【聴解問題のコツ】日本語教育能力検定試験Ⅱ問題1アクセントの対策【音声】

試験Ⅱ(聴解)対策

試験Ⅱは毎年、同じパターンなので、試験Ⅰや試験Ⅲに比べ、対策がしやすく、対策しがいのある、対策すべき、問題です。試験Ⅱは過去問をやる価値がもっともありますし、やらなければなりません。

そして、聴解・音声問題は聞く前にどれだけ準備ができたかで合否が決まります。

ここでは聞く前の準備を徹底的に解説します。

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問題1は苦手な人が一番多い

問題1は聴解試験の中で苦手な人が最も多いです。耳のセンスがある人は何の練習をしなくても最初から聞き取ることができますが、センスのない人はなかなか上達しません。

私は全くセンスがありませんでした。

問題1を最初にやったときは、半分もできませんでした。

カラオケも音痴ですし、外国語の発音もひどいです。

私の耳は上等ではありません。

そんな私でも最終的には問題1で満点をとることができました

私のような耳レベルで、どうやって満点をとるのか?

そのためにはまず敵を知る必要があります。

試験を徹底的に分析して対策を立てましたので、よかったらどうぞ。

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番号の上に平仮名を書く

まず聞く前の準備として、数字の上にひらがなを書いておきます。

これをしておかないと、どの音が何番目なのか間違えるおそれがあります。

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苦手な人は最初の2音を聞き分ける練習からスタート

聞き取る拍数が何拍あるのか把握する。

1番、2番:6拍

3番、4番:7拍

5番、6番:8拍

そうです。だんだん長くなります。

ですが、これに惑わされないでください。

センスのない人が最初から全部の音を聞き分けるのは不可能です。

難しすぎます。

ですから問題を簡単にしましょう。

まずは最初の2拍を聞き分けるだけでだいじょうぶです。

最初の2音のパターン

最初の2音は3パターンあります。

①低→高

②高→低

③同じ音

令和元年度の聴解問題1のすべての選択肢がどのパターンに当たるか数えてみました。

パターン総数割合
①低→高1354%
②高→低833%
③同じ音313%
令和元年度試験Ⅱ問題1の選択肢のパターン

平成30年度の問題1の選択肢も全て調べました。

パターン総数割合
①低→高1042%
②高→低1146%
③同じ音312%
平成30度試験Ⅱ問題1の選択肢のパターン

平成29年度の問題1の選択肢も全て調べました。

パターン総数割合
①低→高937%
②高→低1042%
③同じ音521%
平成29度試験Ⅱ問題1の選択肢のパターン

3年まとめたものがこちらです。

パターン総数割合
①低→高3244%
②高→低2940%
③同じ音1115%
令和元年度から平成29度の試験Ⅱ問題1の選択肢のパターン

同じ音だけ明らかに少ないですね。

共通語のアクセントでは最初の2音は必ず音の高さが異なるため③が少なくなるのはわかります。

前提知識としてこのことを覚えておいてください。

③は少ない。なので①か②か聞き分けることができるようになるのが大切です。

さらに正解の選択肢も調べました。こちらは最初から3年分をまとめました。

パターン総数割合
①低→高739%
②高→低950%
③同じ音211%
令和元年度から平成29度の試験Ⅱ問題1の正解の選択肢

③のパターン(同じ音)が正解である確率は、選択肢の量に比べてさらに減っていますね。というわけで、聞き取るのが難しい人は③のパターンは無視してよいと思います。

また、②のパターン(高→低)の正解が50%もありますので、迷ったら②というやり方もありですね。

2音を聞き取る練習方法

まずは問題をやる。

まずは、最初の2音の聞き取りができるように特訓しましょう。問題1アクセント形式の過去問をたくさん集めて最初の2音だけ聞き分ける練習をしてみてください。

例えば、令和元年の1番の問題であれば、a,b,c,dのどれか?

ではなく、

高→低 a,bか

低→高 c,dか

これでやってみてください。

この問題の本来の正解はaですが、このやり方ではbも正解になります。

学習者は「もり」を「高低」と発音しています。

逆の音を自分で発音してみる。

では、「もり」を「低高」と発音したらどうなるか?

自分で発音してみてください。

難しいですか?

