【過去問解説】平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題11

H23試験Ⅲ
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平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題11は【日系ブラジル人の定住者】です。

問1
1990年の出入国管理および難民認定法の改正により「定住者」の在留資格が創設され、日系三世まで就労可能になったことで、日系人の来日が増えました。バブルでした。
よって、正解は4です。

問2 学習ストラテジーのうち、間接ストラテジーに含まれるものを選ぶ問題です。
言語学習ストラテジー
○直接ストラテジー
・記憶ストラテジー
・認知ストラテジー
・補償ストラテジー
○間接ストラテジー
・メタ認知ストラテジー
・情意ストラテジー
・社会的ストラテジー
よって、正解は2の情意ストラテジーです。

問3
ロングさんは、話者同士の意味交渉によるインターアクション(やりとり)が重要というインターアクション仮説を唱えました。
意味交渉は、コミュニケーションが滞ったときに、工夫する対話のこと。相手の不明確で理解できない発言を明確にするよう要求(明確化要求)。相手の発言を自分が正しく理解したか確認(確認チェック)。自分の発言を相手が正しく理解したか確認(理解チェック)。などがあります。

シューマンさんは、学習者が目標言語集団に溶け込みたいという意識が強いほど、言語習得が促進されるといいました。これを文化変容モデル(アカルチュレーション・モデル)といいます。

よって、正解は4です。

問4
ガードナーランバートは、第二言語学習の動機づけを、統合的動機づけと道具的動機づけに分けました。
統合的動機づけ…目標言語の社会や文化に溶け込みたい。
道具的動機づけ…地位・名誉・お金欲しい。

内発的動機づけと外発的動機づけに分ける場合もあります。
内発的動機づけ…学習自体が楽しい。
外発的動機づけ…学習をがんばって褒められたい。お金欲しい。

マルシアさんは、「日本人のようになりたくない」と言っているので、統合的動機づけはありません。
よって、正解は4です。

問5
言語適性…外国語を学ぶために必要な能力。 音を認識する能力、語や文の構成を認識する能力、音・語・文を機能的に分析する能力、それらを記憶する能力、など認知的要因にかかわります。
よって、正解は1です。

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