現代日本語文法②第4部ヴォイス第2章第6節【使役受身文】第3章【使役】第4章【ヴォイスと関連する構文】を分かりやすく解説

試験対策のおすすめ本

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  1. ハマが解説した講義動画はここからダウンロードして見ることができます。
  2. 本日の問題
  3. 第4部ヴォイス 第2章受身 第6節【使役受身文】
    1. 1. 使役受身文の規定
    2. 2. 使役受身文の述語の形態
      1. Ⅰ型動詞(グループ1)
      2. Ⅱ型動詞(グループ2)
      3. スル動詞と「来る」(グループ3)
    3. 3. 意思動詞から作られる使役受身文
    4. 4. 感情や思考を表す動詞から作られる使役受身文
  4. 第4部ヴォイス 第2章受身 第7節【受身に関連する表現】
    1. 1. 受け手立場動詞
    2. 2. 迂言的な受身表現
    3. 3.「てある」
    4. 4.「てもらう」
  5. 第4部ヴォイス 第3章使役 第1節【使役とは】
    1. 1. 使役文の規定
    2. 2. 使役文の述語の形態
      1. Ⅰ型動詞(グループ1)
      2. Ⅱ型動詞(グループ2)
      3. スル動詞と「来る」(グループ3)
    3. 3. 使役文の文型
      1. 3.1 自動詞から作られる使役文の文型
          1. 使役者「が」、被使役者「を」
          2. 使役者「が」、被使役者「に」
      2. 3.2 他動詞から作られる使役文の文型
          1. 使役者「が」、被使役者「に」
  6. 第4部ヴォイス 第3章使役 第2節【使役文のタイプ】
    1. 1. 使役文の意味
    2. 2. 使役者が事態の成立に間接的に関与する使役文
      1. 2.1 能動的使役文
      2. 2.2 受容的使役文
    3. 3. 使役者が事態の成立に直接的に関与する使役文
      1. 3.1 原因的使役文
      2. 3.2 他動的使役文
    4. 4. 使役者が事態の成立に積極的な関与をもたない使役文
  7. 第4部ヴォイス 第3章使役 第3節【被使役者の表し方】
    1. 1.「を」
      1. 感情を表す自動詞のとき「を」
      2. 被使役者が無情物のとき「を」
    2. 2.「に」
      1. 意思性をもつ他動詞のとき「に」
    3. 3.「を」と「に」
  8. 第4部ヴォイス 第3章使役 第4節【使役と他動詞】
    1. 1. 自動詞の使役文と、自動詞に対応する使役文
    2. 2. 2項の他動詞の使役文と3項の他動詞文
  9. 使役が出題された日本語教育能力検定試験の過去問
  10. 第4部ヴォイス 第4章ヴォイスと関連する構文 第1節【可能構文】
    1. 1. 可能構文とは
    2. 2. 可能構文の述語の形態と文型
      1. 2.1 述語の形態
          1. Ⅰ型動詞(グループ1)
          2. Ⅱ型動詞(グループ2)
          3. スル動詞と「来る」(グループ3)
      2. 2.2 文型
          1. [が、を]文型の例
          2. [が、が]文型の例
          3. [に、が]文型の例
    3. 3. 可能構文の意味・用法
      1. 3.1 動作実現の条件
          1. 能力可能の例
          2. 状況可能の例
      2. 3.2 動作実現への言及の有無
          1. 潜在可能の例
          2. 実現可能の例
    4. 4. そのほかの可能構文
      1. 4.1「ことができる」
      2. 4.2「(し)かねる」
      3. 4.3「〜うる」「〜える」
  11. 第4部ヴォイス 第4章ヴォイスと関連する構文 第2節【自発構文】
    1. 1. 自発構文とは
    2. 2. 自発構文の述語の形態と文型
      1. 2.1 述語の形態
          1. Ⅰ型動詞(グループ1)と自発構文
          2. Ⅱ型動詞(グループ2)と自発構文
          3. スル動詞(グループ3)と自発構文
      2. 2.2 文型
    3. 3.自発構文の意味・用法
      1. 3.1 自発構文の意味・用法上の制限
      2. 3.2 自発構文と可能構文
    4. 4. 語彙的な自発形式
  12. 第4部ヴォイス 第4章ヴォイスと関連する構文 第3節【相互構文】
    1. 1. 相互構文とは
    2. 2. 相互構文の述語の形態と文型
      1. 2.1 述語の形態
          1. Ⅰ型動詞(グループ1)と相互構文
          2. Ⅱ型動詞(グループ2)と自発構文
          3. スル動詞(グループ3)と自発構文
      2. 2.2 文型
          1. 「と」で相手を表すパターン
          2. 主体を複数で表すパターン
    3. 3. 相互構文の意味・用法
      1. 3.1 双方向的な相互構文
      2. 3.2 共方向的な相互構文
      3. 3.3 語彙的な「〜あう」
          1. 「話しあう」「知りあう」のように元の意味に新たな意味が加わったもの
          2. 「つきあう」「わたりあう」のように元の動詞と意味が異なっているもの
  13. 第4部ヴォイス 第4章ヴォイスと関連する構文 第4節【再帰構文】
    1. 1. 再帰構文とは
    2. 2. 再帰構文の述語の形態と文型
      1. 2.1 述語の形態
      2. 2.2 文型
    3. 3. 再帰構文の意味・用法
      1. 3.1 再帰的な用法をもつ他動詞による再帰構文
      2. 3.2 再帰的他動詞による再帰構文
    4. 4. そのほかの再帰構文
  14. 本日の問題の答え

