【過去問解説】平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題12

H25試験Ⅲ
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平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題12は【ネウストプニー:母語話者と非母語話者のコミュニケーション】です。

問1 ネウストプニーが指摘した母語話者と非母語話者がコミュニケーションを行う接触場面の特徴に関して、非母語話者はよく行うが、母語話者は通常行わない行動の具体例を選ぶ問題です。
4,基礎的な文法の誤りを母語話者はしませんので、それを自分で修正するようなモニター行動もしません。
よって、正解は4です。

問2 フォリナートークを誘発する可能性のあるものとして不適当なものを選ぶ問題です。
フォリナートークとは、母語話者が非母語話者に使う簡単な言葉のことです。
1,フォリナートークは母語話者が使う言葉ですので、非母語話者の判断は関係ありません。
よって、正解は1です。

問3
1,談話分析(ディスコース分析)とは、「文」より大きな言語単位である「談話」を分析する手法。言語とその使用文脈の関係、構造、表現、制約・規則を明らかにします。言語とその言語使用に関わる社会的、文化的ルール、言語表現の意味、言語行為、言語に現れる人間関係等を研究する分野です(研究社日本語教育事典146R)。

2,発話行為とは、発話によって遂行される行為(言語行為)のこと。オースティンは、言語行為を①発語行為発語内行為発語媒介行為に分けました(ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』49頁)。
発話行為は、平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題4に出題されていますので、そちらも要チェックです。

3,言語管理といえば、ネウストプニーです。言語に関する行動全てのこと、だそうです。異文化接触におけるコミュニケーション問題、言語の男女差など。

4,言語接触とは、二種類以上の言語が互いに影響を及ぼしあうことです。

よって、正解は3です。

問4 インターアクション(やり取り)の基準となる規範に関する記述として不適当なものを選ぶ問題です。
4,母語話者同士の場面では、規範の逸脱があまり起きないため、規範が意識されにくいです。当然のことなので意識してないのです。
よって、正解は4です。

問5  インターアクション(やり取り)の基準となる、言語規範、社会言語規範、社会文化規範の3つのうちから適当な組み合わせを選ぶ問題です。 
言語規範は、文法や発音に関わる規範。
社会言語規範は、会話をいつ始めるのか、どこで会話するのか、どんな内容の会話をするか、丁寧語を使うのか、方言を使うのかなど。
社会文化規範とは、文化的背景に基づいた考え方や行動。

よって、正解は3です。

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