【接続詞の種類】平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3Cの解説

H29試験Ⅰ
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H29(2017年度)日本語教育能力検定試験 試験Ⅰの問題3Cは【接続表現】です。

本問の文章は

第一段落では接続詞

第二段落では接続詞並列助詞の違い

についてまとまっている良質なテキストです。

しっかり読み込んで、接続表現について頭の中を整理しましょう。

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  1. 接続詞とは
    1. 順接の接続詞の具体例
      1. だから
      2. それで
      3. そのため
      4. そこで
    2. 逆接の接続詞の具体例
      1. けれども
      2. ところが
      3. しかし
      4. それでも
    3. 言い換え・例示の接続詞の具体例
      1. つまり
      2. すなわち
      3. 要するに
      4. 例えば
  2. (11)言い換え・例示の接続詞とは?
    1. 選択肢1「つまり」の使い方
    2. 選択肢2「すなわち」の使い方
    3. 選択肢3「要するに」の使い方
    4. 選択肢4「例えば」の使い方
  3. (12)命令、依頼、意志が使える順接の接続詞とは?
    1. だから+命令・依頼・意思はOK?
      1. だから+命令
      2. だから+依頼
      3. だから+意思
    2. それで+命令・依頼・意思はOK?
      1. それで+命令
      2. それで+依頼
      3. それで+意思
    3. そのため+命令・依頼・意思はOK?
      1. そのため+命令
    4. そこで+命令・依頼・意思はOK?
      1. そこで+命令
  4. (13)談話全体に関わる接続詞とは?
  5. (14)「すると」の口頭表現での働きとは?
    1. 選択肢1 前件が終わると同時に起こった出来事を表す
    2. 選択肢2 前件とほぼ同時に起こった予想外の出来事を表す
    3. 選択肢3 相手の発言に対して話し手の反論が続くことを示す
    4. 選択肢4 相手の発言を受けて話し手の判断が続くことを示す
  6. (15)接続詞「もしくは」と並列助詞「か」の違いとは?
    1. 選択肢1 「か」は二者択一のみ?
    2. 選択肢2 「か」は名詞同士のみ?
    3. 選択肢3 接続詞は後続部との結びつきが強く、助詞は先行部との結びつきが強い。
    4. 選択肢4 「もしくは」は先行部の要素に情報の焦点がある?
  7. 試験勉強を日本語教師の仕事につなげよう
  8. YouTubeで徹底解説動画

接続詞とは

まずは1行目に接続詞の定義が書いてありますので、確認しましょう。

接続詞とは、「先行部と後続部の関係を表すもの」

「意味的に<順接><逆接><言い換え・例示>などに分類することができる」

順接>と<言い換え・例示>の接続詞の例は問題文にありますが

逆接>の接続詞の例はないですね。

というわけで、問題です。

逆接の接続詞を思いつくだけ書いてみてください。

具体例はこの後です。

順接の接続詞の具体例

理由→結果、という順接の接続詞の具体例です。

だから

お腹が空いた。だから、兄のプリンを食べた。

それで

兄に怒られた。それで、コンビニにプリンを買いに行った。

そのため

テレビでプリンダイエットが特集されていた。そのため、プリンが売り切れていた。

そこで

プリンが買えなかった。そこで、プリンを作ることにした。

「だから」「それで」「そこで」の違いについて知りたい方は下記論文が参考になります。

萩原孝恵『「だから」と「それで」と「そこで」の使い分け』

逆接の接続詞の具体例

けれども

プリンを作った。けれども、兄は食べてくれなかった。

ところが

プリンは冷蔵庫に入れておいた。ところが、翌日なくなっていた。

しかし

兄に聞いた。しかし、兄は食べていないという。

それでも

毎日、プリンを作った。それでも、兄は食べてくれなかった。

言い換え・例示の接続詞の具体例

つまり

プリンは毎日なくなっていた。つまり、だれかが食べたということだ。

すなわち

この家は僕と兄の二人暮らし。すなわち、兄以外に食べる人はいない。

要するに

僕は毎日のプリン作りが苦ではないし、いつかは兄に「おいしかった」と言わせたいと心に誓っている。朝晩のプリン研究に余念がない。要するに、プリン作りが大好きということだ。

例えば

兄を満足させるプリンを作るためにもっと本格的に学んでみたい。例えば、フランスに留学するとか。

これらが今回の問題に出てくる接続詞ですね。

では、問題を見ていきましょう。

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(11)言い換え・例示の接続詞とは?

