H29(2017年度)日本語教育能力検定試験 試験Ⅰの問題1の(6)は【派生語の語構成】です。
問題の解き方
派生語の語構成?
え、わからない…
という人でもこの問題は解けます。
派生語の語構成について聞いているのだから、選択肢は全て派生語なのだろうと推測できます。
語構成とは?
語がどうやって構成されているか? ということかな?
選択肢を見てみると
全て「何かをする人」です。
じゃあ、語の構成が「○○をする人」となっているのだろうか?
この仮説が正しいか言い換えてみます。
- 栄養士→栄養する人?→栄養の指導をする人
- 調査官→調査する人
- 審査員→審査する人
- 依頼人→依頼する人
- 看護師→看護する人
1だけ「○○する人」じゃない。
よって、答えは1
語構成とは、語がどのように構成されているか。
語構成は、単純語と合成語の2つにわけられ、合成語はさらに、複合語、派生語、畳語の3つにわけられます。
語構成について詳しくは下の記事をどうぞ
試験勉強を日本語教師の仕事につなげよう
日本語のレッスンは国語の授業ではないので、
「派生語とは?」
みたいな教え方はしません。
ですが、
語がどのように組み立てられているか
語構成を意識しておけば
新出語彙を扱う時に
「依頼人は、依頼する人という意味ですよ」
と学生に伝えることができるでしょう。