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本日の問題

【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを1つ選べ。

(8)【使役文における被使役者の表示形式】

1 笑わせた

2 降らせた

3 作らせた

4 腐らせた

5 輝かせた

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第4部ヴォイス 第2章受身 第6節【使役受身文】

p248~

1. 使役受身文の規定

使役受身文とは、使役と受身が一緒に使われる文

・弟が勉強した。(能動文)

・母が弟に勉強させた。(使役文)

・弟が母に勉強させられた。(使役受身文)

する→させる→させられる

した→させた→させられた

2. 使役受身文の述語の形態

p249~

Ⅰ型動詞(グループ1)

・書く→書かせられる/書かされる(短いバージョン)

・飲む→飲ませられる/飲まされる(短いバージョン)

u→aせられるaされる

Ⅱ型動詞(グループ2)

・食べる→食べさせられる

・見る→見させられる

る→させられる

スル動詞と「来る」(グループ3)

する→させられる

来る→来させられる

動詞のグループについてはこちら

縮約形とは、短いバージョンのこと

3. 意思動詞から作られる使役受身文

p250

意思動詞から作られる使役受身文は、嫌なのに強制されることを表す。

・弟は母に勉強させられた。

・私は父に留学させられた。

4. 感情や思考を表す動詞から作られる使役受身文

p250~

感情思考を表す動詞の使役受身文は、何らかの原因によってそれが引き起こされたことを表す。

・彼の新作にはがっかりさせられた

・この本を読んで、考えさせられた

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第4部ヴォイス 第2章受身 第7節【受身に関連する表現】

p252~

1. 受け手立場動詞

受け手立場動詞とは、動作の受け手を主語、動作の実行者をニ格名詞で表す動詞

「教える」の受け手「教わる

・弟は私に日本語を教えた。

→私は弟日本語を教わった≒私は弟に日本語を教えられた

「捕まえる」の受け手「捕まる

・弟は私を捕まえた。

→私は弟に捕まった≒私は弟に捕まえられた

「見つける」の受け手「見つかる

・弟が私を見つけた。

→私は弟に見つかった≒私は弟に見つけられた

2. 迂言的な受身表現

p253~

迂言とは、迂回のように回りくどい言い方。

迂言的な受身表現とは、回りくどい受身表現。ヲ格名詞+「受ける」「得る」「浴びる」などの動詞との組み合わせで受身の意味を表す。

・弟はボスから指示を受けた≒弟はボスから指示された

3.「てある」

p254~

「てある」についてはp124~も参照

・壁にポスターが貼ってある≒ポスターが壁に貼られている。

4.「てもらう」

p255~

「てもらう」についてはp126~も参照

・弟が私にお金を貸す。

→私は弟お金を貸してもらった

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第4部ヴォイス 第3章使役 第1節【使役とは】

p257~

1. 使役文の規定

使役文とは、対応する能動文には含まれていない人や物を主語にして、事態の成立に影響を与える主体(使役者)として表現

・弟が勉強した…能動文

・私が弟勉強させた…能動文には含まれていない「私」を主語にして、「弟が勉強した」ことに影響を与えた主体(使役者)として表現

2. 使役文の述語の形態

p258~

Ⅰ型動詞(グループ1)

・書く→書かせる/書す(短いバージョン)

