状態動詞と非状態動詞の違いや見分け方を知るには、平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3B【状態性の述語】の問題文をよむことをおすすします。
状態動詞とは
状態動詞とは、状態を表す動詞。状態性の動詞とも。
状態動詞の一覧と例文
・ある
ここにペンがあります。
・いる
ここに猫がいます。
・要る
私は車が要ります。
・値する
私の行いは賞賛に値しません。
・相当する
江戸時代の金一両は今のお金でどのぐらいに相当しますか?
・実在する
宇宙人は実在します。
非状態動詞とは?
非状態動詞とは、状態を表さない動詞。動き動詞、動作性の動詞とも。継続動詞と瞬間動詞にわけられ、さらに動作動詞と変化動詞に分けられます。
継続動詞と瞬間動詞の見分け方
「ている」をつけて時系列を考える。
継続動詞「食べる」「読む」
食べる→食べている→食べた
読む→読んでいる→読んだ
瞬間動詞「立つ」「座る」
立つ→立った→立っている
座る→座った→座っている
継続動詞の「ている」は進行を表すので「ている」は「た」の前
瞬間動詞の「ている」は結果の状態を表すので「ている」は「た」の後
状態動詞はル形で現在を表し、非状態動詞はル形で未来を表します。
状態動詞と非状態動詞で文を作ってみます。
状態動詞の例文)ここにペンがある
→ル形が現在を表しています。
非状態動詞の例文)今からご飯を食べる
→ル形が未来を表しています。
状態動詞・非状態動詞(動き動詞)が出題された日本語教育能力検定試験の過去問
・令和3年度(2021年)日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3B【品詞の性質】
・令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題1問1【動作動詞(非状態動詞)のル形は未来を表す例】
・平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3B(9)【動作動詞か変化動詞かといった動き動詞(非状態動詞)の性質】
・平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3B【状態性の述語】
・平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3A(2)選択肢3と4【状態動詞と動作動詞のル形・タ形の意味の違い】
・平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅱ問題6の1番d【瞬間動詞と継続動詞の混同】
・平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題7問2選択肢1【継続動詞「住む」は一定期間の継続を表す「ている」が必要】
・平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題3問1選択肢2【動作動詞のル形は未来を表し、存在動詞のル形は現在を表す】
・平成26年度日本語教育能力検定試験Ⅱ問題6の2番d【動作動詞と状態動詞の混同】
・平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅱ問題6の1番c【状態動詞の誤り】d【動作動詞の誤り】8番d【動作動詞と状態動詞の混同】
・平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(16)【動詞の性質によるタの解釈】
・平成23年度日本語教育能力検定試験Ⅱ問題6の2番a【継続動詞の誤り】b【変化動詞の誤り】