「忌み言葉(いみことば)」とは、日本語において 縁起が悪いとされるため、特定の場面で使うのを避ける言葉のことです。特に冠婚葬祭などの儀式の場面で重視されます。
📕 忌み言葉の意味
- 「忌む(いむ)」=嫌って避ける、縁起をかついで遠ざけるという意味
- 「忌み言葉」=縁起が悪いとして、使用を避ける言葉
🎎 使われる場面と例
1. 結婚式で避ける言葉(別れ・再婚を連想させる)
忌み言葉 | 理由 |
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別れる・終わる・戻る | 夫婦の縁が切れることを連想させる |
再び・繰り返す・重ねる | 再婚や不幸の繰り返しを連想させる |
切る・割れる・壊れる | 関係の断絶を連想させる |
例文:
「重ね重ねありがとうございます」→ 「誠にありがとうございます」に言い換え
2. 葬式で避ける言葉(不幸が続くことを連想させる)
忌み言葉 | 理由 |
---|---|
重ね重ね・たびたび | 不幸が続くことを連想 |
繰り返し・またまた | 死が続くことを連想 |
忙しい(=心を亡くす) | 言葉の漢字に不吉な意味がある |
例文:
「またご連絡します」→「後日ご連絡いたします」に言い換え
🧠 注意点
- 忌み言葉は 気にしすぎる必要はない 場合もありますが、マナーとして配慮するのが礼儀とされます。
- お祝いごとには明るい言葉を、不幸ごとには慎みある言葉を選ぶのが基本です。
忌み言葉でやりたい過去問
・令和6年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題14問3