【過去問解説】令和2年度日本語教育能力検定試験の解説試験試験Ⅰ問題1(15)

R2試験Ⅰ
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直示表現(ダイクシス)は日本語教育能力検定試験で頻繁に出題されます。

毎回難しくて受験生を悩ませています。

不安な方は下記記事をどうぞ

直示表現(ダイクシス)→発話の場面によって意味が決まるかどうか検討

選択肢1

例えば

Aさんが話せば、「こちら」は「Aさんたち」

Bさんが話せば、「こちら」は「Bさんたち」

話す場面によって意味が決まるので直示表現(ダイクシス)です。

選択肢2

例えば

(6月1日に電話で)「Aさんはいらっしゃいますでしょうか」「ただいま席を外しておりますので、後ほど折り返しお電話させていただきます」という場面であれば、「後ほど」は「6月1日のAさんが戻ってくる時間」

(10月1日に電話で)「Bさんはいらっしゃいますでしょうか」「ただ今席を外しておりますので、後ほど折り返しお電話させていただきます」という場面であれば、「後ほど」は「10月1日のBさんが戻ってくる時間」

話す場面によって意味が決まるので直示表現(ダイクシス)です。

選択肢3

だれが、いつ、どこで、どのように

「駅まで歩いて、そこから電車に乗ります」

と言っても

「そこ」の意味は同じです。

「そこ」は「駅」です。

話す場面によって意味は変わりません。

どんな場面でも

「駅から電車に乗ります」

という意味です。

直示表現(ダイクシス)ではありません。

選択肢4

6月の第1週に話せば、「今週」は「6月の第1週」

7月の第2週に話せば、「今週」は「7月の第2週」

話す場面によって意味が決まるので、直示表現(ダイクシス)です。

選択肢5

例えば

東京都と埼玉県の境にある川を見て東京側から話せば、「川の向こう側」は「埼玉」

東京都と埼玉県の境にある川を見て埼玉側から話せば、「川の向こう側」は「東京」

話す場面によって意味が決まるので、直示表現(ダイクシス)です。

よって、答えは3

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