そんな方に、一番のおすすめはNHKアクセント辞典のiPhoneアプリです。

下は書籍版ですがレビューを見ると、とても評価が高いことがわかります。

それもそのはず。これは声優やナレーターなどアクセントのプロが使用しているものなのです。

この書籍にさらに音声がついたのがiPhoneアプリなのです!

私はこのアプリでいつもアクセントを確認しています。

アプリ買うお金がない? iPhone持っていない?

そうですか。ではピアノもおすすめします。

え、ピアノも持ってない?

だいじょうぶです!

ピアノアプリは無料でいろいろなものがあります。ご自身のスマホでピアノアプリと検索してみてください。シンプルな機能があれば何でも大丈夫です。

そのピアノで

「低→高」のときは「ド→ミ」

「高→低」のときは「ミ→ド」

と弾きながら発音してみましょう。

「もり」を「低高」「高低」2つのアクセントで繰り返し自分で発音することで「低高」「高低」の違いを口と耳に浸透させてください。

アクセントは慣れが大事です。

「低高」「高低」この2つのアクセントの発音の毎日やってみましょう。

慣れてきたら聞く前に声に出す。

「低高」「高低」この違いを自分で発音できるようになりましたか?

その次は、音声問題を聞く前に、自分で発音してみましょう。

最初に2音だけ。

「高低」「低高」

それぞれで。

その後、音声を聞くと、「高低」「低高」の違いを直前に自分で声で確認しているので、違いが聞き取りやすいです。

スキーマの活性化ですね。

どちらの音が強く聞こえるか?

高さの違いなんてわからぬ!という人は1音目と2音目どちらがつよく聞こえるか?という観点はどうでしょう。

高い音は強く聞こえる傾向があります。関西弁は高い音が続いたりするのでうるさく強く聞こえるときがありませんか?

だから

1音目が強く聞こえたら 高低

2音目が強く聞こえたら 低高

これでやってみてください。

上がるか下がるかだけ聞く

最初の2音は聞き取れるようになりましたか?

では続きです。

日本語の共通語は高低アクセント。

高いと低いがあります。

しかし、我々人間はロボットではない。

人間の声はもっと繊細です。

実際には、高い低いの2種類ではなく、上がった後さらに上がったりしています。

ところが試験の選択肢には「低い」「高い」の2段階しかありません。

だから惑わされるのです。

だから我々も試験問題に合わせた聞き方をしなければなりません。

いつも聞いているように全体をそのまま聞こうとしないでください。

いつ上がるか下がるか それだけに集中してください。

さらに、ポイントがあります。

選択肢は2段階しかありませんでしたね?

つまり、

上がる→次はいつ下がるか?

下がる→うちはいつ上がるか?

それだけを考えなければなりません。

続けて上がることはないのだから!

ここで試験Ⅱ問題1の例の問題を聞いてみてください。

「べ」で上がった後、「の」でさらに上がったように聞こえませんか

私には聞こえます。

しかし答えはbです。

「も」→「の」では上がっていないとされています。

なぜか?

「べ」ですでに上がっているからです!

たとえ「の」で上がっていたとしても、選択肢は2段階表記なので、これより上がることができないのです。

だから音の大きな変化ではなく、音の最初の変化を見逃さないようにしてください。

そして、一度上がった後に考えるのは、どこで下がるかだけ

逆に、下がっているときは、どこで上がるかだけを考えてください。

それだけを意識してください。

「どこで下がるか」だけを意識すれば、「の→が」で下がっていることを聞き分けるのは簡単になります。

練習方法

正解を確認した後は、正しい選択肢を指でなぞりながら、音声を何度も聞いてください

次に、自分でも発音してみてください。正しい選択肢をゆびでなぞりながら。ゆっくりでいいです。

試験当日にやること

耳は冬のエンジンと同じです。

暖機運転をして、温めておいた方が運転がスムーズです。

試験Ⅱの前には昼休みがあります。

試験に行く前に、過去問の試験Ⅱ問題1をコピーしておきます。正解を書き込んでおきます。

昼休みには、そのコピーした紙を見ながら、実際の音声を聞いてみましょう。また人の迷惑にならないところで読んでみましょう。

やり方は上の練習方法と同じです。指でなぞりながらやってみてください。

この暖機運転により、耳が暖まり、試験の準備ができます。

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