【直示表現とは?】ダイクシスをわかりやすく解説します。

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ダイクシスとは?

ダイクシスとは、話す場面によって意味が決まる表現。意味が話す場面に依存する表現。場面がないと正しい意味がわからない表現。直示表現とも。

例えば「これは何ですか」の「これ」

話す場面によって意味が決まります。

ペンを持っていれば、「これ」はペン

リンゴを持っていれば、「これ」はリンゴ

よって、「これ」はダイクシスです。

ダイクシス(直示表現)には、時間の直示場所の直示人称の直示社会的直示談話の直示という6つの種類があります。

ただし、「こちら」のように、ある直示表現が別の直示表現として使われるものもあります。

次の文章の「こちら」は何の直示ですか? 答えは最後にあります。

1.「こちらをご覧ください」

2.「こちらがA社長です」

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時間の直示の意味

時間の直示とは、時間を示すダイクシス

例えば「今日はいつですか」の「今日」

1月1日に話せば、「今日」は「1月1日」

12月31日に話せば、「今日」は「12月31日」

話す場面によって意味が決まります。

時間の直示の例

・今日、明日、明後日、明々後日

・先週、今週、来週

・先月、今月、来月

・次、後ほど

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場所の直示の意味

場所の直示とは、場所を示すダイクシス。空間の直示とも。

例えば「ここはどこですか」の「ここ」

東京で話せば、「ここ」は東京

石垣島で話せば、「ここ」は石垣島

話す場面によって意味が決まります。

場所の直示の例

れ、れ、

・こちら、そちら、あちら

・この間、その間、あの間

・右、左、上、下、前、後ろ

・向こう

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人称の直示の意味

人称の直示とは、話題になっている特定の人物を示すダイクシス

例えば「私はだれですか」の「私」

Aさんが話せば、「私」はAさん

Bさんが話せば、「私」はBさん

話す場面によって意味が決まります。

人称の直示の例

・私、僕、俺、おいら、あたし、おら、わがはい(1人称代名詞)

・君、あなた、お前、きさま(2人称代名詞)

・彼、この人、その方、(3人称代名詞)

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社会的直示の意味

社会的直示とは、社会的関係を示すダイクシス。敬語に関わります。

社会的直示の例

・教師に対して先生(教師と生徒という関係を示す)

・父に対してお父さん(親子と言う関係を示す)

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談話の直示の意味

談話の直示とは、談話に出てきた(出てくる)表現や内容を示すダイクシス

例えば「これは私がタイにいた時の話なんですが…」の「これ」

「これ」が何かは今から話す内容によって決まります。

談話の直示の例

・「昨日のパーティではAさんに会いました。この人がとてもすごくて…」

・「あなたは完璧ですね」「それは言い過ぎです」

・「先週行ったお店にまた行かない?」「あー、あの店、おいしかったよね」

以上のように、話に出てきた物事を指し示す指示詞を文脈指示といいます。

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ダイクシス(直示表現)ではないもの

1.「翌〇」はダイクシスではありません

例)翌日、海に行かない?×

  明日、海に行かない?〇

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ダイクシス(直示表現)が出題された日本語教育能力検定試験の過去問

平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題4は大問でダイクシス(直示表現)が出題されていますので、特に読んでおきたい過去問です。

令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題1(15)

令和元年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題9問3の選択肢1

平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題5問3

平成25年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題4

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直示のタイプの問題の答え

1.「こちらをご覧ください」

→場所の直示

2.「こちらがA社長です」

→人の直示

このように「こちら」はもともと「場所の直示」でしたが「人称の直示」としても使われています。

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