【過去問解説】平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題10

H25試験Ⅲ
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平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題10は【留学生30万人計画と留学生増加に伴う様々な問題】です。

問1
平成24年度外国人留学生在籍状況調査結果によると、
平成24年5月1日現在の留学生数は、137,756人です。
よって、正解は1です。

近年の数字については、外国人留学生在籍状況調査のウェブサイトをご確認ください。平成26年度から高等教育機関に加え日本語教育機関における留学生も加えているので、数値が急激に上昇しています。留学生30万人計画を達成するためのトリックでしょうか。

問2 
文部科学省の「留学生30万人計画」骨子の策定についてをご参照ください。
よって、正解は3です。

問3 留学生のメンタルヘルスの問題に関する適切な記述を選ぶ問題です。

1,精神的緊張を引き起こす様々な要因を「ストレッサー」といい、飢餓や睡眠不足などの生物学的なものも含まれます。

2,欲求が充足されない状態を「フラストレーション」といい、その反応には、①攻撃的反応②退行反応③逃避反応④抑圧反応⑤固着反応などがあります。忘却は見られません。
詳しくは、gooヘルスケアのフラストレーション耐性の頁をご参照ください。

3,期待していることが妨害されていると関係者が認知する状態を「コンフリクト」といい、個人間のものと集団間のものが見られます。

4,個人と新しい環境との間で調和や均衡が維持されず、緊張やストレスにさらされる状態を「不適応」といい、その症状に身体的なものも含まれます。

よって、正解は3です。

問4 異文化環境において高まった不安や緊張を解消するための「合理化」という防衛機制の説明を選ぶ問題です。
合理化とは、正当化のために理屈をつけることです。
よって、正解は3です。

問5 自身では対処できない心理的問題には「周囲からの心理的援助」が必要です。日本語教師が考慮すべきこととして不適当なものを選ぶ問題です。
2,「周囲からの心理的援助」が必要とされているのに、自分は関わらないという姿勢はよろしくありません。
よって、正解は2です。

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