選択肢を見てみると、「言い換え・例示」の接続詞の使い方について説明されています。

こういう問題は、選択肢の通りじゃない例文が作れるか試してみるといいです。

選択肢1「つまり」の使い方

「つまり」は、比喩を用いて要約

「比喩を用いる」と言っているので、比喩を用いない例文を作れるか検討してみます。

例)

プリンは毎日なくなっていた。つまり、だれかが食べたということだ。

これは事実を述べているだけなので「比喩」ではないですね。「要約」でもない。

選択肢2「すなわち」の使い方

「すなわち」は、別の観点から取り上げて説明

上で作った例を見ても、確かに別の観点から取り上げて説明しています。そうじゃない例文はちょっと思い浮かびません。

選択肢3「要するに」の使い方

「要するに」は、具体例を挙げて要約

上で作った例を見ると、「要約」はしていますが、「具体例」を挙げているわけではありません。具体例を挙げる接続詞は「例えば」でしょう。

選択肢4「例えば」の使い方

「例えば」は、短く言い換え、結論を明示

上で作った例を見ると、「具体例」を挙げているだけであって、「短く言い換え」ているわけではありません。

以上より、答えは2

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(12)命令、依頼、意志が使える順接の接続詞とは?

「だから、それで、そのため、そこで」のうち「命令、依頼、意思」などを後件に取れる接続詞は1つ

実際に1つ1つ入れてみて例文を作ってみましょう。

だから+命令・依頼・意思はOK?

だから+命令

ここはオレが守る。だから、お前は先に行け!

だから+依頼

ここはボクが守ります。だから、先に行ってくれませんか。

だから+意思

あなたは先に行ってほしいんです。だから、ここは私が守りましょう。

全てOKです!

それで+命令・依頼・意思はOK?

それで+命令

ここはオレが守る。それで、お前は先に行け!

違和感がありますねえ。念のため他のも確認してみましょうか。

それで+依頼

ここはボクが守ります。それで、先に行ってくれませんか。

それで+意思

あなたは先に行ってほしいんです。それで、ここは私が守りましょう。

どれも変ですねえ。「それで」は後件が狭そうです。

そのため+命令・依頼・意思はOK?

そのため+命令

ここはオレが守る。そのため、お前は先に行け!

明らかに変で笑ってしまいそうになるので、「そのため」は違うでしょう。

そこで+命令・依頼・意思はOK?

そこで+命令

ここはオレが守る。そこで、お前は先に行け!

かっこいい場面のはずが「そこで」という言葉のチョイスのでせいで受け入れられない。そこは「そこで」じゃないでしょう!

以上より、答えは1

「だから」って便利なんですよ。

ということに気づいてもらうのが出題意図でしょうか。

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(13)談話全体に関わる接続詞とは?

接続詞の定義は?

先行部と後続部の関係を表すものでした。

しかし世の中には接続詞の限界を超えたスーパー接続詞があり

スーパー接続詞は、先行部との関係だけでないもの

談話全体との関係を示すもの

それは何か?

「まず」「はじめに」「さいごに」など

順序(順番)を表す接続詞です。

順番を決めるということは、2つ以上あるということ。

たとえば、「まず」があるということは、「次に」や「最後に」があるということ

「次に」や「最後に」との関係があってはじめて「まず」が使えます。

1つだと1番しかなく、順番が決められません。

1つだけ=先行部との関係だけ

2つ以上=先行部以外とも関係(「次に」「最後に」など)

よって、答えは1

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(14)「すると」の口頭表現での働きとは?

口頭表現」つまり会話です。

問題文を見ると

文章表現では~口頭表現では~」となっているので

書く時は使わないが話すときに使う「すると」の機能は何だろう?

選択肢を見ながら、普段の会話を思い出したながら、会話の「すると」を検討します。

選択肢1 前件が終わると同時に起こった出来事を表す

「開けごま」と唱えた。すると、ドアが開いた。

文章表現で使います。

選択肢2 前件とほぼ同時に起こった予想外の出来事を表す

「開けごま」と唱えた。すると、ドアが開いた。

文章表現で使います。

選択肢3 相手の発言に対して話し手の反論が続くことを示す

「発言」と言っているので会話にしか使わなそうだぞ!

