格とは?
格とは、文法で、名詞・代名詞などが、文中で他の語に対して持つ関係。
日本語では、「が・の・に・を」などの格助詞が格の関係を示す。
また、印欧語では、語形変化や前置詞によってそのような関係を示す。
(以上スーパー大辞林3.0より)
格とは、名詞と述語とのあいだに成り立つ意味関係を表す文法的手段である(現代日本語文法②p3より)
英語の格の具体例
・I 主格
・my 所有格
・me 目的格
格助詞の意味
格助詞とは、①名詞にくっついて②その名詞が述語とどんな関係か表す詞(ことば)
格助詞のような概念がない言語も多いので、日本語教育で難しい分野の一つです。
日本語の格助詞の数はいくつあるのか?
一般的に日本語には格助詞が9つあると考えられています。
格助詞の一覧と例文
語 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
が | 主体など | 猫が庭でこどもと3時におやつを食べた。 |
を | 対象など | 猫が庭でこどもと3時におやつを食べた。 |
に | 時など | 猫が庭でこどもと3時におやつを食べた。 |
で | 場所など | 猫が庭でこどもと3時におやつを食べた。 |
と | 相手など | 猫が庭でこどもと3時におやつを食べた。 |
へ | 方向 | 東京から神戸へ行くなら飛行機より新幹線の方がいい。 |
から | 起点など | 東京から神戸へ行くなら飛行機より新幹線の方がいい。 |
より | 比較など | 東京から神戸へ行くなら飛行機より新幹線の方がいい。 |
まで | 到達点など | 駅まで走りましょう。 |
格成分の意味
格成分とは、その格を構成しているもの。その格助詞とセットになっているもの。
格成分の例
・母がケーキを焼いてくれた。
が格の格成分(ガ格成分)は、「母」
ヲ格の格成分(ヲ格成分)は、「ケーキ」
・私の猫が隣の犬とケンカした。
ガ格の格成分(ガ格成分)は、「私の猫」
ト格の格成分(ト格成分)は、「隣の犬」
格について詳しく学びたい人へ
格について詳しく書かれているのが現代日本語文法②です。
現代日本語文法②の講義やわかりやすく解説したブログもあります。