日本語教育能力検定試験に合格するために必携のテキストと言えば、日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第5版(通称、赤本)ですが、
赤本は第4版からはKindle版(電子書籍)も発売されています。
「アマゾンキンドルの電子版と紙の本とどっちがいいですか?」
という質問を時々もらいます。
電子書籍も紙の本も両方持っている日本語教育能力検定試験完全攻略ガイドマイスターの私が
ズバリ、お答えしましょう。
結論
紙のほうがいいです。
理由1:検索が使えない
私は第3版を紙の本で買ったので、第4版が出た時、物は試しと思い、キンドル版を買いました。
買ってすぐに後悔しました。
使いにくすぎて、紙の本で買い直そうか迷ったほどです。
赤本では索引を多用します。
不確かなキーワードを索引から調べて探します。
キンドル版で検索機能が使えるなら便利なのですが、使えません。
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検索機能が使えないので、電子書籍でも最後の方の索引でキーワードを探して、該当のページを探さないといけません。
ページ数が多いために、電子書籍でページを探すのにとても時間がかかります。
紙の本の方が明らかに早く探せます。
理由2:見にくい
日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第5版の電子書籍は「固定レイアウト」です。
紙の本の1ページが電子書籍でも1ページであり、変えられない
ということです。
スマートフォンで見ると、小さくて見にくいです。
拡大はできますが、ページをめくるごとに拡大せねばならず、非常に使いにくいです。
理由3:精緻化リハーサルが難しい
単純に暗記するのはすぐに忘れてしまいます。
そこで、物を覚える時にはよく精緻化リハーサルを使います。
年数を語呂合わせで覚えたり、ドラマのセリフをイメージと共に覚えたりすることです。
単なる数字より、ドラマのセリフの方が覚えやすいのはこのためです。
紙の本だとイメージがしやすいので
「前の方に書いてあったな」
「あの項目に乗っていたな」
など思い出しやすいのですが
電子書籍だとイメージがしにくいので忘れやすいです。
理由4:値段が変わらない
印刷したり運搬したりしなくてもいいのですから
電子書籍のほうがかなり安くつくれはずなのに
値段が一緒です。
これは出版社からの
「電子書籍は買わない方がいいよ」
というメッセージだと思います。
Kindle版(電子書籍)のほうがいいのは?
Kindle版(電子書籍)は、小説などを買うには適していると思いますが、勉強して覚えなきゃいけないことが書いてある本には向いていません。
検索機能があれば、辞書的に使えて便利な点もあるのですが、赤本の電子書籍版は検索機能もないです。
ですから赤本のKindle版(電子書籍)という選択肢をおすすめできるのは
・海外在住で紙の本が買いづらい
・ノマドなので持ち物が増やせない
など、紙の本を買うという選択肢がとれない人だけです。