H29(2017年度)日本語教育能力検定試験 試験Ⅰの問題1(2)は【句末での無声化】です。
解き方
無声化はよく出てきますので覚えましょう。
覚えていない方は、各選択肢を他の人には聞こえないような声で発してみて、無声化するか確認してみてください。
ですが、この方法は、関西弁など無声化しない言葉を話す人は使えません。
東京育ちが有利な問題です。
本来、母音があるはずなのに、母音を発声しないのが無声化
「です」と言ってみてください。
「ですぅ」と句末の[ɯ/u]をはっきり発音するのは関西人
「です」の「す」がかすれて聞こえるのが無声化している東京人です
句末の無声化のルールとは?
無声化のルールはいくつかありますが、句末のルールは
無声子音の後ろに「い i」「う ɯ」です。
有声子音の無声子音の違いが分からない方は、下の動画の13:03~を見てください。
句末で母音が無声化するのは、
き・く・し・す・ち・つ・ひ・ふ・ぴ・ぷ・しゅ
です。
それぞれの句末を確認すると
1 「う」
2 「む」
3 「い」
4 「り」
5 「しゅ」
よって、答えは5です。
試験勉強を日本語教師の仕事につなげる考え方
私は、広島で生まれ、山口、鹿児島、福岡、東京、沖縄、神戸、バンコクなど、西日本を中心に様々なところに住んでいたため、無声化ができません。
でも日本語教師4年目です。
無声化をできなくても日本語教師はできます。
声優やナレーターになりたい人は無声化ができなければなりませんので、地方出身者は苦労するそうです。
私もボイストレーニングを受けた時は苦労しました。
ナレーターのような声で話せるようになって、自作の聴解問題の音声を撮りたいという人は、無声化のルールを覚えて練習しましょう。