【過去問解説】平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題13

H26試験Ⅰ
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平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題13は【言葉の性差】です。

問1
話し手の性別による言語変種(バラエティ)については、アルクの『日本語教育能力検定試験に合格するための社会言語学10』の37頁に詳しく載っています。



接続詞、指示代名詞、取り立て詞の性別による違いは思いつきませんが、終助詞ならたくさん思いつきます。
例…「だぜ」「だぞ」「わよ」「なの」「かしら」
よって、正解は4です。

問2
「性差を固定する表現」が見直された例も、『日本語教育能力検定試験に合格するための社会言語学10』に詳しく載っています。
看護が看護に見直さました。

よって、正解は1です。

問3
性別が関係するのは、2と3ですが、3は苗字の問題なので、正解は2の男女雇用機会均等法の制定です。

よって、正解は2です。

問4 政治的に正しい表現を選ぶ問題です。
ポリティカル・コレクトネス(political correctness)についても、『日本語教育能力検定試験に合格するための社会言語学10』の34頁に詳しい説明があります。
2,「後進国」という言葉は侮蔑的なので、「発展途上国」が使われるようになりました。しかしながら、『日本語教育能力検定試験に合格するための社会言語学10』では、発展途上国という言葉も、「先進国」からの一方的な見方ではないかと批判されています(93頁)。
よって、正解は2です。

問5 男女の役割を固定化しないよう配慮するという観点から不適当な指導の例を選ぶ問題です。
1,彼の料理が上手くても、男女の役割を固定化することにはなりません。
2,男性とは異なる女子の話し方を指導することで、役割を固定化しています。
3,画家、弁護士といえば男性が多いですが、あえて女性を使うことで、男女の役割が固定化しないよう配慮しています。
4,性差によるバリエーション(言語変異)を提示するだけでは、固定化することにはなりません。
よって、正解は2です。

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