【過去問解説】令和元年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3C【取り立て助詞「も」】2019

R1試験Ⅰ
LINE友だち募集中!
はまをフォローする
スポンサーリンク
LINE友だち募集中!
はまをフォローする

合格するための過去問解説講座をYouTubeで見る

スポンサーリンク

取り立て助詞をもっと勉強したい人へ

取り立て助詞(とりたて)については

現代日本語文法第9部について詳しく書かれていますので

もっと勉強したい人は挑戦してみてください。

スポンサーリンク

(11)の解き方

1.のだ

会話では「んだ」

例)あ、ここにいたんだ!

発見

例)あ、ここにいたんだ!

「ここにいた」→客観

「んだ」→主観

(知らなかったという気持ち)

2.もう

副詞

動詞や形容詞をより詳しく

副詞の例

食べた→もう食べた

食べた→ゆっくり食べた食べた→たぶん食べた

副詞はいつも同じ形

活用しない

動詞は活用する

例)食べる、食べない、食べて

3.より

格助詞

名詞と述語の関係を示す

猫が食べる 

猫:「食べる」の主語

チーズを食べる 

チーズ:「食べる」の目的語

犬は猫より食べる。

猫:「犬は食べる」の比較の基準

答えは3

4.こと

形式名詞

意味がない名詞

実質名詞:意味ある

これはネコです〇

形式名詞:意味ない

これはことです×

私の趣味は(名詞)です。

私の趣味は猫です。

私の趣味は猫カフェに行くことです。

よって、答えは3

スポンサーリンク

(12)の解き方

1.並列助詞

黒猫と白猫

黒猫か白猫

黒猫や白猫

2.終助詞

A:あなたは猫ですか。

B:そうですよ。

3.格助詞

猫が食べる。

チーズを食べる。

4.取り立て助詞

私も猫です。

→他にも猫がいることは書いていないが、「も」でわかる。

取り立て助詞

書いてない情報がわかる。

よって、答えは4

スポンサーリンク

(13)の解き方

「も」

私も猫です。

あなたも猫です。

「私」と「あなた」

同じように並んでいる

→並立

2.共起

取り立て助詞の用法ではない共に起きるからよく会う人

通勤電車の同じ車両にいつもいる人

朝起きる時間、同じなのかな?

同じ車両=文

「しとしと」さんは「雨」さんをよく見るが

「雪」さんは見ない。

3.類似

取り立て助詞の用法ではない

4.対比

「は」

普通の猫はシャンプーが嫌いだが、うちの猫はシャンプーが好きだ。

よって、答えは1

スポンサーリンク

(14)の解き方

「取り立て助詞が取り立てるのは、取り立て助詞の直前の名詞句であるのが普通である。しかし、直前の要素だけではなく、命題を取り立てる場合もある」

問題文より

直前の要素だけでなくより広い範囲をとりたてる場合については

現代日本語文法⑤p13に記載されていますのでお持ちの方はご確認ください。

「も」には

意外さを表す用法もある

例)猫を馬鹿にされたので

普段怒らない私も怒った。

『初球を教える人のための日本語文法ハンドブック』p245

1.「早くも」「来年にも」

「早い」「来年に」

直前の要素

びっくり

2.「日本でも」「海外でも」

「日本で」「海外で」

直前の要素

並立

3.「来ても」「来なくても」

「ても」は動詞・イ形容詞のテ形に「も」が接続したものである。ナ形容詞の語幹および名詞の場合は「でも」となる。

(中略)

「ても」は「も」の働きにより、主節の事態を引き起こす条件が複数あることを示すので、逆条件節を複数並べることができる。

現代日本語文法⑥p147,p148

「来る」「来ない」

直前の要素

並立

4.「薬も飲んだ」

→薬を取り立てている?

頭も飲んだ?

お酒も飲んだ?

「頭」ではなく「頭、冷やした」

「薬」ではなく「薬、飲んだ」

を取り立てている

命題とは文の客観的な部分

「頭、冷やした」と「薬、飲んだ」が並立

よって、答えは4

スポンサーリンク

(15)の解き方

1.たとえ

例)たとえ私が犬でも、

この缶詰は食べませんよ。

→共起する

2.「数量詞+も」

例)子どもが10匹も生まれた。

→多いという気持ち

3.さえ

例)犬さえ食べない。

→犬は何でも食べるのに食べない

意外性

4.まで

「こどもまで」→大人はもちろん

子ども→大人

連続性がある

よって、答えは2

タイトルとURLをコピーしました