反論したいときに使えるか試してみよう。

A:公認日本語教師の資格ができたら、日本語教師の待遇は改善されると思います。

B:すると、私はそう思いません。

だめだこりゃ。

選択肢4 相手の発言を受けて話し手の判断が続くことを示す

「発言」と言っているので会話にしか使わなそうだぞ!

選択肢3がだめだったので、これしかないでしょう! 念のため会話を作ってみよう。

A:公認日本語教師の資格ができたら、日本語教師の待遇は改善されると思います。

B:すると、Aさんは、制度改正に賛成ということですね。

やった!

話し手が判断しています。

よって、答えは4

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(15)接続詞「もしくは」と並列助詞「か」の違いとは?

接続詞「もしくは」と並列助詞「か」の違いですか…

と言われてもよくわからないので選択肢を見てみましょう。

選択肢1 「か」は二者択一のみ?

「か」が二者択一だけですか?

それは変でしょう。

3つ以上で例文を作ってみます。

今日の晩御飯は寿司かラーメンかうどんか…どれがいいかなあ。

3つでも使えるので選択肢1じゃありません。

選択肢2 「か」は名詞同士のみ?

名詞だけ?

嘘っぽいですね。

動詞を入れてみましょう。

「生きるか死ぬかそれが問題だ」

できるじゃないか!

選択肢2さんの嘘つき!

選択肢3 接続詞は後続部との結びつきが強く、助詞は先行部との結びつきが強い。

問題文にある例を見てみましょう。

黒もしくは青のペン

黒か青のペン

「もしくは」だと青のペンとの結びつきが強い?

「か」だと「黒」との結びつきが強い?

名詞だとよくわからないので、動詞にしてみましょう。

ご飯を食べる。もしくは寝る。

ご飯を食べる寝るか

「か」は助詞です。

「もしくは」は接続助詞です。

助詞とは、名詞や動詞について様々な働きをするものです。

助詞は前の語に着きます。

なので、構造的に先行部との結びつきが強いです。

例)猫遊んでいます。

助詞の「が」は猫についています。

接続詞とは、活用のなり自立語で、主語や修飾語にならず、独立後として単語と単語、また前後の文節や文を接続するはたらきをもつもの(スーパー大辞林3.0)。

例)あそこにネコがいる。だから僕はあそこに行く。

上の文を見れば分かる通り、接続詞は後ろの文にくっついています。

よって、接続詞は構造的に後続部との結びつきが強いといえます。

「構造的」の意味がわからないという人がいたので辞書で調べてみました。

構造とは、①全体を形づくっている種々の材料による各部分の組み合わせ。作りや仕組み。②さまざまな要素が相互に関連し合って作り上げている総体(スーパー大辞林3.0より)

つまり、どうやって文が形づくられているかということですね。

構造的に助詞は前の語につく。

構造的に接続詞は後ろにつく。

「もしくは」のほうは、先行部とは文が違うので、構造上、同じ文である後続部との結びつきのほうが強いのは当たり前ですね!

「か」は助詞だから前にくっつきます。他の助詞を見ても「僕行きます」「僕ペン」

助詞というのは、先行部との結びつきが強いです!

選択肢4 「もしくは」は先行部の要素に情報の焦点がある?

「黒もしくは青のペン」「黒か青のペン」

「本人もしくは代理人」「本人か代理人」

例文を作ってみても、

「もしくは」が先行部の要素に情報の焦点があり、「か」は後続部の要素に情報の焦点があるとは思えません。

よって、答えは3です。

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試験勉強を日本語教師の仕事につなげよう

読解で接続詞はとても重要です。

JLPTでは穴埋めで正しい接続詞を選ぶ問題や、接続詞の後の正しい文章を選ぶ問題が出題されます。

問題(11)のように、接続詞によっては次に来る表現が決まってくるよ!

問題(13)のように、「まず」があれば「次に」や「最後に」を探そう!

といった指導に関わってきます。

皆さんも読解の授業を担当するときは、接続詞の重要性を忘れず伝えてあげてください。

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YouTubeで徹底解説動画

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