・飲む→飲ませる/飲す(短いバージョン)

u→aせるa

Ⅱ型動詞(グループ2)

・食べる→食べさせる

・見る→見させる

る→させる

スル動詞と「来る」(グループ3)

する→させる

来る→来させる

動詞のグループについてはこちら

縮約形とは、短いバージョンのこと

グループ1には、長いバージョンと短いバージョン(縮約形)がある。使役文では長いバージョンを使うことが多く、使役受身文では短いバージョンを使うことが多い。

使役文

・私は毎日弟に日記を書かせる…長いバージョン

・私は毎日弟に日記を書かす…短いバージョン

使役受身文

・弟は毎日私に日記を書かせられる…長いバージョン

・弟は毎日私に日記を書かされる…短いバージョン

3. 使役文の文型

3.1 自動詞から作られる使役文の文型

p260

使役者「が」、被使役者「を」

・雨が降る

→弟降らせた。

使役者「が」、被使役者「に」

・弟が行く

→私行かせます。

3.2 他動詞から作られる使役文の文型

p260~

使役者「が」、被使役者「に」

・弟がご飯食べる。

→私ご飯食べさせる。

他動詞はヲ格名詞がすでにあるので、被使役者を「を」で表すことはできない。

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第4部ヴォイス 第3章使役 第2節【使役文のタイプ】

p261~

1. 使役文の意味

使役文とは、使役者(使役の主体)が、被使役者(動きの主体)による動きの実行に関わっているものとしてとらえ表現するもの

2. 使役者が事態の成立に間接的に関与する使役文

p262~

2.1 能動的使役文

能動的使役文とは、被使役者が事態の実現を必ずしも望んでいない使役文

・父は弟に靴を磨かせた…被使役者「弟」は靴を磨くことを望んでいない。

2.2 受容的使役文

p264~

受容的使役文とは、被使役者が事態の実現を望んでいる使役文

・私は弟に私の服を使わせてやった。

3. 使役者が事態の成立に直接的に関与する使役文

p266~

3.1 原因的使役文

原因的使役文とは、ある事態がきっかけとなって別の事態が引き起こされる使役文

・弟のひと言が母を笑わせた。

3.2 他動的使役文

p267~

他動的使役文とは、対応する他動詞をもたない自動詞から作り出した他動詞と同様の文型ををもつ文

ドアが開く→ドアを開ける

自動詞→他動詞

車が走る→車を走らせる

自動詞→他動的使役文

4. 使役者が事態の成立に積極的な関与をもたない使役文

p269~

有責的使役文とは、事態の発生に対して力が及ばなかったために責任の一端を感じることを表す使役文

・私は飼い犬を死なせた。

「てしまう」をつけると後悔の気持ちが明確に。

・冷蔵庫の中のものを全て腐らせた。

・冷蔵庫の中のものを全て腐らせてしまった

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第4部ヴォイス 第3章使役 第3節【被使役者の表し方】

p270~

「を」:被使役者の意思に関係な

「に」:被使役者の意思を尊重

1.「を」

感情を表す自動詞や被使役者が無情物の場合、被使役者の意向が事態の成立に関与しないので「を」を使う。

感情を表す自動詞のとき「を」

・母が笑った→弟のひと言が母笑わせた。

被使役者が無情物のとき「を」

・お店がオープンした→お店オープンさせた。

2.「に」

p271~

意思性をもつ他動詞のとき「に」

・弟が掃除をする→弟掃除をさせた。

3.「を」と「に」

p272~

被使役者が有情物で能動文が自動詞のとき、被使役者は「を」と「に」の両方で表すことができる。

・弟が遊ぶ。

・私は弟遊ばせた。

・私は弟遊ばせた。

」:被使役者の意向に関わりなく命令したり許可したり

」:被使役者が自ら進んでやるよう仕向ける。

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第4部ヴォイス 第3章使役 第4節【使役と他動詞】

p273~

1. 自動詞の使役文と、自動詞に対応する使役文

p274~

自動詞の使役文2項の他動詞文の意味が似ている。

入らせる≒入れる

・生徒を教室に入らせる…自動詞「入る」の使役形「入らせる」

・生徒を教室に入れる…2項の他動詞「入れる」

ただし、被使役者が無情物のとき、使役文は不自然

×学生たちは学園祭の看板を立たせた…自動詞「立つ」の使役文

○学生たちは学園祭の看板を立てた…他動詞「立てる」

令和3年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題2(3)より)

