直示表現(ダイクシス)は日本語教育能力検定試験で頻繁に出題されます。
毎回難しくて受験生を悩ませています。
不安な方は下記記事をどうぞ
直示表現(ダイクシス)→発話の場面によって意味が決まるかどうか検討
選択肢1
例えば
Aさんが話せば、「こちら」は「Aさんたち」
Bさんが話せば、「こちら」は「Bさんたち」
話す場面によって意味が決まるので直示表現(ダイクシス)です。
選択肢2
例えば
(6月1日に電話で)「Aさんはいらっしゃいますでしょうか」「ただいま席を外しておりますので、後ほど折り返しお電話させていただきます」という場面であれば、「後ほど」は「6月1日のAさんが戻ってくる時間」
(10月1日に電話で)「Bさんはいらっしゃいますでしょうか」「ただ今席を外しておりますので、後ほど折り返しお電話させていただきます」という場面であれば、「後ほど」は「10月1日のBさんが戻ってくる時間」
話す場面によって意味が決まるので直示表現(ダイクシス)です。
選択肢3
だれが、いつ、どこで、どのように
「駅まで歩いて、そこから電車に乗ります」
と言っても
「そこ」の意味は同じです。
「そこ」は「駅」です。
話す場面によって意味は変わりません。
どんな場面でも
「駅から電車に乗ります」
という意味です。
直示表現(ダイクシス)ではありません。
選択肢4
6月の第1週に話せば、「今週」は「6月の第1週」
7月の第2週に話せば、「今週」は「7月の第2週」
話す場面によって意味が決まるので、直示表現(ダイクシス)です。
選択肢5
例えば
東京都と埼玉県の境にある川を見て東京側から話せば、「川の向こう側」は「埼玉」
東京都と埼玉県の境にある川を見て埼玉側から話せば、「川の向こう側」は「東京」
話す場面によって意味が決まるので、直示表現(ダイクシス)です。
よって、答えは3