【過去問解説】平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題12

H26試験Ⅰ

平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅰの問題12は【言語接触によって生じる様々な言語使用状況】です。 

問1 
1,リンガフランカ(共通言語)とは、非母語話者同士の共通言語。
リンガ・フランカは、 平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題13にも出てきましたので、そちらも要チェックです。
2,スラングとは、隠語。
3,スティグマとは、他者や社会手段によって個人に押し付けられた負の表象・烙印。
スティグマは、平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅰ 問題12 にも出てきましたので、そちらも要チェックです。
4,ドメインとは、言語や方言の使用領域。フィッシュマンは、①家庭、②友人関係、③宗教、④教育、⑤雇用関係、と5つのドメインを挙げて、多言語社会で選択される言語はドメインという変数によって決定されると主張しました。 
よって、正解は1です。

問2 ピジンの特徴として不適当なものを選ぶもんだいです。
ピジンは、上記平成23年度にも出題されていますので、そちらも要チェックです。

ピジンは、複数の言語が接触してできた混成言語。文法が単純で語彙が少ないという特徴があります。語彙が少ないので一つの単語の意味範囲は広くなります。
よって、正解は3です。

問3
1,バリエーション(言語変異)とは、機能や意味が同じ、複数の異なる言語形式。
例…「ないです」と「ありません」
バラエティ(言語変種)とは、標準語、方言、レジスター、スタイル(文体)など。言語の変種。
2,レジスター言語使用域)とは、状況による言語変種
例…法律文、ベビートーク、ティーチャートーク、フォリナートーク。
レジスターは、平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3のDにも出てきますので、そちらも要チェックです。
3,ダイグロシア(二言語併用社会)は、2つの言語あるいは言語変種が、機能や評価を異にしながら同時に使用されている状況。社会的バイリンガリズムともよばれます。
ダイグロシアは、上記平成23年度及び平成27年度にも出てきますので、そちらも要チェックです。
4,ダブルスタンダートは、二重規範。
以上より、威信の高い言語と低い言語が共存している状態は、ダイグロシア

よって、正解は3です。

問4
1,イマージョンとは、浸すこと。集中訓練。
  イマージョン・プログラムとは、外国語の海に浸すことで、特別に指導しなくても外国語が習得できるプログラム。
  イマージョン教育については、 平成27年度 日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題11を参照。
  イマージョンスクールについては、平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの解説 問題15を参照。
2,スピーチスタイルシフトとは、一つの場面において、普通体と丁寧体や、標準語と方言を、切り替え・混用すること。
3,アコモデーションは、相手に応じて話し方を変えること。フォリナートーク、ベビートークなど。
4,コード・スイッチング は、言語を使い分けること。
アコモデーション、コード・スイッチング、スピーチスタイルシフトは、平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3のDにも出ていますので、そちらも要チェックです。 
よって、正解は4です。

問5 
達成型バイリンガリズム(継続バイリンガリズム)…子ども時代を過ぎてから二言語使用を開始。
獲得型バイリンガリズム…子ども時代に二言語使用を開始。
同時バイリンガリズム…子どもが早い段階で同時期に二言語を習得。
連続バイリンガリズム…子どもがある言語を習得してから、第二言語を習得。
よって、正解は2です。

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