問1の解き方【フランシスコ・ザビエルは○○の宣教師】
フランシスコ・ザビエルはイエズス会の宣教師たちと来日しました。
よって、答えは2
フランシスコ・ザビエルとイエズス会の宣教師たちの来日について
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問2の解き方【台湾でグアンメソッドを導入した人】
これは平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題14問3の逆バージョンですね。
1 山口喜一郎
台湾においてグアン・メソッドを導入したのは山口喜一郎です。
よって、答えは1
2 伊沢修二
伊沢修二さんは植民地統治した台湾で日本語教育を開始した人です。
3 上田万年
上田萬年とも。読み方は「うえだかずとし」あるいは「うえだまんねん」
上田万年さんは「日本語を作った男」として有名です。
4 森有礼
読み方は「もりありのり」
森有礼さんは初代文部大臣として学校制度を整備しました。また、国語外国語化論(英語を日本の国語にしよう)を唱えたことでも有名。
山口喜一郎・伊沢修二が登場した日本語教育能力検定試験の過去問
・平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題14問2【植民地統治した台湾で日本語教育を開始した人は?】→伊沢修二、問3【山口喜一郎が導入した新しい教授法は?】→グアン・メソッド
問3の解き方【朝鮮半島の日本語教育に携わった人物】
1 時枝誠記
時枝誠記の読み方は「ときえだもとき」
時枝誠記さんは、言語の本質を言語活動そのものにあるとした「言語過程説」を唱えました(選択肢2の活動内容)。
文古もKindle版も出ていますので気になった方は読んでみてください。
なお、選択肢1の活動内容をしたのは、長沼スクールで有名な長沼直兄(読み方は「ながぬまなおえ」)さんです。「問答法」とはいわゆる「ナガヌマ・メソッド」です。
2 大出正篤
大出正篤の読み方は「おおいでまさひろ」
大出正篤さんは、媒介語を用いるなど、複数の教授法を混合した「速成式教授法」を開発しました(選択肢3の活動内容)
3 嘉納治五郎
嘉納治五郎の読み方は「かのうじごろう」
嘉納治五郎さんは講道館柔道の創始者として有名であり、「日本五輪の父」とも言われていますが、留学生に対する日本語教育を始めた人でもあります。
高等師範学校校長時代の1896年には文部大臣西園寺公望から託された清国からの中国人留学生13名を受け入れ、これは組織的な「留学生に対する日本語教育」の嚆矢と言われる
wikipedia嘉納治五郎より 出典は『日本語教育史研究序説』関正昭、スリーエーネットワーク, 1997、p85-87
4 岡倉由三郎
岡倉由三郎の読み方は「おかくらよしさぶろう」
岡倉由三郎さんは、朝鮮半島の最初の日本語教育機関である「官立日語学堂」の設立時に招聘され、日本語教育を推し進めました。
詳しくは、日本語教育者ならびに朝鮮語研究者としての岡倉由三郎をどうぞ。
よって、答えは4
時枝誠記・大出正篤が登場した日本語教育能力検定試験の過去問
・令和2年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題3D問1選択肢4【時枝誠記】
・平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題15問2選択肢1【言語過程説】
・平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題14問2選択肢1【大出正篤】
問4の解き方【国際学友会】
国際学友会は、日本学生支援機構(JASSO)の前身の一つです。
独立行政法人日本学生支援機構は、独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)及び独立行政法人日本学生支援機構法(平成15年法律第94号)に基づき、日本育英会において実施してきた日本人学生への奨学金貸与事業、日本国際教育協会、内外学生センター、国際学友会、関西国際学友会の各公益法人において実施してきた留学生交流事業及び国が実施してきた留学生に対する奨学金の給付事業や学生生活調査等の事業を整理・統合し、学生支援事業を総合的に実施する文部科学省所管の独立行政法人として、平成16年4月1日に設立されました。
日本学生支援機構の沿革より
選択肢1
宣教師たちを対象とする日本語学校を創設し、多くの教材を作成したのは、ジョアン・ロドリゲスです。
平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題15の問題文には「16世紀の大航海時代には、来日した宣教師によって教育機関や教材の整備が行われた」との記載がありますので確認しておいてください。
選択肢2
「南方特別留学生」など東南アジアからの留学生を受け入れたのは国際学友会です。
詳しくは「国際学友会の沿革」をどうぞ。
選択肢3
東南アジアに派遣される「南方派遣教育」の養成講座を開設したのは日本語教育振興会です。
昭和19(1944)年10月小冊子に発行された『財団法人日本語教育振興会沿革及事業概要』によると、日本語教育振興会の事業内容な以下のとおりです。
1.調査と研究 (日本語・中国語・モンゴル語の発音の研究、日本語の文法・日中の漢字研究、対象別・段階別・技能別教授法の開発、対訳辞典の編 纂など)
2.日本語教科書・日本語教育資料の編纂・発行
3.日本語教員の養成・指導
4.日本語教育の振興に関する各種の会合の開催
5.雑誌『日本語』(月刊)の発行
6.関係諸団体(南方派遣日本語教育要員養成所・国際学友会・タイ向放送・中央協和会・大日本仏教会支那布教師練成会など)との連絡協力
http://www.tufs.ac.jp/research/js/archive/2017/02/1941-1946-1.htmlより
選択肢4
魯迅をはじめとした、その後の中国で活躍する人材を多く輩出したのは、東北帝国大学でしょうか(魯迅は東北大学の前身である「仙台医学専門学校」に入学)。
よって、答えは2
問5の解き方【戦後の日本語教育事業再開】
選択肢3
青年海外協力隊は国際協力機構(JICA)です。
よって、答えは3
国際協力機構・青年海外協力隊が登場した日本語教育能力検定試験の過去問
・令和元年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題15問3選択肢3【国際協力機構】
・令和元年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題16問5選択肢1【青年海外協力隊】