「一匹のノラネコが仲間になりたそうにこちらを見ている」の「匹」が助数詞です。
助数詞と数詞の読み方のルールを説明します。
助数詞の意味
助数詞とは、接尾語の一つ。数を表す語に添えて、どのような事物の数量であるかを示す語。(スーパー大辞林3.0より)
助数詞の一覧
日本語には助数詞が数え切れないほどありますので
学習者も日本語教師もワクワクします。
「年」「月」「個」「毎」「皿」「月」「冊」「人」「組」「杯」「匹」「頭」「着」などなど。
助数詞の読み方のルール
助数詞には、音読み(漢語)と訓読み(和語)があります。
助数詞が音読みなら基数詞も音読み、
助数詞が訓読みなら基数詞も訓読み、
というのが原則です。
助数詞が音読み→数詞も音読み
助数詞が訓読み→数詞も訓読み
なお、数詞の音読みと訓読みの違いは以下のとおりです。
数詞の音読み
いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、きゅう(く)、じゅう
数詞の訓読み
ひ、ふ、み、よ、いつ、む、なな、や、ここ、と
音読みの助数詞の一覧
月(がつ) →いちがつ、にがつ、さんがつ、しがつ
枚(まい)→いちまい、にまい、さんまい、
訓読みの助数詞の一覧
月(つき)→ひとつき、ふたつき、みつき、よつき
皿(さら)→ひとさら、ふたさら、みさら
助数詞の読み方の法則の例外
助数詞の読み方の法則は
例外がたくさんあるので
学習者も日本語教師もドキドキします。
以下は例外の一部です。
助数詞が音読みの場合でも四は「し」と読まず「よん」と読み、七は「なな」と読むことが多い
助数詞の読み方の例1)
四枚・七枚(よんまい・ななまい)、四組・七組(よんくみ・ななくみ)、四匹・七匹(よんひき・ななひき)
晩(ばん)は音読みだけど、数詞は訓読み
助数詞の読み方の例2)
ひとばん、ふたばん
羽(わ)は訓読みだけど、数詞は音読み
助数詞の読み方の例3)
いちわ、にわ、さんわ
年(ねん)は音読みだけど、四年は訓読みになる
助数詞の読み方の例4)
いちねん、にねん、さんねん、しねん☓→よねん、ごねん、ろくねん、ななねん、はちねん、きゅうねん、じゅうねん
関連する日本語教育能力検定試験の過去問
・平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(2)【「〜年(ねん)・〜月(がつ)」を付けた場合の読み方】