現代日本語文法④第8部モダリティ第3章【評価のモダリティ】を分かりやすく解説

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現代日本語文法は日本語の文法を網羅した本としては最高の本です。

だから皆さんに読んでほしい!

ですが難しすぎて挫折する人ばかりでした。

そこでこのブログでは初めて勉強する人でも現代日本語文法が読めるように

できるだけ日常的な言葉を使って分かりやすさを優先した解説をしています。

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  1. ハマが解説した講義動画はここからダウンロードして見ることができます。
  2. 本日の問題
  3. 第8部モダリティ 第3章評価のモダリティ 第1節【評価のモダリティとは】
    1. 1. 評価のモダリティの規定
    2. 2. 評価のモダリティの主な形式と分類
      1. 2.1 形による分類
          1. 1)評価的複合形式「といい」「方がいい」「てもいい」「てはいけない」など
          2. 2)そのほかの複合形式「ざるをえない」「しかない」など
          3. 3)助動詞「べきだ」「ものだ」「ことだ」
      2. 2.2 基本的意味による分類
          1. 1)必要を表す形式
          2. 2)許可・許容を表す形式
          3. 3)不必要を表す形式
          4. 4)不許可・非許容を表す形式
    3. 3. 評価のモダリティの形式の性質
      1. 3.1 形態についての性質
      2. 3.2 意味・機能の分化
          1. [当為判断]
          2. [働きかけ]
          3. [後悔・不満]
          4. [客観的必要性・許容性]
  4. 第8部モダリティ 第3章評価のモダリティ 第2節【必要】
    1. 1.「といい」「ばいい」「たらいい」
      1. 1.1 接続と形
      2. 1.2 意味と用法
      3. 1.3 形式間の違い
          1. 「ばいい」「たらいい」:特定の結果を表すために必要十分な手立て
          2. 「といい」:そうすることが望ましい
      4. 1.4 関連する表現
          1. 「がいい」
          2. 「ば?」「たら?」
    2. 2.「方がいい」
      1. 2.1 接続と形
      2. 2.2 意味と用法
      3. 2.3 ほかの形式との比較
        1. ★疑問「沖縄に行ったら、泡盛を飲んだ方がいいですよ」は変ですか?
      4. 2.4 関連する表現
          1. 「方がました」
    3. 3.「べきだ」
      1. 3.1 接続と形
      2. 3.2 意味と用法
      3. 3.3 ほかの形式との比較
        1. ★疑問「べきだ」「なくてはいけない」「方がいい」の違いは?
    4. 4.「なくてはいけない」
      1. 4.1 接続と形
      2. 4.2 意味と用法
      3. 4.3 ほかの形式との比較
      4. 4.4 関連する表現
          1. 「なくてはだめだ」
          2. 「必要がある」
    5. 5.「ものだ」「ことだ」
      1. 5.1 接続と形
      2. 5.2 意味と用法
      3. 5.3 ほかの形式との比較
      4. 5.4 関連する表現
          1. 「のだ」
    6. 6.「ざるを得ない」「ないわけにはいかない」「しかない」
      1. 6.1 接続と形
      2. 6.2 意味と用法
      3. 6.3 ほかの形式との比較
      4. 6.4 形式間の違い
      5. 6.5 関連する表現
          1. 「ないではいられない」
  5. 第8部モダリティ 第3章評価のモダリティ 第3節【許可・許容】
    1. 1.「てもいい」
      1. 1.1 接続と形
      2. 1.2 意味と用法
      3. 1.3 関連する表現
          1. 「ていい」
          2. 「てもかまわない」
          3. 「たっていい」
  6. 第8部モダリティ 第3章評価のモダリティ 第4節【不必要】
    1. 1.「なくてもいい」
      1. 1.1 接続と形
      2. 1.2 意味と用法
      3. 1.3 関連する表現
          1. 「なくていい」
          2. 「なくてもかまわない」
    2. 2.「ことはない」
      1. 2.1 接続と形
      2. 2.2 意味と用法
      3. 2.3 関連する表現
          1. 「必要はない」
          2. 「までもない」「には及ばない」
  7. 第8部モダリティ 第3章評価のモダリティ 第5節【不許可・非許容】
    1. 1.「てはいけない」
      1. 1.1 接続と形
      2. 1.2 意味と用法
      3. 1.3 関連する表現
          1. 「てはだめだ」
  8. 本日の問題の答え

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【文法を極める会14】現代日本語文法④第8部モダリティ第3章【評価のモダリティ】 by 日本語教師のハマゼミコミュニティ
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本日の問題

【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを1つ選べ。

(14)【「てもいい」の用法】p118~119

1 準備も終わってないし明日の運動会は雨でもいいや。

2 このクッキー、食べてもいい

3 体力も回復してきましたから、そろそろ仕事を再開してもいいですよ。

4 帰りたいなら帰ってもいい

5 書くのは鉛筆でもいいですか?

