コミュニケーションストラテジー(伝達方略)の種類を覚えてピンチのときに活用しよう!
コミュニケーションストラテジーの意味
コミュニケーション・ストラテジーとは、コミュニケーション上の問題を切り抜けるために用いる工夫のこと。伝達方略とも。
コミュニケーションストラテジーの種類
言い換え(パラフレーズ)の意味
言い換えとは、適切な言葉が分からないとき、別の言葉を使うこと。パラフレーズとも。
言い換えの例
「なんだっけ…あの、にゃーにゃー言う生き物」
身振り(ジェスチャー)の意味
身振りとは、該当する言葉が分からないとき、手を動かしたり、表情を変えるなどの非言語手段を用いること。ジェスチャーとも。
身振りの例
(小指を立てて)「これかい?」
回避の意味
回避とは、難しい言葉を使わず簡単な言葉だけで話したり、話そうとした内容の言葉がわからなかった場合に途中でやめたりすること。
回避の例
・「僕は前からあなたのことがす…す…すし飯って古米のほうが美味しいんですよね」
・使い慣れない形式や自信のない形式を使わない(平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題4問3)
話題転換の意味
話題転換とは、相手の話が分からない場合、話題を変えること
話題転換の例
A:「浮気してるでしょ?」
B:「今日は天気いいなあ」
言語交換(借用)の意味
言語交換とは、その言語での言葉が分からない時、部分的に母語を使うこと。借用、母語使用とも。
言語交換の例
「ユーは何しに日本へ?」
コミュニケーション・ストラテジーが言語習得に有利に働く理由とは?
・中間言語に関する学習者の仮説検証に貢献できるから。
・学習者が理解できなかったインプットが理解可能になるから。
・学習者が意味交渉に参加する機会が増えるから。
(以上は平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題10問5より)
コミュニケーションストラテジーが出題された日本語教育能力検定試験の過去問
・令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題6問2【コミュニケーション・ストラテジーの例】
・平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題4問3【「使い慣れない形式や自信のない形式を使わない」ストラテジーを何というか】
・平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題4問4【コミュニケーション・ストラテジーの例】
・平成24年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題10問5【コミュニケーション・ストラテジーが言語習得に有利に働く理由】