【過去問解説】令和3年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題8【2021】ソーシャル・サポート

R3試験Ⅰ
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令和3年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題8の正答率

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問1の解き方【ソーシャルサポートの道具的サポートの例】

ソーシャル・サポートについては下の記事をどうぞ

道具的サポートとは、形あるものやサービスの提供によるサポートです。

選択肢1

話を聞き慰めるのは、情緒的サポート

選択肢2

アルバイト情報を紹介するのは、情報的サポート

選択肢3

生活必需品や食料を提供するのは、道具的サポート

選択肢4

「いつも勉強をがんばっているね」と言って励ますのは、評価的サポート

よって、答えは3

ソーシャル・サポートが登場した日本語教育能力検定試験の過去問

平成30年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題8問5【ソーシャルサポートに関する記述】

平成28年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題8問5【ソーシャルサポートに関する記述】

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問2の解き方【ストレス】

選択肢1を選んだ人が86.7%

選択肢4を選んだ人が11%

この2つを選んだ人が多いので検討します。

選択肢1

例えば、ずっと留学したかったアメリカに留学できたとします。

それは本人にとって好ましい変化ですが、外国での新しい生活で、ストレスは引き起こされる可能性があります。

選択肢4

「緊張状態を保ちつつ」というのが不適当。

ストレスを軽減するには、緊張状態を和らげる必要があります。

また「解決方法を考え続ける」というのも脳に休みがなくストレスが溜まりそう。

選択肢4のような思考は鬱病(うつびょう)になりそう。

よって、答えは1

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問3の解き方【ソーシャルサポートネットワーキングの例】

ソーシャル・サポート・ネットワーキングとは、個人をとりまく家族、友人、近隣、ボランティアなどによる援助=インフォーマル・サポートと、公的機関やさまざまな専門職による援助=フォーマル・サポートに基づく援助関係の総体を指す(渡辺2006)。

選択肢1

「配慮するよう依頼」することで援助しています。

選択肢2

「通院できるよう手配」することで援助しています。

選択肢3

本を売りつけているだけです。援助ではありません。

選択肢4

「自助グループを立ち上げる」ことで援助しています。

よって、答えは3

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問4の解き方【危機介入の留意点】

正答率

選択肢3を選んだ人が26.6%

選択肢4を選んだ人が68.3%

間違えた人がほとんどです。

解答速報では

ヒューマンアカデミーが3

アルファ国際学院が4

問題の解き方

学校レベルでのメンタルサービスの基本

・教育現場は病院リハビリテーション施設ではない

・教職員やカウンセラーは保護者・家庭のかわりになれない

・学校関係者はメンタルヘルスの専門家ではない

時間は無限ではない

・障害は残ることがある

教育現場での対応方法ー①事例性を大切にー

「事例性」:実際に呈示されている問題。遅刻が多い、学業の能率が落ちた、周囲とのトラブルが多いなど。関係者はその変化に気がつくことができます。

「疾病性(しっぺいせい)」:病状や病名に関することで、被害妄想である、幻聴がある、うつ病である、など専門家が判断する分野です。

教育現場では、学校生活を遂行する上で問題にあって困っていること(事例性)が優先されます。

外国人留学生のメンタルヘルスのための危機介入ガイドラインより

選択肢3

「相談者の内面」は疾病性 (しっぺいせい)の問題

「直面する問題」は事例性の問題

教育現場は、病院ではないので、相談者の内面(疾病性)に深く入るよりも、直面する問題(事例性)の迅速な解決に集中するようにすることが求められます。

例えば、精神的な問題で学校に来られない場合

「精神的な問題」についての診断や治療は疾病性の問題

「学校に来られない」ので帰国するのかどうするのかが事例性の問題

選択肢4

教育現場は、リハビリテーション施設ではありません。

心理的成長が現れるまで支えるのはやりすぎです。教師が過労で死にます

外国人留学生のメンタルヘルスのための危機介入ガイドラインp6より

上記引用画像にも

「治療は本人・保護者・精神科医にまかせる」

「学校関係者はリハビリの専門家ではない」

とあります。

よって、答えは3

詳しく学びたい方は外国人留学生のメンタルヘルスと危機介入をおすすめします。

外国人留学生のメンタルヘルスと危機介入p162にも

「危機介入は心理療法とは非常に異なるので、個々のパーソナリティや危機とは関係のない長期的な問題を深く掘り下げる機会ではなく

と書かれています。

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参考文型

この問題で参考になりそうな文献(インターネットで見られるもの)

外国人留学生のメンタルヘルスと危機介入

外国人留学生のメンタルヘルスのための危機介入ガイドライン

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問5の解き方【自己開示】

自己開示とは、自身の個人的な情報を他者に知らせる行為(平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題9より)。

自分の個人的な情報を他者に知らせる度合いは、家族、友だち、上司、お客さんなど相手との関係性や立場によって当然異なります。

よって、答えは1

自己開示が登場した日本語教育能力検定試験の過去問

平成29年度日本語教育能力検定試験Ⅲ問題9問1【自己開示】

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令和3年度日本語教育能力検定試験Ⅰ問題8と問題9のポイントを動画でチェック

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