H29(2017年度)日本語教育能力検定試験 試験Ⅰの問題1の(15)は【「って」の用法】です。
問題の解き方
用法ときたら、使い方・意味
用法を調べるには言い換えが有効です。
各選択肢を言い換えてみましょう。
選択肢1
田中君が行くと伝言してくれよ。
これは引用の「と」
選択肢2
さっき田中という人から電話があったよ。
これは説明の「という」
選択肢3
漢字を10回ずつ書くという宿題が出された。
説明の「という」
選択肢4
明日が試験だということを忘れてないよね。
説明の「という」
選択肢5
ここぞという時に活躍するのがエースだよね。
説明の「という」
よって、答えは1
試験勉強を日本語教師の仕事につなげよう
いきなりですが、問題です。
下の「って」はそれぞれ何の略でしょう。答えは最後にあります。
- 昨日は『吾輩は猫である』って小説を読んだよ。
- 猫ってかわいいよね。
- 先生も「猫好き」って言ってた。
こんな問題が作れるように、「って」は色々な使い方があるんです。
「って」が出てきたら
「この『って』は何と同じ意味?」
学生に確認しましょう。
練習問題の答え
- 「って」=「という」
- 「って」=「は/というのは」
- 「って」=「と」
できましたでしょうか。
「って」は話すときにとてもよく使います。
私が若かりし頃に流行っていたギャル語?
「っていうか~」
もそうですね。
「って」は発音がしやすいのでしょう。
そのため
いろいろな言葉が「って」に省略されてしまっているので
覚える学生にとっては
ホワイジャパニーズピーポー!
なのかもしれません。