令和2年度(2020年)日本語教育能力検定試験 試験Ⅱ(聴解・音声)問題5は例年通り、日本語学習者向けの聴解教材・問題等を聞いて、複数の問いに答える問題でした。
問題5は、我々に対する聴解問題の中に、学生に対する聴解問題があるという二重構造になっていますので、混乱しないよう気を付けてください。
問題5の質問はだいたい似ていますので要チェックです。
以下の3つです。
①聴解教材の特徴を聞く質問
②聴解問題を解くために必要なことを聞く質問
③聴解問題の問題点を聞く質問
①特徴②必要③問題点
と覚えてください。
この3つがメインですが他のことを聞いてくるときもあります。
この3つのバリエーションを聞いてくるときもあります。
例えば令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅱ問題5の3番を見てください。
問1「意味を理解できなくても解答に支障がない語」とは、②必要のバリエーション
必要じゃない知識
ですね。
問2「この聴解問題で測ろうとしている能力」とは、②必要のバリエーション
必要な能力
ですね。
ですから
①特徴②必要③問題点
の3つを意識しておけば、焦らず対応できます。
1番
※聴解問題は音声CDがないと確認できないため、令和2年度試験Ⅱ聴解の詳しい解説は令和2年度日本語教育能力検定試験の試験問題が発売されてから更新します(2021年4月を予定)
問1 日本語会話の特徴とは?
よって、答えはc
問2 聴解問題の問題点とは?
よって、答えはa
2番
問1 聴解素材の特徴とは?
IRE/IRF型なんて急に言われると、「なにこれ??」と戸惑ってしまいますが、当たり前のことを難しくいってビビらせよう作戦なので、良い子の皆さんは騙されないでください。
IRE/IRF型とは、①教師が質問を出すことで会話に開始し(Initiation)、②学習者がそれに返答し、(Response)、③学習者の答えに対し教師が評価したり(Evaluation)、フィードバックしたり(Feedback)したりすることです。
え、それって、教室で行われる普通のことでは…
と思いませんか?
そのとおりです!
IRE/IRF型の典型的な例を選ぶ問題は、
平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題11問2
などで問われていますので要チェックです。
よって、答えはb
問2 問題を解くために必要な知識とは?
よって、答えはd
3番
問1 意味を理解できなくても解答に支障がない語とは?
よって、答えはc
問2 聴解問題で測ろうとしている能力とは?
よって、答えはd