平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅱ問題5【聴解教材】の解説

日本語教育能力検定試験,聴解,音声,対策,解説1.言語教育法・実技(実習)

試験Ⅱの問題5は、毎年、日本語学習者向けの聴解教材を聞いて複数の問いに答える問題です。

問題5でよく聞かれる問いは

①この聴解問題の特徴は?

②この聴解問題を解くために必要な能力は?

③この聴解問題の問題点は?

の3つです。

学習者向けの問いも音声で流れるので、実際の学習者になった気持ちで実際に聴解教材をやってみましょう。実際にやってみると、聴解問題を解くために必要な能力(②)や問題点(③)がわかります。

この問題も聞く前のわずかな間に、問いと選択肢を確認しなければなりません。問題5は3つありますが、毎年1つは資料付きの問題です。資料付きの問題は資料を見ただけで答えが分かることがあるので聞く前に素早く資料をチェックしましょう。

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1番 ラジオ番組を使った聴解教材

問1 問題を解くのに必要な知識または能力

実際に聴解教材に答えてみます。

問い「2作目のアルバムはどんな曲が多いですか?」

この問いに答えるには

「今回が3作目」「前回は…スローテンポの曲が多かった」という言葉を聞き取り、

今回=3作目

前回=2作目

という理解ができなければなりません。

つまり「今回」と「前回」という時間的な前後関係を表す語彙の知識が必要なので、答えはcです。

なお、選択肢bの「外来語」はたくさん出てくるのですが、「原語の音を同定する能力」は必要ありません。「スローテンポ」という言葉が聞き取れていれば大丈夫です。

問2 この聴解教材の特徴

選択肢を見ていきます。

  • a.問われている知識は「時間的な前後関係を表す語彙」です。
  • b.音楽という「特定分野に偏って使用される語が頻出」しています。
  • c.アルバムにどんな曲が多いかという「話題の要点」は会話の後半部分に置かれています。
  • d.前回→今回→前々回→前回という話の流れなので「時系列」に添っていない。

よって答えはbです。

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2番

問1 測ろうとしている知識とは

実際に聴解教材に答えてみます。

問い「男の人は何をしますか」

  1. 女の人にリンゴをあげます
  2. 女の人からリンゴをもらいます
  3. 親戚にリンゴを送ります。
  4. リンゴをもらってくれる人を探します。

女「すこしもらってくれない」男「うん、いいよ」→答えは2

男「他にも、もらってくれる人をさがしてあげようか」女「え、ほんと」→答えは4

「あげる」「くれる」「もらる」を授受表現といいますが、この授受表現が分からないと答えが出ません。

よって答えはaです。

問2 改善すべきこと

問1で見た通り、答えが2と4の2つあります。

よって答えはcです。

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3番

問1 学習者が分からなかった言葉

実際に聴解教材に答えてみます。

問い「あしたはどんな天気ですか。最も適当な図を選びなさい」

「あす1月25日は、気温が低く、寒い1日になるでしょう。日中は、晴れのち曇りの予報ですが、夜遅くには雨が降るでしょう」

「気温が低く」→選択肢1と2

晴れのち曇り」→選択肢1

だから、選択肢1が答えなのですが、学習者が選択肢2を選んでしまった場合、「晴れのち曇り」という言葉が分からなかったと考えられます。

よって答えはbです。

問2 配慮されている点

「気温の表示単位」を見ると、摂氏(℃)だけでなく、華氏(℉)も表示されています。華氏はアメリカやジャマイカで使われている「気温の表示単位」ですね。

よって答えはaです。

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