【過去問解説】令和2年度 日本語教育能力検定 試験Ⅲ問題4【2020】

R2試験Ⅲ
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問1の解き方

各選択肢の具体例を考えます。

選択肢1

「幼稚な人」「幼稚な行為」

「未熟な人」「未熟な行為」

どれもOKです。

選択肢2

「初めて」は2者間の比較に使いません。2者間の比較には「より」を使います。

例)北海道は沖縄より寒い。

選択肢3

「階段をのぼる」階段という経路を進むイメージ

「屋上にあがる」屋上という到達点についたイメージ

正しいです。

選択肢4

「夏休みは沖縄に行く予定です」

「夏休みは沖縄に行くつもりです」

どちらも自分の計画に使えます。

よって、答えは3

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問2の解き方

下線部Bが難しい言葉なので、やさしい言葉に言い換えましょう。

「弁別」とは、違いを知って区別すること。

「文体」は、日常会話とフォーマルな言葉など。

「位相」は、性別、年齢、職業など社会的立場の違いが言葉の違いに表れること。

「地域の違い」は、方言のこと。

つまり下線部Bは

「(似ている言葉について)私たちは違いを知って区別しているわけではなくても、日常会話とフォーマルな言葉、男言葉、女言葉、幼児語、若者言葉、方言など、実際にはいろいろな違いがありますね」

ということです。

変な選択肢を消していくと答えが出ます。

選択肢1

「あやしい」も「あぶない」も方言というイメージはない。共通語だと思うけれど、まだ一つ目の選択肢なので保留。

選択肢2

俗語とは日常会話で使う語。あらたまった場では用いにくい。

例えば面接の場で「おでこ」を使うか?

使わない。

「おでこ」は俗語。

「ひたい」は?

面接の場で使っても日常会話で使っても違和感ない。

正しい。

選択肢3

私は男性ですが「あした」も「あす」も使います!

明らかに変

選択肢4

私は大人ですが「あったかい」も「あたたかい」も使います。

幼児語ではありません。

幼児語とは「わんわん(犬)」「まんま(ごはん)」など幼児特有の語彙。

選択肢1を保留としましたが、選択肢3と4が明らかに誤りで、2は正しかった。

よって、答えは2

なお、選択肢1の「あやうい」も「あぶない」も共通語です。

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問3の解き方

各選択肢の具体例を考えます。

選択肢1

例)彼は勉強しなかったくせに(のに)、テストに合格した。

従属節:彼は勉強しなかったくせに(のに) 

主節:テストに合格した。

従属節も主節も同じ主語「彼」です。

誤り。

選択肢2

状況判断の「はず」とは何でしょうか。

以下のように現状を認識した時につかう「はず」のことでしょう。

「のに」の例)そろそろバスが来るはずなのに、来ないな 〇

「くせに」の例)そろそろバスが来るはずのくせに、来ないな ×

「くせに」の従属節に状況判断の「はず」を用いることができません。

誤り。

なお、「はず」の用法について詳しく知りたい方は

大場美穂子(2020)「『はずだ』の用法と使用場面」をどうぞ。

選択肢3

「のに」の例)のびたのに生意気な!

「くせに」の例)のびたくせに生意気な! 

「のに」は「な」

「くせに」は「の」

を使います。

誤り。

選択肢4

①勉強しなかったくせにテストを受ける?

②勉強しなかったくせにテストを受ける

③勉強しなかったのにテストを受ける?

④勉強したかったのにテストを受ける

どうでしょうか。

「の」がない②や④は問いかけ(質問)というよりも、聞いた事実を確認している感じがします。

問いかけ(質問)の文では「の」が必要そうです。

よって、答えは4

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問4の解き方

各選択肢の具体例を考えます。

選択肢1「対比」の例を考えます。

都会の生活は楽しい一方で、ストレスも多い。

都会の生活は楽しい反面、ストレスも多い。

従属節:都会の生活は楽しい

主節:ストレスも多い

従属節の事態(都会の生活は楽しい)と並行し、それとは対照的な側面の主節事態(ストレスも多い)も成立する「対比」です。

楽しい⇔ストレス多い

対照的です。

「一方で」も「反面」も「対比」の意味を表すことができました。

選択肢2「累加」の例を考えます。

累加とはかさね加えること。

姉は、1日8時間働く一方で、育児もしているすごい人です 〇

姉は、1日8時間働く反面、育児もしているすごい人です ×

姉は、8時間働く+育児もしている

「一方で」は「累加」の意味を表すことができましたが、「反面」はできませんでした。

正しいです。

選択肢3「継起」の例を考えます。

継起とは、出来事がいてこること。

ディズニーランドに着いたとたん、雨が降ってきました。

従属節:ディズニーランドに着いた

主節:雨が降ってきました

ディズニーランドに着く→雨が降る

無関係に成立する出来事が続いて起こっていますね。

「反面」や「一方で」では継起を表す表現は難しそうです。

継起を表す表現は、平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(11)【二つの出来事の継起を表す表現】でも出題されています。要チェックです。

選択肢4「因果関係」の例を考えます。

因果関係とは、原因結果の関係

「反面」や「一方で」が因果関係を表さないことは明らか。

因果関係といえば「から」や「ので」でしょう。

よって、答えは2

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問5の解き方【初級や中級の多くの学習者が理解しやすい表現】

問題文の「初級や中級の学習者と話す際に、多くの学習者によってより理解しやすい類義の表現に言い換える」

これ自体を簡単に言い換えると

「やさしい日本語にする」

ということです。

各選択肢を見て、やさしい日本語になっているかチェックします。

選択肢1

「てもおかしくない」というのは中級以降で習う難しい表現です。それを使わず言い換えているので、やさしい日本語になっています。

選択肢2

「髪型」→「ヘアスタイル」

「印象」→「イメージアップ」

と言い換えていますが、外来語(カタカナ語)を使うことがやさしい日本語ではありません。外来語は元の言葉の音とは違うので、分かりにくい場合も多いです。

選択肢3

「いつもいがみ合っています」→「犬と猿のような関係」

と言い換えていますが、外国人学習者は「犬と猿は仲が悪い」という日本人の共通認識を知らない可能性があるので、やさしい日本語になっているとは言えません。

選択肢4

「非常に美しいところ」→「それはもうきれいなところ」

と言い換えていますが、「それはもう」というのは具体的ではないのでわかりにくいです。やさしい日本語とはいえません。

よって、答えは1

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