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第8部モダリティ 第3章評価のモダリティ 第1節【評価のモダリティとは】

1. 評価のモダリティの規定

p91

評価のモダリティとは、ある事態に対する評価的なとらえ方

・勉強しなくてもいいよ…不必要という評価

2. 評価のモダリティの主な形式と分類

2.1 形による分類

p91~

1)評価的複合形式「といい」「方がいい」「てもいい」「てはいけない」など

評価的複合形式とは、①と②が合体したもの。

①「と」「ば」「たら」「ては」「ても」「方が」:事態を受ける形式

②「いい」「いけない」「ならない」:評価を表す形式

2)そのほかの複合形式「ざるをえない」「しかない」など

評価以外の複合形式

「ざるをえない」「ないわけにはいけない」「しかない」

「ことはない」

3)助動詞「べきだ」「ものだ」「ことだ」

「べきだ」「ものだ」「ことだ」

2.2 基本的意味による分類

p92~

1)必要を表す形式

「といい」「ばいい」「たらいい」「方がいい」「なくてはならない」「べきだ」「ものだ」「ことだ」「ざるをえない」「ないわけにはいかない」「しかない」

2)許可・許容を表す形式

「てもいい」

3)不必要を表す形式

「なくてもいい」「ことはない」

4)不許可・非許容を表す形式

「てはいけない」

3. 評価のモダリティの形式の性質

3.1 形態についての性質

p93~

本の通り

3.2 意味・機能の分化

p93~

評価のモダリティの意味・機能には①当為判断②働きかけ③後悔・不満④客観的必要性・許容性がある。

[当為判断]

p94~

当為判断とは、人の行為に対する、必要だ、必要じゃない、許容される、許容されないといった判断のこと。コントロールできるもの。

・受かりたければ、毎日勉強すればいい当為判断

述語が①名詞や②形容詞の場合もある。

①申し込みは本人でなくてはならない。

②お客が入る前の部屋は綺麗でなくてはならない。

[働きかけ]

p95~

働きかけとは、聞き手が未実現の行為に対し、促したりやめさせたりすること。

・日本語教師になりたければ、試験に申し込むといい…勧め

・もう食べていいよ…許可

・まだ食べてはいけないよ…禁止

[後悔・不満]

p96~

「ばいい」は実現しなかった場合に①後悔や②不満の意味が生じる。

①もっと早くお茶漬けを食べればよかった…後悔

②日本語教師の給料がもっと高ければいいのに…不満

[客観的必要性・許容性]

p97

「なくてはいけない」「てもいい」「なくてもいい」「てはいけない」は、客観的必要性・許容性を表すことがある。

客観的必要性・許容性とは、規則、法律、自然の法則など、客観的な秩序のあり方として、それが必要か不必要か、許容されるかされないか述べるもの。

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第8部モダリティ 第3章評価のモダリティ 第2節【必要】

1.「といい」「ばいい」「たらいい」

1.1 接続と形

p98~

本の通り。ナ形容詞・名詞の接続に注意。

1.2 意味と用法

「といい」「ばいい」「たらいい」の基本的意味は、その事態が望ましいものであることを表すこと。

制御可能な場合は、当為判断を表す。

・日本語教育能力検定試験を受けるなら、過去問をやるといいよ…当為判断

1.3 形式間の違い

p99~

・合格したければ、過去問をすればいい

・合格したければ、過去問をするといい

この2つの意味の違いを考えてみよう。

「ばいい」「たらいい」:特定の結果を表すために必要十分な手立て

・合格したければ、過去問をすればいい…合格するために必要十分な手段が「過去問をする」

「ばいい」「たらいい」:特定の結果を表すために必要十分な手立て

「〜ばいい」「〜たらいい」は、前の条件(〜)に焦点がある。

「といい」:そうすることが望ましい

・合格したければ、過去問をするといい…合格するための手段として、「過去問をする」はいい方法。

「といい」:そうすることが望ましい

「〜といい」は、後ろの「いい」に焦点がある。

※前に焦点がある条件文に「〜と」は使えない。

○どこへ行けば、お茶漬けが食べられますか。

*どこへ行くと、お茶漬けが食べられますか。

1.4 関連する表現

「がいい」

p101

・どこへでも行くがいい…勧めるというより放任のニュアンス

「ば?」「たら?」

p102

・日本語教師になりたいなら、試験を受ければ?

