【過去問解説】平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題1

H27試験Ⅲ
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新解説 問2

行為の授受とは、「てくれる」「てもらう」「てあげる」のこと。

物の移動を伴わない行為の授受の例

× 父が私部屋を掃除してくれた

○ 父が私部屋を掃除してくれた

物の移動を伴なう行為の授受の例

○父が私PS5を買ってくれた :父→私「に」で表す。

○父が私PS5を買ってくれた

各選択肢を確認

選択肢1 田中さんは私指輪を買ってあげた。

指輪が私の元に到着しているので「に」

到達点の「に」

受け手が「私」なので「くれる」を使うべき。

・田中さんは(私に)指輪を買ってくれた。

選択肢2 鈴木さんは私お菓子を焼いてあげた。

お菓子が私の元に到着しているので「に」

到達点の「に」

受け手が「私」なので「くれる」を使うべき。

・鈴木さんは(私に)お菓子を焼いてくれた。

選択肢3 友達が私宿題を手伝ってくれた。

宿題はもともと私「の」物なので「の」にすべき

所有の「の」

・友達が私宿題を手伝ってくれた。

じゃあ「宿題」「てくれた」の例文で「に」を使い時は?

・先生が私宿題を出してくれた。

選択肢4 私はあなた本を貸してくれた。

本が私の元に到着しているので「に」

到達点の「に」

受け手が「あなた」なので「あげる」をつかうべき。

・私はあなたに本を貸してあげた。

よって、答えは3

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旧解説

平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題1は【授受動詞と待遇表現】です。

問1
求心とは、中心に近づこうとすること(スーパー大辞林3.0)。
遠心とは、中心から遠ざかること(スーパー大辞林3.0)。

「あげる」は、物が自分から遠くへ行くので「遠心的
例)僕は猫にササミをあげた。ササミ→

「くれる」「もらう」は、物が遠くから自分の方に来るので「求心的
例)猫は僕に虫の死骸をくれた。虫の死骸←

「あげる」「くれる」は与え手が主語
例)僕は猫にササミをあげた。
  猫は僕に虫の死骸をくれた。

「もらう」は受け手が主語
例)僕は猫から虫の死骸をもらった。

このように使い分けができます。
よって、正解は1です。

問2
格助詞の使い方が誤っているのは3だけです。この場合、物の移動を伴わないので、「私に」ではなく「私の」になります。
よって、正解は3です。

問3
1,恩恵の意味がありません。
2,雨が降るという恩恵。
3,手紙を出すという恩恵。
4,髪を切るという恩恵。
よって、正解は1です。

問4
3,補助動詞「てさしあげる」は、目上の人に直接対面して言う場合は使うべきではありません。 
よって、正解は3です。

問5
まず、 授受を表す動詞というのは「あげる」「くれる」「もらう」「渡す」「与える」「受ける」など、何かを授けたり、受けたり、する動詞のことです。

そして、本問のトピックになっている授受動詞は「あげる(やる)」「くれる」「もらう」であることが1行目から分かりますね?

ということは「授受を表す他の動詞」とは、「渡す」「与える」「受ける」などのことです。

つまり「授受を表す他の動詞との差異」とは、 「あげる」「くれる」「もらう」と「渡す」「与える」「受ける」の違いは何か?ということです。

それでは選択肢を見ていきます。

選択肢1「有情名詞」とは、「いる」を使う名詞です。 

例)ねこがいる→「ねこ」は有情名詞     

「無情名詞」とは、「ある」を使う名詞です。 

例)小説がある→「小説」は無情名詞 この小説は彼に大きな影響を与えた。 小説は無情名詞ですが「与えた」の主語になることができるので1は×

選択肢2

これはその通り。

私はお金をもらった。→私に恩恵がある(私、うれしい)

私はテストを受けた→私に恩恵ない(私、別にうれしくない)

選択肢3

「私は彼にお金をあげた」という場合、お金の所有権が私から彼に移動しているので3は×

選択肢4

「やる」と「出す」の説明が逆です。 「ネコにえさをやった」→猫に恩恵(ベネフィット)がある(ネコうれしい)。 「先生に宿題を出した」→先生に恩恵(ベネフィット)はない(先生別にうれしくない)。

よって、正解は2です。

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