【過去問解説】平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(1)【二重調音とは】]

過去問解説
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試験情報

平成30年度(2018)日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ問題1はいつもの年と同じく、他と性質の異なるものを選ぶ問題です。

そして、ほぼ毎年(1)は音声記号に関する問題です(平成25年度は問題3Aで音声記号の問題が出たのでここは二字熟語の【音読み・訓読み】でした)。

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解き方

で、平成30年度日本語教育能力検定試験ですが【二重調音】つまり、二重の調音ですね。調音が二重。調音? 子音が音になるとき、口の中で呼気を妨害します。どこで妨害するのか? その場所のことを調音点といいます。

調音点とは、声を出すために口の中で呼気が通るのを妨害するところ

二重調音とは、呼気を妨害する場所が二つあるということです

では、それぞれの調音記号を見ていきましょう。

1.[ɸ] 無声両唇摩擦音 「ふ」

2.[kʰ] 有気音の無声軟口蓋破裂音 中国語や韓国語

3.[ ʃ ] 無声後部歯茎摩擦音 英語の「sh」shy

4.[w] 有声両唇軟口蓋接近音 英語の「w」wood

5.[ç] 無声硬口蓋摩擦音 「ひ」

4の[w]だけは両唇軟口蓋の2つに調音点があります。

よって、答えは4です。

なお、2のように右上にhがあるのは有気音で中国語や韓国語の発音です。日本語には有気音無気音の区別はありません。

今年の問題は日本語にはない音声記号がいくつも出たのでちょっと難しかったと思います。

できなくても大丈夫です!

ただ、日本語の音声記号は全部覚えましょう。

え? 音声記号をまだ覚えていない?

そんな方は下の動画で勉強してみてください。

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授業に役立つ豆知識

日本語教育能力検定試験はどうして毎年音声記号の問題を出すのか。

日本語教師にとって音声記号の知識は必須と考えているということですね。

確かに、語学を勉強する者にとって、音声記号はとても大事なのかなと。

私は英語の発音をカタカナで覚えてしまったために、日本人らしい英語の発音しかできず、涙で枕を濡らした夜もありました。タイで自分の家の地名「ホイクワン」がタクシーの運転手さんに全く通じず家に帰れないこともありました。

耳がよくて感覚でマネできる人は別ですが、私のように腐りかけの耳しか持っていない凡人は、音声記号で発音を区別しなければなりません。

音声記号は正解共通ですから音声記号を覚えれば音声記号を見ただけでその国の言葉が正しく発音できるようになるそうです。

学習者の母国語に出てくる音声記号を理解することができれば、日本語の発音指導の際にも役立ちますね。

といってもそれを覚えるのが、どの音声記号がどんな口の形なのか、身体に、いえ口に叩き込むのが、大変なんですけどね…。

私もできていません…。

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