・胃もたれするなら、お茶漬け食べたら?

行為の結果を聞き手に想像させて行為の有益性に気づかせる。

2.「方がいい」

2.1 接続と形

p102~

動詞は①過去形も②非過去形も。

①勉強した方がいい

②勉強する方がいい

接続は①ナ形容詞と②名詞に注目

・便利方がいい。

・アパート方がいい。

2.2 意味と用法

p103

「方がいい」の基本的意味は、ほかの事態との比べて、その事態が望ましいものであることを表す。

する方がいい:一般的な事柄が多い。

した方がいい:具体的・個別的な場面が多い。

①試験前夜はしっかり眠る方がいい。

①試験前夜はしっかり眠った方がいい。

2.3 ほかの形式との比較

p103~

★疑問「沖縄に行ったら、泡盛を飲んだ方がいいですよ」は変ですか?

「方がいい」をレコメンド(recommend:おすすめ)と教える人が多いので

「沖縄に行ったら、泡盛を飲んだ方がいいですよ」系の誤用がとても多い。

「方がいい」は、それをしないと悪いことがある(からそれをしたほうがいい)という意味。

○熱があるなら病院に行った方がいいよ(病院に行かないと大変になるかもよ)

○鬼滅の刃はヤバいから絶対に見たい方がいい(見ないと人生損するよ)

*沖縄に行ったら、泡盛を飲んだ方がいいですよ(泡盛を飲まないと悪いことが起こる??)

→「しない」結果との比較ではなく単純に勧めるときは「といい」を使おう!

○沖縄に行ったら、泡盛を飲むといいですよ。沖縄を感じられます。

2.4 関連する表現

「方がました」

p105

・勉強するくらいなら仕事した方がましだ。

「XするくらいならYしたほうがましだ」:望ましくないYのほうが「ましだ」ということで、Xが絶対に望ましくない事態であることを伝える。

3.「べきだ」

3.1 接続と形

p105~

「べきだ」は動詞の非過去形に接続

・食べるべきだ

ただし「する」は「するべき」と「すべき」がある。

・勉強するべきだ

・勉強すべきだ

3.2 意味と用法

p106

本の通り。

3.3 ほかの形式との比較

p107

★疑問「べきだ」「なくてはいけない」「方がいい」の違いは?

①合格したいなら毎日勉強すべきだ。

②合格したいなら毎日勉強しなくてはいけない。

③合格したいなら毎日勉強した方がいい。

①②③は同じ意味?

④今日はアルバイトに行くべきだ。

⑤今日はアルバイトに行かなくてはいけない

⑥今日はアルバイトに行った方がいい。

④⑤⑥は同じ意味? 誰がアルバイトに行く?

このように似た文型を比較して分析して(主体は? 述語は? どんな場面で?)違いを考える癖をつけよう。

4.「なくてはいけない」

4.1 接続と形

p108

本の通り

4.2 意味と用法

p108~

本の通り

4.3 ほかの形式との比較

p109

・Bさんは昨日も休んだんだから今日はバイトに行くべきだよ…話し手の判断を伝える。主観的

・Bさんは今日はバイトに行かなくてはいけないよ…規則を伝える。客観的。

4.4 関連する表現

「なくてはだめだ」

p110

本の通り

「[電車に乗り遅れて]ああ、しまった。もっっと早く家を出なくてはだめだった」という文は私にとって何も違和感がありませんが皆さんはどうですか?

