【2つの出来事の継起を表す表現】平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(11)の解説

H29試験Ⅰ

H29(2017年度)日本語教育能力検定試験 試験Ⅰの問題1の(11)は【二つの出来事の継起を表す表現】です。

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問題の解き方

継起?

よくわからない言葉は漢字から意味を推測

続してこる?

継起とは、物事が続いて起こること

では

二つの出来事の継起を表す表現とは、二つの出来事が継続して起こる、つまり1つ目の出来事の後すぐに2つ目の出来事が起きた時に使う表現ということ

選択肢を見てみる。

選択肢1

荷物が届く→中の商品を確認

1つ目の出来事の、すぐに2つ目の出来事

「~やいなや~」は継起表現

選択肢2

電車の席に座る→寝てしまう

1つ目の出来事の後、すぐに2つ目の出来事

「~たとたん~」は継起表現

選択肢3

お湯に入れる→きれいな色に変わる

「~とすぐ~」は継起表現

選択肢4

会場に到着する→資料を配り始める

「~が早いか~」は継起表現

選択肢5

事前に連絡する→できる ×

1つ目の出来事の後、すぐに2つ目の出来事という関係ではない

「~なり~なり」は継起表現ではない。

「~なり~なり」は列挙表現です。

よって、答えは5

この問題、日本語ネイティブが見れば、各選択肢の意味は簡単にわかります。

選択肢5だけが「二つの出来事」ではないこともすぐわかります。

ではどうして

出題者はこの問題を作ったのでしょうか?

ちょっと考えてみてください。

答えは広告の後です。

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試験勉強を日本語教師の仕事につなげよう

実は

選択肢5の「~なり」は

【二つの出来事の継起を表す表現】としての用法もあるんです。

例)

彼はお店に入るなり、猫に飛びかかった。

ですが、「なり」を繰り返す場合は、継起表現ではなく、列挙表現となります。

例)

日本語教育能力検定試験の過去問はお見せできませんので、買うなり借りるなりして準備してください。

このように、使い方が複数ある言葉は要注意です。

日本語を教える際は、学習者がどのような文法として理解しているか確認しなければなりません。

そのため、用法が複数あって今回は他とは違う使い方というパターンは日本語教育能力検定試験によく出題されます。

しっかり理解しておきましょう。

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「~なり」「~たとたん」などの継起表現については、『中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック』p453~に詳しい説明があります。

「~なり~なり」などの列挙表現については、同本p63~にあります。

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