2. 2項の他動詞の使役文と3項の他動詞文

2項の他動詞の使役文3項の他動詞文の意味が似ている。

見させる≒見せる

・私は弟に動画を見させた…2項の他動詞「見る」の使役形「見させる」

・私は弟に動画を見せた…3項の他動詞「見せる」

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使役が出題された日本語教育能力検定試験の過去問

令和3年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題2(3)

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第4部ヴォイス 第4章ヴォイスと関連する構文 第1節【可能構文】

p277~

1. 可能構文とは

可能構文とは、主体が意思的な動作を行おうとするとき、それが可能か不可能かを表す構文

・弟はフランス語が読める。

2. 可能構文の述語の形態と文型

p278~

2.1 述語の形態

可能構文の述語動詞は、日本語教育で可能形(potential form)と呼ばれる。

Ⅰ型動詞(グループ1)

・書く→書ける 字が書ける

・飲む→飲める ビールが飲める

u→eる

Ⅱ型動詞(グループ2)

・食べる→食べ(れる ピーマンが食べられない

・見る→見(れる ホラーが怖くて見られない

る→られる

スル動詞と「来る」(グループ3)

する→できる ピアノができる

来る→来(れる 来週なら来られる

動詞のグループについてはこちら

2.2 文型

可能構文は、[が、を][が、が][に、が]の3種類の文型をとる。

[が、を]文型の例

・弟タイ語読めるなんて知らなかった。

[が、が]文型の例

・弟タイ語読めるなんて知らなかった。

[に、が]文型の例

・弟タイ語読めるなんて知らなかった。

3. 可能構文の意味・用法

p280~

3.1 動作実現の条件

可能構文には、理由によって、①能力可能と②状況可能に分けられる。

能力可能とは、自分が理由でできるできない。

状況可能とは、自分以外の理由でできるできない。

能力可能の例

・弟はピアノがひける。

・弟はタバコが吸えない。

状況可能の例

・この駅ではピアノがひける。

・この店ではタバコが吸えない。

3.2 動作実現への言及の有無

p281

可能構文は、動作の実現に言及するかどうかで、潜在可能と実現可能に分けられる。

潜在可能とは、可能性だけを表すもの

実現可能とは、実現も含めて表す

潜在可能の例

・昨日は本を読める時間があった/明日は本を読める時間がある…実際に読んだかどうかを表さず可能性だけ。

実現可能の例

・子供のときは読めていた本が読めなくなった…実際に読んでいたことを表す。

4. そのほかの可能構文

p281~

4.1「ことができる」

「ことができる」は可能形を使った可能構文と同じ意味を表すことが多い。

・この店はタバコが吸える

・この店はタバコを吸うことができる

4.2「(し)かねる」

p283

「(し)かねる」は文末で1人称主語だけ

○私はお答え致しかねます

×彼はお答え致しかねます

4.3「〜うる」「〜える」

p283

「(し)うる」「(し)える」は動作が起こる可能性を表す。主に書き言葉で使われる。

・あらゆる可能性を想像しうる

・どんなことも起こりえる

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第4部ヴォイス 第4章ヴォイスと関連する構文 第2節【自発構文】

p283~

1. 自発構文とは

p284

自発構文とは、主体の意思とは関係なく自然に起きてくることを表す構文

2. 自発構文の述語の形態と文型

p284~

2.1 述語の形態

自発構文は受身形や可能形と同じ形

ただし、思考感覚感情を表す動詞のみ。

Ⅰ型動詞(グループ1)と自発構文

・故郷が思い出される

・不勉強が悔やまれる

Ⅱ型動詞(グループ2)と自発構文

・彼の気持ちが感じられる

スル動詞(グループ3)と自発構文

・夢の国が想像される

・活躍が期待される

2.2 文型

[に、]を使う。[が、を]は不自然

・この写真を見ると、(私は)故郷思い出される。

3.自発構文の意味・用法

p286~

3.1 自発構文の意味・用法上の制限

他の人の思考や感情はわからないので、自発構文は通常1人称

・この写真を見ると、(私は)故郷思い出される。

ただし、認識のモダリティを使ったり小説の地の文では他の人の思考や感情も表せるので1人称以外もある。

・この写真を見ると、彼は子供の時の記憶思い出されるらしい

3.2 自発構文と可能構文

p287

・この写真を見ると、故郷が思い出される…自発構文

・この写真を見ると、故郷が思い出せる…可能構文

4. 語彙的な自発形式

p288

「見える」「聞こえる」「わかる」は自然とそうなるという意味を持ち、自発構文と似ているので語彙的な自発構文と言える。[に、が]文型をとるが、実際は主体が取り立てられ「には(は)」を使うことが多い。

