節とは?
節とは、述語を中心としたまとまり。
単文とは?
単文とは、1つの文に1つの節。
例)ご飯を食べる。
複文とは?
複文とは、1つの文に複数の節。複数の文のことではないので注意!
問題です。
以下の例は複文ですか?
例)お腹がすいたら、ご飯を食べる。
答えは…
…
…
複文です。従属節と主節、2つの節があります。
従属節:お腹がすいたら
主節:ご飯を食べる
従属節と主節の例
問題です
「私が結婚したとき、友だちがお祝いをくれました」
という文を従属節と主節に分けてください。
答えは…
…
…
「私は結婚したとき」が従属節で
「友達がお祝いをくれました」が主節です。
主節とは?
主節とは、文の最後の述語を中心としたまとまり。その文の主人公
従属節とは?
従属節とは、文の途中の述語を中心としたまとまり。主(あるじ)に従う者。他の述語と対等な関係にある場合は、並列節と呼びます。
並列節とは?
並列節とは、対等な関係にある複数の節。
並列節の例1
①おばあさんは川へ洗濯に行き、②おじいさんは山へ芝刈りに行きました。
おばあさんとおじいさんの行為は対等
①と②は並列節
並列節の例2
昨日は①勉強したり、②YouTubeを見たり、③しました。
①と②は対等なので並列節
③は主節
③との関係で言えば、①と②は従属節
従属節のルール
「私は結婚したとき、友だちがお祝いをくれました」
という文は変ですか?
どこが変ですか?
従属節では「が」が原則
従属節では、原則として「は」ではなく「が」を使います。
「私は結婚したとき、友だちがお祝いをくれました」
このルールを覚えてないと、初級学習者は「は」を使いがちです。
どうしてかわかりますか?
日本語学校で一番多く使われているテキスト『みんなの日本語』が主語を「は」で統一しているからです。
みんなの日本語の例文)
1課:わたしはマイク・ミラーです。
2課:これは辞書です。
3課:ここは食堂です。
4課:わたしは毎朝6時に起きます。
5課:わたしは京都へ行きます。
6課:わたしは本を読みます。
…
授業で従属節を扱う時
従属節内は原則「が」ルールを伝えてあげましょう。
ですが…
従属節なのに「は」を使う時もあります。
理由や対比のときは「は」も使う。
対比(コントラスト)の「は」を使う時は、従属節にも「は」を使います。
例)私は10万円とられたのに、彼は無料だった。
理由をいう時も、従属節で「は」を使うことがあります。
例)私は勉強したいので、パーティには行きません。