問1の解き方【漢字の授業】
選択肢1
実際に教師が板書で示しても忘れてしまいます。資料の配布があれば忘れた時に見ることができます。
変です。
選択肢2
ニーズが一番です。
使わない漢字よりも使う漢字を優先しましょう。
変です。
選択肢3
読みを音声で聞かせても忘れてしまいます。「読み」も板書やカードがあればメモすることができます。
変です。
選択肢4
初級の漢字で多い間違いは「好き」を「好」と書いてしまうこと。送り仮名とセットで覚えるために、送り仮名と一緒に書いたほうがいいです。
よって、答えは4
問2の解き方【漢字系学習者の問題点】
漢字系学習者の代表格である中国人学習者をイメージしながら各選択肢をチェックします。
選択肢1
確かに中国人学習者は漢字から文章の意味を推測することができます。
つまり語彙だけでなんとかなったりするので、文法の学習がおろそかになりやすいです。
〇
選択肢2
例えば「大家」は中国語では「みなさん」という意味です。母語の漢字知識に頼るため、「大家」を「みなさん」という間違った意味に解釈してしまうおそれがあります。
〇
選択肢3
個々の漢字を記号のように記憶するのは、漢字の意味が分かっていないからです。
例えば、「終」と「電」の漢字の意味を知っていれば、「終電」という熟語の意味を推測できるので、熟語の理解につなげやすいです。
×
選択肢4
例えば、日本語の漢字「毎」は、中国語では「每」です。
些細な字形上の違いがあるため、書く際に正確さに欠けます。
中国人学習者は 「毎」 を 「每」 と書きがちです。
〇
よって、答えは3
問3の解き方【字形が同一かどうか識別する練習】
選択肢1
これは象形文字の元の絵と漢字の組み合わせを選ぶ問題ですね。
これは「字形が同一かどうか識別する練習」ではなく
「絵と字形が同一か識別する練習」です。
選択肢2
明らかに字形が同一ではありません。
これは部首の組み合わせを選ぶ練習です。
選択肢3
明らかに字形が同一ではありません。
これは部首を組み合わせて漢字を書く練習です。
選択肢4
「名」「名」「名」…同一の字形がたくさんあります!
「各」違う字形もあります!
たくさんの同一の字形の中から違う字形を選ぶ問題です。
「字形が同一どうか識別する練習」になります。
よって、答えは4
問4の解き方【漢字の品詞についての知識を測る問題】
漢字の品詞について知識を測る問題とは何だろう。
そもそも漢字の品詞は何があるだろう。具体例を考えます。
名詞の漢字「人」
イ形容詞の漢字「小さい」「高い」「新しい」…いずれも送り仮名が必要。
ナ形容詞の漢字「便利」「上手」「綺麗」
動詞の漢字「勉強する」「開始する」…いずれも3グループの動詞。○○する。
選択肢1
(例)と(問)の品詞を見ると、全て名詞に見えます。
ですが(例)の「開始」が削除されているので、「開始」と「初期」「最初」「原始」の違いを考えます。
「開始」は「する」を付けて動詞にできます。
他はできません。
(問)を見ると、「強行」は「する」を付けて動詞にできます。
他はできません。
これは「動詞」にできる漢字を探す問題だとわかります。「動詞」は品詞
漢字の品詞についての知識を測る問題です。
選択肢2
(例)「広」「庁」「店」と「原」の違いは品詞ですか?
いえ、部首です。まだれ「广」とがんだれ「厂」
漢字の部首についての知識を測る問題です。
選択肢3
(例)は全て名詞です。
品詞は同じなので品詞で区別できない。つまり品詞についての知識を測る問題ではありません。
「日常」が「非日常」
「人気」が「不人気」
漢字熟語が否定されています。
漢字熟語の否定についての知識を測る問題です。
選択肢4
(例)は「安い」「暗い」「短い」「新しい」「近い」全てイ形容詞です。
品詞は同じなので品詞で区別できない。つまり品詞についての知識を測る問題ではありません。
「安」と「暗」
読みがどちらも「アン」
漢字の読みについての知識を測る問題です。
よって、答えは1
問5の解き方【形成的評価】
評価は時期によって①診断的評価②形成的評価③総括的評価に分けられます。
名称 | 時期 |
---|---|
診断的評価 | コースの開始前・開始時 |
形成的評価 | コースの開始後・コースの期間中 |
総括的評価 | コースの終了時・コースの終了後 |
形成的評価とは、コース期間中に行う評価です。
選択肢1
コース開始時の評価は診断的評価(事前的評価)です。
選択肢2
コース期間中の評価は形成的評価です。
選択肢3
コース終了時の評価は、総括的評価です。
選択肢4
コースの終了後の評価は、総括的評価です。
よって、答えは2