・(私には)幽霊が見える

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第4部ヴォイス 第4章ヴォイスと関連する構文 第3節【相互構文】

p288~

1. 相互構文とは

p289

相互構文とは、「あう」を後ろにつけた複合動詞で相互的な動作を表す構文。

留学生に日本語を教えた

→留学生お互いの言語を教えあった

2. 相互構文の述語の形態と文型

p290

2.1 述語の形態

相互構文は、動詞に「あう」をつけて表す。

Ⅰ型動詞(グループ1)と相互構文

・私たちは互いの手紙を読みあった

Ⅱ型動詞(グループ2)と自発構文

・人と人が支えあう

スル動詞(グループ3)と自発構文

・私と彼は尊敬しあっている

2.2 文型

「と」で相手を表すパターン

・私は彼互いの言語を教えあっている。

・私は弟見つめあった。

主体を複数で表すパターン

彼と私は互いの言語を教えあっている。

私たちは互いの言語を教えあっている。

僕たちは見つめあった。

3. 相互構文の意味・用法

p291~

3.1 双方向的な相互構文

双方的な相互構文とは、主体が他の行為者に対し動作を行うと同時に他の行為者も主体に対し同じ動作を行うことを表す構文

相互行為者とは、主体と同じ動作を双方向的に行う者

・私たちは手紙を出しあった。

双方向的な相互構文では「いっしょに」が不自然になる。

×私たちはいっしょに手紙を出しあった

3.2 共方向的な相互構文

p292~

共方向的な相互構文とは、主体が行う動作と同様の動作を他の行為者も行うことを表す構文

共同行為者とは、主体と同じ動作を一緒に行う者

・私たちは料理をつつきあった。

共方向的な相互構文では「いっしょに」が自然

・私たちはいっしょに料理をつつきあった。

3.3 語彙的な「〜あう」

p294

「あう」が固定化した語彙的な複合動詞は新たな意味を表すことがある。

「話しあう」「知りあう」のように元の意味に新たな意味が加わったもの

・彼とタイで知り合った…「知る」という元の意味に加えて「友人関係になる」という新たな意味が加わっている。

「つきあう」「わたりあう」のように元の動詞と意味が異なっているもの

・彼とは10年つきあっている…「つく」という元の動詞の意味が異なっている。

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第4部ヴォイス 第4章ヴォイスと関連する構文 第4節【再帰構文】

p295~

1. 再帰構文とは

再帰構文とは、主体による働きかけが、対象と通して、主体自身に向けられる他動詞構文。自動詞文に近い意味。

2. 再帰構文の述語の形態と文型

p296

2.1 述語の形態

特別な形はない。

有標とは、特別な標(しるし)のこと。

2.2 文型

通常の他動詞文と同じ[が、を]

・弟がパジャマを着る。

3. 再帰構文の意味・用法

p296~

3.1 再帰的な用法をもつ他動詞による再帰構文

再帰的な用法をもつ他動詞による再帰構文とは、ヲ格名詞によっては再帰用法をもつ場合がある構文

①私がビールを冷やす

②私が手を冷やす

①のヲ格名詞「ビール」では、主体自身に「冷やす」影響は及ばない→再帰的な用法じゃない。

②のヲ格名詞「手」では、主体自身に「冷やす」影響が及ぶ→再帰的な用法

3.2 再帰的他動詞による再帰構文

p297~

再帰的他動詞による再帰構文とは、衣服の着脱や何かを能動主体に付着させるような動きを表す動詞を使って表す。常に能動主体に影響が及ぶ構文

・弟がパジャマを着た。

4. そのほかの再帰構文

p298

「自分」を使った再帰構文

・「今日もお疲れさん」と私は毎日寝る前の自分に言っている。

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本日の問題の答え

【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを1つ選べ。

(8)【使役文における被使役者の表示形式】p270~参照

1 笑わせた

2 降らせた

3 作らせた

4 腐らせた

5 輝かせた


文を作って被使役者の表示形式を確認

1 私は弟笑わせた…被使役者「を」

2 私は雨降らせた…被使役者「を」

3 私は弟プラモデルを作らせた…被使役者「に」

4 私は肉腐らせた…被使役者「を」

5 私は目輝かせた…被使役者「を」

よって、答えは3

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