【過去問解説】平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題10

H25試験Ⅰ
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平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題10は【インプット仮説とアウトプット仮説】です。

問1
クラッシェンは「意識的に学習された知識」は、発話の正確さをチェックする機能を持つ(モニター仮説)だけで、習得にはつながらない(ノン・インターフェイスポジションノン・インターフェイス仮説)と考えています。

よって、正解は2です。

問2
インプット仮説で、習得につながるとされているインプットは、現在の言語レベルより少し高いレベルのインプット(i+1のインプット)です。

よって、正解は3です。

問3 
スウェインは、理解可能なアウトプットが重要であるとするアウトプット仮説を提唱しました。
アウトプット仮説では、アウトプットには次のような効果があると主張しています。
1,言いたいことと言えることのギャップに気づく(自分の言語使用を内省することにより、メタ言語的知識が高まる)。
2,言語形式に注意が向く。
3,相手の反応(フィードバック)によって、自分の言語が通じるか検証できる。

よって、正解は2です。

問4
スウェインは、カナダイマージョン・プログラムを調査して、理解力や発話の流暢さは母語話者レベルなのに、文法が不正確であることを指摘しました。イマージョンではインプットばかりなので、アウトプットが足りなかったせいだと考えました。アウトプットによって言語形式(文法)に注意が向き、相手の反応によって、自分の言葉を修正できるのです。

2の「統語処理がされにくい」とは「文法が理解されにくい」ということです。「統語といえば文法
よって、正解は2です。

問5
3,余剰性の高い言語形式は、重要ではないので、インプットの中では気づかれにくいです。
よって、正解は3です。

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