臨界期仮説とは【日本語教育能力検定試験の対策】

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臨界期仮説とは?

臨界期仮説とは、ある年齢を過ぎると第二言語の習得が難しくなるという仮説(令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題9より)

臨界期仮説によると、言語の習得に最適な年齢を過ぎてしまうと、言語の習得が難しくなります(平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題10問1)。

第二言語環境では、大人よりも子どものほうが苦労せずに第二言語を自然習得しているケースが多く見られる。これは臨界期仮説で説明されることが多い。しかし、それだけでなく、子どもの場合は第二言語で話す際のストレスも少なく、また間違えたときに周囲の人々からフィードバックを得やすいといったこどもプラスに働いていると考えられる。

平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題10より

英語では、critical period hypothesis

第二言語習得に適した開始時期(年齢)は、音韻や統語などでそれぞれ異なります(令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題9問1)

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臨界期仮説はいつまで?

臨界期仮説を唱えたレネバーグは、乳児期から思春期(11~12歳)までの成熟期間を過ぎると、母語話者並みの言語を獲得できなくなる年齢限界がある言いました。

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臨界期仮説を批判している論文

臨界期説に批判的なのが Bongaerts(1999)である。彼は, L2の発音に関して成人のオランダ語母語話者がイギリスの容認発音(Received Pronunciation, RP)を母語話者のようなレベルにまで習熟できるか否かを検証するため英語文と単語を音読させ,その発音をイギリス英語母語話者に判定させた。その結果,外国語としての英語を学習するオランダ人ではあったが発音は英語母語話者のそれと違わないレベルとされた。また,言語を変えてフランス語を対象とした同様の実験もしたが,9名中3名がフラン ス語母語話者と区別がつかない結果となった。臨界期を検証する実験では発音が年齢の影響を受けやすいとする研究が多いが,彼は,この論文でそうした研究に疑問を投げかけた。

吉川敏博「第二言語習得における臨界期仮説再考」p5より

白畑知彦「言語習得の臨界期について」

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臨界期仮説が出題された日本語教育能力検定試験の過去問

令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題9問1【臨界期仮説に関する記述】

平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題10問1【臨界期仮説の説明】

平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題8問3選択肢2【認知能力が発達した大人のほうが幼い子どもに比べて初期の習得のスピードは速い】

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