【過去問解説】平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題10【2016】

H28試験Ⅲ

平成27年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題10は【明示的知識と暗示的知識】でした。
平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅲの問題10は【学習者の誤用と中間言語分析】です。

問1「ミステイクやエラー」
ミステイクは、言語運用の失敗。母語話者でもおかす。
エラーは、言語能力の欠如。母語話者はおかさない。

よって、4が正解です。

問2「学習者の誤用」の一つである「過剰般化」 の例
過剰般化(過剰一般化)とは、第二言語の規則を過剰に適用すること(ヒューマンアカデミー著『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド第3版』254頁)。

3,ナ形容詞を否定で用いるときに「じゃありません」をつけますが(例…ハンサムじゃありません)、これを何にでもつける日本語学習者に私もタイで出会いました(例…これ、辛いじゃないよ)。イ形容詞にはつかえません。辛くないよ。

よって、正解は3です。

問3「筆記で空所を補充するような文完成課題」の特徴
1,勘で答えても正答を得られる確率が50%なのは、二者択一です。
2,測定したい項目を、空所にすることで、正しい形式を産出する能力を測定できます。
3,マークシート方式に比べると採点が容易ではありません。
4,出題者が想定していなかった解答が見つかったりするので、一つに絞られるとは限らないと思います。

以上より、2が正解です。

問4「電気がついてです」の誤用の説明
自動詞「つく」を活用(イ音便)して「ついて」としているので、自動詞は使えています。
なお、他動詞は「つける」なので、これを用いると「つけて」になります。

一方、電気が今ついた、のではなく、「ついた」結果の状態を表しているので、「ている」を使わなければなりません。「ついている」「ついています」が正しい表現です。
しかし、使えていませんので、2が正解です。

問5 「中間言語分析」の説明
問題文に
「習得とは何か、学習者の言語能力はどんなものであるか。それを明らかにするために、第二言語習得研究は誤用分析から中間言語分析へと発展してきた」
とあります。
この説明に一番近いのは、
3,「学習者の正用、誤用両方を含めた目標言語の使用を研究対象としている」
ではないかと思い、
3が正解だろうと結論づけました。

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