【過去問解説】平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題10【平成29年度】2017年

H29試験Ⅲ
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問1の解き方

これは難しいですね。

「談話構成」とは何か?

文章にヒントがあります。

「学習者の書いた文章を文のレベルではなく」

談話とは文のレベルよりも上のレベル

話の1つのまとまり

つまり問1で聞かれているのは

色々なジャンルで1つの話をまとめるパターンを指導する方法

ということです。

各選択肢を見ていきましょう。

選択肢1

「レトリック」とは物事を言葉で表現する際の工夫。修辞法

「新旧」なので、いろいろなパターンが学べそうです。

選択肢2

ナチュラル・アプローチは、聴解優先の教授法

作文指導の方法ではありません。

選択肢3

制限作文アプローチは、初級でよく行われる、勉強した文型や語彙を練習するための作文です。

例)「~たい」を使って、文を作りなさい。

様々なジャンルの作文のパターンは学べません。

選択肢4

プロセス・アプローチは、プロセス、つまり過程を重視するやり方です。文章を推敲して、何度も書き直します。

1つの談話を何度も書き直すのであり、様々な作文のパターンは学べません。

よって、答えは1

新旧レトリックアプローチとは、様々なパターンの談話構成や文章構造を指導する方法

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問2の解き方

「ライティングプロセスの認知モデル」

なんだか難しそうな言葉なので簡単に言い換えます

「文を書く時の頭の働き」

問2は「文を書く時の頭の働き」に関して変な選択肢を削除していく問題です。

選択肢1

一見すると、その通りに見えますが、本当にそうでしょうか。

自分が試験Ⅲの記述問題をどのように書くか考えると…

「計画を立てるー書くー推敲する」という段階は

階段のように1つずつ上るのではなく

書いて推敲して消して、また別の計画を立ててと…

行きつ戻りつしているのがわかります。

なので「一つずつ進める」というのが変

選択肢2

「文章の内容」や「ジャンル」といった頭にしっかり入っているものは、短期記憶ではありません。

選択肢3

「文章作成に必要な語や表現」といった頭にしっかり入っているものは、ワーキングメモリではありません。

選択肢4

「モニター」とは正しいかどうかチェックすること

つまり選択肢4は

「書く時は正しいかどうかチェックしています」

ということ。

そうです。チェックしながら書きます。

よって、答えは4

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問3の解き方

上手い人と下手な人の違いは何だろう?

と考えながら選択肢を見ていく問題です。

テストが苦手な人の特徴とも共通しています。

選択肢1

表記や文法の正確さなど細かいところが気になって、全体がうまくいかないのはありがちですね。

未熟な書き手の傾向です。

テストでも細かな形式面ばかり気にするのはいけません。

選択肢2

未熟な書き手は、計画性がないので、1つ終わると、やめて、次のことはそれから考えます。

自分のことを言われているようで耳が痛い。

選択肢3

そうですね。複数の視点から遠くを見て豊かな内容を書けるのが熟達した書き手です。

選択肢4

これは選択肢2と一連のことを言っています。

未熟な書き手は、「構想の段階にあまり時間をかけずに、文章化を行う」

そのため「一続きの内容が終わるたびに書くのをやめ、考えを練る」

未熟な書き手は、行き当たりばったりです。

一方で、熟達した書き手は、構想の段階に時間をかけます。

よって、答えは4

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問4の解き方

「ライティングプロセスを考慮した指導の方法」

これもわかりやすい言葉に置き換えましょう。

「書く過程を重視した指導の方法」

どの選択肢が「過程(プロセス)」を重視しているか検討します。

選択肢1

「母語を活用」するかどうかは、過程を重視することとは関係ありません。

選択肢2

「一定時間で書かせる」ということは、過程を重視していません。

選択肢3

「十分時間をかけて何度も書き直させる」のは、過程を重視しています。

選択肢4

過程重視とは関係ありません。

よって、答えは3

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問5の解き方

「ピア推敲」とは「文章を書いた後に学習者間で読み合って推敲させる」こと

学習者間で読み合うとどうなるのか?

各選択肢を見ていきます。

選択肢1

上級レベルと初級レベルのペアなど、運用能力に差がありすぎると、ピア推敲できません。初級者が上級者の作文のチェックができないので。

他の選択肢はその通り。

よって、答えは1

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