口蓋化をわかりやすく説明します【日本語の例】palatalisation

日本語教員試験・日本語教育能力検定試験の対策
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口蓋化とは

口蓋化とは、前舌の面が硬口蓋に近づくこと。

日本語だとイ段の子音は次の母音イの舌の形(前舌高母音)を準備するため口蓋化する。

英語では、palatalisation

拗音も口蓋化する。

口蓋化して拗音になる例

・サスセソ(無声歯茎音)→ョ(無声歯茎硬口蓋

[sa][sɯ][se][so]→[ɕa][ɕɯ][ɕe][ɕo](あるいは[ ʃa][ ʃɯ][ ʃe][ ʃo]と表記)

・ザズゼゾ(有声歯茎音)→ョ(有声歯茎硬口蓋

[za][zɯ][ze][zo]→[ʑa][ʑɯ][ʑe][ʑo](あるいは[ʒa][ʒɯ][ʒe][ʒo]と表記)※語中の発音

・タツテト(無声歯茎音)→ョ(有声歯茎硬口蓋

[ta][tsɯ][te][to]→[a][ɯ][e][o](あるいは[a][ɯ][e][o]と表記)

・ダヅデド(無声歯茎音)→ョ(有声歯茎硬口蓋

[da][zɯ][de][do]→[ʑa][ʑɯ][ʑe][ʑo](あるいは[ʒa][ʒɯ][ʒe][ʒo]と表記)※語中の発音

口蓋化による調音点のずれの例

歯茎音(サザタダナ行)→歯茎硬口蓋(シジチヂニ)

・軟口蓋音(カガ行)→軟口蓋音(キギ)※硬口蓋の方へ前へちょっとずれるが軟口蓋は広いので軟口蓋のまま。

・両唇音(パバマ行)→両唇音(ピビミ)※調音点が舌ではないので変わらないが、口腔断面図は下記の通り変わる。

日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第5版p476より引用
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口蓋化が出題された日本語教育能力検定試験の過去問

・日本語教育能力検定試験Ⅱ問題3(令和2年度問題3の5番aなど)

平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(2)【語頭子音の調音点】

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