妥当性と信頼性の違いを分かりやすく説明します

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テストの信頼性の意味

テストの信頼性とは、その人の能力が分かるテストかどうか。

テストの信頼性を損なう要因の具体例

・問題文の指示が不明確で、何を問われているかが分からない。

・選択肢が少ないため、適当に選んでも相当数正解になる。

・聴解テストのときに、外で救急車や消防車のサイレンの音がする。

(以上は平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題5問3より)

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テストの妥当性の意味

テストの妥当性とは、測ろうとしている特定の能力が測れているかどうか。

そのテストで測定しようとする能力が適切に測定できるかどうか(平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題7問3)。

テストの妥当性とは、測定しようとする能力や態度が、そのテストで真に測定できるかどうか(平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題9問3)。

テストの妥当性を損なう要因の具体例

・聴解テストで、選択肢に書かれた漢字が読めずに答えを選べない(平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題5問3)

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信頼性と妥当性の違いを判断する方法

テストの信頼性と妥当性を判断するには以下の順番で検討します。

①まずは信頼性を検討します。

②信頼性がある場合、妥当性を検討します。

その人が実力がわかるか【信頼性を検討】

実力がわからないテストには信頼性がありません。

だれでも100点を取れるテストや誰でも0点になるテストの場合、

皆同じなので、その人の実力がわかりません。

よって、テストの信頼性に問題があります。

一方で、看護師のテストを日本語で受けて、漢字が読めず0点になった場合

漢字が読めないこともその人の実力です。信頼性に問題はありません。

測ろうとしているものが測れているか【妥当性を検討】

テストで漢字が読めなくて0点になった場合、

その人の漢字の実力は分かります。

その人は漢字が読めないんだとわかります。

ですが、看護能力を測ることが目的だったらどうでしょう?

看護能力を測るテストなのに、漢字が読めなくて0点になった場合

テストの目的に合いません。

テストの妥当性に問題があります。

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妥当性や信頼性が登場した日本語教育能力検定試験の過去問

令和5年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題5問3【信頼性を損なう行為の例】問4【実用性や波及効果】

平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題5問3【テストの「妥当性」を損なう要因】

平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題7問3【テストの妥当性

平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題6問1【多肢選択式の客観テストで信頼性を高める方法は?】→偶然による正解を防ぐため、選択肢数が適当かどうか検討する。

平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題9問3【テストの妥当性

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