「必要がある」

p110

本の通り

5.「ものだ」「ことだ」

5.1 接続と形

p111

本の通り。

5.2 意味と用法

p111~

「ものだ」は、普通そうすると話し手(書き手)が考えていることに使う。

・学生は勉強するものだ…「学生は普通勉強する」と話し手が考えている。

「客観的に動かしがたく存在する」という強い押しつけの意味があるので上から目線で偉そうに聞こえやすい。

・おい、新人は誰よりも早く来るものだぞ。

5.3 ほかの形式との比較

p113~

「XはYものだ」はXが「総称的な名詞」や「状況を表す名詞」に限られる。

*B君は勉強するものだ。

○B君は勉強した方がいい。

○学生は勉強するものだ。

○学生は勉強した方がいい。

5.4 関連する表現

「のだ」

p113~

「のだ(んだ)」は一般的に望ましいと思われる行為を示してその実行を子供のなどに対して言い聞かせる場合にも使う。

・夜は静かにするんだよ。いいね。

6.「ざるを得ない」「ないわけにはいかない」「しかない」

6.1 接続と形

p114

本の通り。

6.2 意味と用法

p114~

本の通り。

6.3 ほかの形式との比較

p115

「ざるを得ない」「ないわけにはいかない」「しかない」が過去形で使われると必ずその事態が実現したと見なされる。

○お茶漬けを食べざるを得なかった…「食べた」という事態が実現

○お茶漬けを食べなくてはいけなかった…「食べた」という事態が実現

*お茶漬けを食べざるを得なかったが、食べなかった…実現したはずの事態に反するのでおかしな文に聞こえる。

○お茶漬けを食べなくてはいけなかったが、食べなかった…事態が実現しなかったという解釈が可能

6.4 形式間の違い

p116

・私は4大卒じゃないので日本語教師になるには検定試験を受けざるを得ない

・私は4大卒じゃないので日本語教師になるには検定試験を受けないわけにはいかない

○私は4大卒じゃないので日本語教師になるには検定試験を受けるしかない

6.5 関連する表現

「ないではいられない」

p116~

・今夜はお茶漬けを食べないではいられない内的な要因

・今夜はお茶漬けを食べざるを得ない外的な要因

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第8部モダリティ 第3章評価のモダリティ 第3節【許可・許容】

1.「てもいい」

1.1 接続と形

p117~

本の通り。

1.2 意味と用法

p118~

「てもいい」は、その事態が許容できるものであることを表す。

本の通り。

1.3 関連する表現

「ていい」

p119~

①「ていい」:許容できる事態がほかに存在

②「ていい」:その事態の許容性のみ

①もう帰ってもいい。

②もう帰っていい。

「てもかまわない」

p121

①「てかまわない」:許容できる事態がほかに存在

②「てかまわない」:その事態の許容性のみ

①もう帰ってもかまわない。

②もう帰ってかまわない。

「たっていい」

p122

「たっていい」はより話し言葉的。

・もう帰ったっていいんだよ。

・もう帰ってもいいんだよ。

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第8部モダリティ 第3章評価のモダリティ 第4節【不必要】

1.「なくてもいい」

1.1 接続と形

p122~

本の通り

1.2 意味と用法

p123~

本の通り(p118~の意味用法と大体同じ説明)

1.3 関連する表現

「なくていい」

p124~

①「なくていい」:不必要な事態がほかに存在

②「なくていい」:その事態の不必要のみ

①もう帰らなくていい。

②もう帰らなくていい。

「なくてもかまわない」

p125~

①「なくてかまわない」:不必要な事態がほかに存在

②「なくてかまわない」:その事態の不必要のみ

①もう帰らなくてかまわない。

②もう帰らなくてかまわない。

2.「ことはない」

2.1 接続と形

p126

本の通り

2.2 意味と用法

p126~

本の通り

2.3 関連する表現

「必要はない」

p127~

「必要はない」は、客観的不必要を表すことが多い。

・このお米は炊く前に洗う必要がありません。

「までもない」「には及ばない」

p128~

「までもない」「には及ばない」は、不必要だけじゃなく、それよりも簡単な別の行為で用が足りるという意味を含む。

・私は行くまでもない。

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第8部モダリティ 第3章評価のモダリティ 第5節【不許可・非許容】

1.「てはいけない」

1.1 接続と形

p128~

本の通り

1.2 意味と用法

p129~

本の通り

1.3 関連する表現

「てはだめだ」

p130~

本の通り

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本日の問題の答え

【 】内に示した観点から見て、他と性質の異なるものを1つ選べ。

(14)【「てもいい」の用法】p118~119

1 準備も終わってないし明日の運動会は雨でもいいや…制御不可能な事態の実現を許容

2 このクッキー、食べてもいい?…制御可能な事態の実現を許可求め

3 体力も回復してきましたから、そろそろ仕事を再開してもいいですよ…制御可能な事態の実現を許可

4 帰りたいなら帰ってもいい…制御可能な事態の実現を許可

5 書くのは鉛筆でもいいですか…制御可能な事態の実現を許可求め

1のみ許容

よって、答えは1

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