むとき、長期記憶に貯蔵されている情報と照らし合わせながら文章の意味を理解している、ことに関する問題です。
4,語句→文→段落→文章全体という一方向の流れで、文章の意味を理解するわけではありません。選択肢2のように次に来る内容を予想したり、選択肢3のように文章に書かれていないことを推論したり、臨機応変に文章の意味を理解しています。
よって、正解は4です。

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