【過去問解説】平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題11

H25試験Ⅲ
LINE友だち募集中!
はまをフォローする

平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題11は【言語理解の過程】です。

問1「スキーマ」の一種である「スクリプト」の例として適当なものを選ぶ問題です。 
スクリプトシナリオあるいはシーンともいいます)とは、時間軸に沿った連続する具体的な場面による知識構造です。 
よって、正解は4です。

問2 推論の一種である「橋渡し推論」の例として不適当なものを選ぶ問題です。
橋渡し推論とは、情報と情報をつなぐ(橋渡しする)推論のことです。情報と情報のギャップ(隙間)を埋めて両者を関係づける働きをします。

4,「マンションの部屋から富士山が見えた(情報1)。きれいだった(情報2)」
情報1と情報2のギャップを埋める推論は、「その日は天気が良かった」などです。「高層階に住んでいる」とは推論できません。
よって、正解は4です。

問3「トップダウン処理」がより必要とされる「スキャニング」の読み方に関する問題です。
スキャニングとは、自分にとって必要な情報のみを拾い出す読み方です。
よって、正解は3です。


なお、スキミングでは、段落ごとのトピックセンテンスのみを読む読み方や全体をざっと読み大意をとる読み方をします。

問4
でました。学習ストラテジーに関する問題。毎年出題されていますので、各用語の意味を正確に理解しておく必要があります。

1,認知ストラテジーは、学習する方法です。
例…認知ストラテジーの意味が分からないのでグーグル先生に訊ねよう。

2,間接ストラテジーは、学習を間接的に支え、習得のための条件を整えます。メタ認知ストラテジー、情意ストラテジー、社会的ストラテジーがあります。

3,メタ認知ストラテジーは、学習を管理する手段です。
例…一週間で一年ずつ過去問を解くぞ!

4,補償ストラテジーは、知識不足を補う手段です。
例…補償ストラテジーという単語の意味はわからないけれど、選択肢1から3が当てはまらないのは分かるので、正解は4の補償ストラテジーだな。

よって、正解は4です。

タイトルとURLをコピーしました