ディベートとは、特定のテーマについて賛成と反対に分かれ、論理的に意見を交わし合う議論の形式。各チームは、事前に用意した証拠やデータを用いて、聞き手や審査員にどちらの立場がより合理的か示す。
ディベートでは、あるテーマについて、肯定派と否定派の二つのグループに分かれ、それぞれの主張の優位性を競う。議論は客観的な証拠に基づいて行われるため、事前にグループで協力して調査を行う必要がある。大学などではティベートの特徴に着目し、留学生を対象とした授業で取り入れている。
問4「あるテーマ」の例として適当なものは?
1 日本は今後、教育システムをどのように変えるべきか。
2 東京は少子化対策を進めたり、観光客を増やしたりすべきか。
3 ファミリーレストランは何時まで営業するべきか。
4 日本は消費税率を8%から10%に引き上げるべきか。
問5「ディベートの特徴」として不適当なものは?
1 事前の準備により、意見を述べる際に必要な日本語を学ぶことができる。
2 学習者自身の主張を尊重した議論を行うことができる。
3 学習者の日本語能力だけでなく、論理的・批判的思考力も養われる。
4 議論の進め方が決まっているので、学習者は意見を述べやすい。
大学や大学院に在籍する学習者は、アカデミック・ジャパニースを学ぶ必要がある。四技能の連携を意識したアカデミック・ジャパニーズの授業では、たとえば、あるテーマについて、まずディベートを通して考えを深める、そのあとでレポートや論文にまとめるという流れが考えられる。
問1 ディベート実施における留意点は?
1 直感で決めた自分の立場を最後まで保持する。
2 中立で客観的な立場から意見を述べる。
3 テーマによっては勝敗の判定は不要である。
4 一つのテーマでは一つの争点を扱う。
令和4年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題5より引用
ディベートが出題された日本語教育能力検定試験の過去問
・令和4年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題5問1